2022.02.01地域歴史情報 お役立ち情報
ソーラン節発祥の地の余市町。余市のソーラン節の歴史をご紹介
有名な歌い出しや独特なメロディーは一度聞くとしばらく耳に残り、ついつい鼻歌の様に口ずさんでしまうソーラン節。
余市町はソーラン節発祥の地とされており、余市町豊浜町にはソーラン節発祥の地碑が建立されています。
[ソーラン節発祥の地碑]
住所:余市町豊浜町
アクセス:余市駅から北海道中央バス 積丹線20/21で約25分 豊浜町下車
お問い合わせ:0135―21―2135
ソーラン節を踊るよさこい祭りは全国津々浦々で開催されており、原点のソーラン節を今風にアレンジをしながら波及していることはご存知でしたか?
今回の記事では余市町発祥のソーラン節についてご紹介をしていきましょう。
ソーラン節の歌や踊りの原点は?
古くから北海道はニシン漁が盛んに獲られており、余市町は北海道の中でも有数のニシン漁の漁港がありました。
ニシン漁は数名の漁師が呼吸を合わせなければいけません。大勢で手漕ぎの船を漕ぎ、定位置に着いたら仕掛けた網を手繰り寄せ、網に入っている魚を汲みあげることを数名の漁師で一斉に行います。
1つ1つの作業は漁師たちの息が合わなければ上手くいかず、そのために作業歌を歌うことで、漁師たちの呼吸を合わせたそうです。
作業歌も工程に合わせて順番があり、船漕ぎ音頭、網起こし音頭、沖揚げ音頭、子叩き音頭の4つで構成されています。
1:船漕ぎ音頭
ニシン漁の船は全長13m程度の手漕ぎの船となり、船を漕ぐ際に音頭を取ることで、乗組員の士気を高める役割となります。
音頭を取る人は唄の強弱で船のスピードを調整したり、時には乗組員の癒しにも繋がることもあったそうです。
2:網起こし音頭
ニシン漁は何十人もの漁師が一斉に息を合わせ、網を引き揚げ、ニシンを追い込んでいきます。さらに追い込みが終われば網の口を閉じなければ、せっかく網の中に追い込んだニシンが逃げてしまいます。
網の口を閉じると、網起こしをし、ニシンを枠舟の網に引き揚げます。
この一連の作業の唄が網起こし音頭となり、効率的に進めていく役割を担いました。
3:沖揚げ音頭
網起こし後、ニシンでいっぱいになった枠網を吊るした枠舟を漕ぎ、運搬用の船まで運んでいきます。運搬用の船まで運ぶと、枠網を引き上げるタモ網を使い、ニシンをすくい上げていきます。
この時の沖揚げ音頭が、所謂、「ヤーレンソーランソーランソーラン〜」の唄となり、日本全国でも有名なソーラン節となりました。
4:子叩き音頭
ニシン漁が全て終わると、使われた網に大量のニシンの卵が付着しています。卵をそのまま放置しておくと乾燥し、次回の漁の妨げになってしまいます。
そのため、漁が終わると十数人で網に付いた卵を竹の棒で叩きながら落とさなければいけません。
この作業中の唄が子叩き音頭といいます。
余市町のマスコットキャラクター
余市町のマスコットキャラクターは、「ソーラン武士」です。
余市町の特産物であるリンゴの形の顔、体は武士の出で立ち、そして、ニシンの刀を持っています。
キャラクター名は、ソーラン節にちなんでソーラン武士という名前となりました。
余市町のPR大使となり、余市のアピールをしています。
YouTubeチャンネルや公式Twitterも開設しているので、ぜひチェックしてみてください。
南中ソーラン節
余市のソーラン節が元祖とすると、南中ソーラン節は元祖を今風にアレンジし、ロック調やポップ調に仕上げた曲調となります。
また、踊りも元祖と比較をすると、体全体で踊るダイナミックな印象です。
1990年代に流行となった踊りというと想像がつきやすいでしょうか?
現在でも小学校や中学校の運動会で南中ソーラン節を踊る学校が多いようです。
北海ソーラン祭り
毎年7月第1週目の土日に開催をされている「北海ソーラン祭り」。余市は2日に渡り町がお祭りムードと化します。
見所は、山車を先頭にソーラン節を踊りながら歩いていくパレード。花火大会も行われるので見所満載です。
しかし、2020年度、2021年度は新型コロナウィルス感染症対策のため中止となってしまいました。
2022年度はまだ未定となっていますが、詳しい詳細は余市町のホームページ等で広報されるのでチェックをしてみてください。
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後志店 梅津 大樹小樽生まれ、小樽育ちです。 自身で不動産購入と売却を行った経験もあり、売りタイ方・買いタイ方のお気持ちに寄り添ったご提案をできればと思い、日々活動しております。今後はより一層地域に密着して活動して参ります。 不動産のお困り事は、私、梅津にお任せ下さい。