2020.11.04郷土誌から読み解く地域歴史情報

秋の紅葉・春の桜、朝里ダムで限定ダムカードを貰いに行こう!

朝里ダム

さて、美唄の歴史を紹介した記事やプレスリリースなどでもご紹介の通り、イエステーション:北章宅建小樽市唯一のダムである朝里ダムの命名権を取得し、令和2年7月21日から『イエステーション北章宅建 朝⾥ダム』となりました。

朝里ダムの看板

期間中は各種報道でその名称で呼ばれるほか『ダムカード』についても従来のカードとは名称やデザインの異なる専用のものとなります。

 

昨今、マンホールカードと並んで市民権を得ているダムカードですが、令和2年度は10月末まで新型コロナウィルスの影響下で、朝里ダム記念館は閉鎖され、朝里ダム管理事務所で行われていたダムカードも配布を停止していました。

朝里ダムのダムカードの案内

閉館するダム記念館

残念ながら、朝里ダム記念館については令和2年度中はこのまま開館しないこととなっていますが、今般、他の配布場所では令和2年11月1日から新しいデザインのダムカードの配布が開始されることとなりましたので、今回、観光地としての朝里ダムについて紹介してゆこうと思います。
朝里ダム記念館以外での配布については、最後に紹介します。
秋は紅葉、春は桜の名所として有名な風光明媚な観光地である朝里ダムに遊びに行って、是非ダムカードを手に入れて下さい。

 

ダムカードの刷新に伴い、イエステーション:北章宅建では北海道より許可を得てドローンによる朝里ダムの空撮を行ないました。
今回はそういった空撮写真も記事で紹介してゆきますが、あくまでも事前に書面による許可申請を行なって撮影を行なったもので、一般の方が無許可で撮影することは許可されておらず、無許可での撮影は航空法違反となりますのでくれぐれもご注意下さい。

朝里ダムのラジコン禁止の看板

なお、朝里ダムに関しては過去に明治から平成に掛けての歴史的経緯を紹介した記事を公開しておりますので、そちらもご一読下さい。
『ガッカリ沢』から小樽の観光名所となった場所と歴史とは?
朝里の戦後、道道1号線の整備と朝里川温泉『AVA構想』
周囲を一変させ美しい観光地とした朝里ダムの築造とその後

 

さて、まずは朝里ダム周辺の散策ポイントについていくつかご紹介をしてゆきましょう。

朝里ダムの地図

・・・えーと、案内板左側=北側から①散策ゾーン、②レクリエーションゾーン、③休憩ゾーン、④ピクニックゾーン、⑤管理所ゾーン、⑥展望ゾーン、⑦プレイゾーン、⑧歓迎ゾーンと記載されていますが、まぁ、かいつまんでご紹介してゆきましょう。
各所には無料駐車場が設置されていますので、比較的アクセスしやすいダムであるとは言えるでしょう。
まず、『朝里ダムと言えばこれ』というものとしては何と言っても朝里ループ橋でしょう。

朝里ダムの航空写真

朝里ダムの急勾配を緩和する為に大きな円を描くための構築物で、片側一車線で橋からの眺望もよいのですが、ループ橋上での一時停車は迷惑となると考え、橋の上からの写真はありません。

朝里ダムのループ橋

ループ橋の航空写真

さて、ループ橋に囲まれた場所には『プレイゾーン』としてテニスコートや『歓迎ゾーン』としてモニュメントなどがありますが、テニスコートの利用については別途予約が必要となりますのでご注意下さい。
ループ橋を上がりきると、ダムの躯体の向かって左側(南側)に朝里ダム管理事務所と小規模な駐車場があります。

朝里ダムで堰き止められる水

朝里ダムの駐車場

青いタイル張の建物が管理棟で、平日午前中はこの管理棟で配布を受けることが可能です。
こちらの駐車場はダムの躯体上を歩くのにもっともアクセスの良い場所となります。

朝里ダムの駐車場にある看板

令和2年10月には正式名称であるところの『イエステーション北章宅建宅建 朝里ダム』の看板が新設されましたので、この機会に是非ご覧になって下さい。

朝里ダムの橋の入り口

整備されたダムの道路

平成5年竣工のダムで、しっかりとした柵も設置されていますから、よほどの高所恐怖症の方でない限りは安心して風景を眺められるのではないかと思います。

11月のオタルナイ湖

こちらは山々が冠雪している季節、11月頃のオタルナイ湖の湖面の写真です。

9月のオタルナイ湖

こちらは9月撮影の空撮写真となりますが、深緑の時期もなかなか良いものがあります。

10月のオタルナイ湖

こちらは10月、紅葉の季節の湖面ですが、雨の後で透明度が低い上に風が強く、逆光であるため写真映えという意味では、劣っていると言えるかもしれません。ただ、両岸の紅葉は美しいですね。
国土交通省では朝里ダムを『湖水がエメラルドブルーに見えるダム』と紹介していますが、雨が降った後などは上流から泥が流れ込んで透明度が下がる為、美しい湖面を楽しむには雪解けが落ち着いた春先か、雨の少ない夏場、あるいは冬季を狙うのがよいのではないかと思います。
ちなみにダム躯体や管理事務所からほど近い⑤管理所ゾーンより一段高台には、ダム全体を展望する為の⑥展望ゾーンがあり、こちらも駐車場が用意されています。
なお、④ピクニックゾーンについては、ダムの躯体を渡って行った先は行き止まりになっており、航空写真などを見てもどのようにして行くのか、不明です。
よもやダムの上や山林でピクニックするというのでもないでしょうから、当初整備が予定されており看板に記載されていたものが未整備のまま放置されているのか、或いは過去にはダムの西側も通行出来たのかという点について、調べた範囲では資料が見当たっていません。

 

次にもう少し上流へ南下した位置には①散策ゾーン②レクリエーションゾーン③休憩ゾーンがあります。

朝里ダムの散策やレクリエーションゾーン

当記事が公開される時期は紅葉シーズンを予定していますが、ヤマモミジやサクラなど、真っ赤に紅葉しているものや、ミズナラやイチョウ、イタヤカエデなど黄色く紅葉しているものなど、グラデーションが非常に美しいですね。

オタルナイ湖畔の散策路

このエリアは遊歩道が整備されており、オタルナイ湖の湖畔付近を散策する事が出来ます。

湖畔の散策路と紅葉

散策路をウォーキングする人々

こちらの写真は平日に撮影したものですが、ウォーキングや観光に来ている方も多いですね。
GoToキャンペーンで朝里川温泉に宿泊された方が観光に来ているのかもしれません。
このエリアの中心は②レクリエーションゾーンで、最も広い駐車場が備えられている他、閉館中の朝里ダム記念館もこちらに所在します。

広い駐車場とダムの看板

広い駐車場には、もう一つ、『イエステーション北章宅建 朝里ダム』の看板が立っています。

朝里ダムの看板

紅葉の時期の写真に続いて、深緑の季節の写真も紹介してゆきましょう。

深緑の朝里ダム

紅葉と朝里ダムの散策路

朝里ダムと海

季節によって木々の色づきや水位や透明度によって様々な表情を見せるのが朝里ダムの魅力ですね。
そして、前述の通り現在は朝里ダム記念館は今年は閉館してしまっていますが、おそらくは来年以降、運営が再開される見込みです。
来年以降、実物を見る為に朝里ダムに足を運んで頂く為に、少しだけ、朝里ダム記念館の内部を紹介してみましょう。

朝里ダム記念館の案内

朝里ダムの歴史パネル

朝里ダムの諸元や工事風景、小樽における水道の供給状況などのパネル展示が充実しています。

縦に見る朝里ダムの模型

横に見る朝里ダムの模型

朝里ダムと朝里ループ橋のジオラマも見物ですね。
前述の通り、ドローンでの空撮には特別な許可が必要となりますので、朝里ダムの全景については当記事と記念館のジオラマを見て把握して頂ければと思います。

 

そして、当記事のタイトルの通り、朝里ダムは桜の名所でもあります。

朝里ダムの桜

このゾーンには多くの桜が植樹されており、特に八重桜が見事ですね。

5月の朝里ダムの桜

以前の記事、『周囲を一変させ美しい観光地とした朝里ダムの築造とその後』で紹介した写真は5月上旬のゴールデンウイーク時期に撮影したものでしたが、上の2枚の写真は5月下旬のものです。
勿論、年によっても異なりますが朝里ダムは標高が高い山間部にありますので、平野部よりも若干満開の時期が遅い傾向があります。

朝里ダムの満開の桜

八重桜やソメイヨシノが綺麗に植樹されており、その他の樹木が整備された庭園も併せて散策に適した公園であると言えるでしょう。
また、過去の記事を執筆した後に撮影した写真が、オタルナイ湖の透明度が高く非常に良く取れた写真ですので、ご紹介させて頂きたいと思います。

湖面の透明度が高い朝里ダム

以前はデッキになっていたであろう部分が、水位によっては沈んでしまい、また柵が腐敗して不完全になっているからか立入り禁止になっていますが、エメラルドグリーンどころか、美瑛の青い池のような水色の湖面が美しいですね。

晴れた日の朝里ダム

色調補正なども行わない素の写真でこのように美しい水面が撮影出来ました。
このような状態での空撮写真が撮影出来れば最高に『映える』のでしょうが、令和2年11月1日~からはダムカードVer.1.0・・・言うなれば『深緑版』が配布される予定です。
(ダムカードのバージョンはネーミングライツの取得に伴い、従来の朝里ダムのバージョンから、イエステーション北章宅建 美唄ダムとしてVer.1.0にリセットされるそうです。)

 

ダムカードの配布場所の所在地と配布可能な時期・時間については、随時変更となる可能性がありますので、国土交通省のURLをご確認下さい

 

※新型コロナウィルスの状況に応じてダム記念館の開館状況やダムカードの配布については将来変更となる可能性がありますので、最新の状況は小樽建設管理部事業室事業課(0134-54-7670)へご確認下さい。

 

当記事公開段階では、ダムカードの配布場所として3つの観光・宿泊施設『ウィンケルビレッジ』『宏楽園』『かんぽの宿』がありますが、これらの施設にダムカードを貰う為だけに行くというのも抵抗があるかもしれません。
前述の通り、平日午前中はダムの脇にある管理事務所が配布場所となります。
平日午後(13~17時)の場合には、朝里ループ橋に上がる前の脇道を左側に逸れた『後志総合振興局小樽建設管理部事業室事業課』が配布場所となります。

小樽建設管理部

朝里川温泉のバス停

前述の通り『イエステーション北章宅建 朝里ダム』としてのダムカードはネーミングライツ保持期間中の限定配布であるほか、初版の配布が完了した場合には、写真を差し替えた第二版の発行を行なう可能性があります。
第⼆版の発⾏を⾏なう事が出来るのか否か、またその絵柄がどのようなものになるのか、まだ初版の配布も始まったばかりの状況では五里霧中でありますが、皆様には奮って朝里ダムに足を運んで頂いて、美しい風景の中で散策して頂くと共に、ダムカードを収集して頂ければ幸いです。
敢えて言うような事ではありませんが、お一人で大量のダムカードを持ち帰って転売する等の行為はご遠慮下さいね。

細井 全

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秋の紅葉・春の桜、朝里ダムで限定ダムカードを貰いに行こう!

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