余市町の有名な観光施設というとニッカウィスキー余市蒸留所といっても過言ではありません。
竹鶴政孝さんが４０歳のときにウィスキーを造るという大きな目標を成し遂げる為に余市を選び、愛妻リタさんと共に生涯をウィスキーに捧げた2人。
２０１４年には朝ドラでお2人の物語が放送されており、ウィスキー造りを日本で完成させたことや、ご夫妻の歩みが流れていたことを思い出します。
竹鶴政孝さんと愛妻リタさんは余市町でどのような歩みをしてきたのか、私が感じたことも含めてご紹介していきます。

竹鶴リタさんはどんな人？

竹鶴政孝さんの話をリサーチするとリタさんの存在の大きさが際立ちます。竹鶴さんのウィスキー造りにリタさんの存在は絶対的な存在だったのでしょう。
余市町と姉妹都市を結んだイースト・ダンバートン・シャイアは、リタさんの出身地であるカーカンテロフの隣町であり、竹鶴さんの留学先でもありました。
余市の街並みや気候は、遠い国から日本に嫁いだリタさんにとって祖国を思い出すことができる町と共に、時に苦しい時期も祖国を思い出すことでの乗り越えたこともあったのではないでしょうか。
その人の人柄というのは活字だけでは全てを見出すことができませんが、異国の地に嫁ぐことや、さらに周囲の反対も多かった中でも日本に行くという決意に意思の力強さを感じました。
そんな反対を押し切って、生涯竹鶴さんを支え続けたリタさんは聡明な女性だったのではないかと想像をします。
結婚をしてから一度だけ、竹鶴さんと一緒に祖国へ帰国をした実績があるそうですが、後にも先にもこの１度以外スコットランドには帰国をすることがなかったそうです。

夫婦は余市町でどのように過ごしてきたのか？

会社創業当時、余市町の名産品のりんごに着目し、傷物のりんごを安く買い取ってりんごジュースとして売ることで、その利益を運転資金にしようと考えていた竹鶴さん。しかし、今でこそ１００％果汁ジュースは世の中に浸透をしている飲料ですが、当時の時代が追いついていなかったこともあり、人々に受け入れられなかったと言います。
会社を創設する際に出資をしてくれている株主に顔向けができない程経営困難だったそうですが、株主側からお金のことは気にせずウィスキー造りに専念をするように促されたそうです。
竹鶴さんも従業員も寝る間も惜しんでウィスキー造りに没頭していたため、体を気遣っていたリタさんが会社の始業、正午、終業の時間になると従業員が時間に築くようにと「鐘」を鳴らして教えていました。
リタさんは毎日休むことなく鳴らし続け、気づけば、「リタの鐘」という愛称で親しまれていたということです。

竹鶴夫妻に所縁ある施設

お2人は今も余市町で眠っており、６４歳という若さで生涯を終えたリタさんと、その後も一緒に眠っていられるようにと竹鶴さんが2人の名前を入れたお墓を美園の丘に立てたそうです。お2人のお墓からはニッカウィスキー余市蒸留所が眺められる位置に立てられています。
いつでも2人が見つめる先には余市蒸留所があるのですね。
他にもこのような施設や所縁ある通りもありますよ。
・リタロード
・竹鶴シャンツェ
・旧竹鶴シャンツェ跡
・リタ幼稚園
余市からはスキージャンプのオリンピック金メダル者を輩出しています。
現在の竹鶴シャンツェはサマーシーズンでも可能な施設となっており、夢に希望を抱いた若い選手たちが練習をしていることでしょう。

変わらず繋げていくもの

時代が変わり続けても受け継がれていくもの、新たな風を入れて変えていくものもあり、移り変わりの激しい現代では特に新たなものが受け入れやすいとも言えます。
それでも、竹鶴夫妻の思いが今も受け継がれていることが大変素晴らしいことだと思い、新たな世代にもバトンを繋いでいきたいですよね。
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