2021.05.14地域歴史情報

JR函館本線の歴史を小樽市中心に調べてみた!

北海道で、最も歴史の古い函館本線。その路線の長さはとても長く、旭川から函館までを結び、途中、札幌駅や、私たち北章宅建のある小樽駅を通過していきます。
その全長は約400キロメートル。ゼロが一つ多いのではないかと、もう一度資料を見直してみましたが、やはり400キロ。しかし、広大な北海道である故のこの長さ。
きっとその歴史も奥深いものがあるのではと、筆者自身がワクワクしています。また、調べていくと、景色や、電車の種類が区間によって変わり、多様な顔を持っているではありませんか!
さて、この小樽駅も通る函館本線。今回の記事では、函館本線の歴史から、函館本線の楽しみ方まで、ご紹介をしていきます。

函館本線と炭鉱の町の関係

時は明治時代。かつて、北海道には、炭鉱の町と言われている町がたくさんありました。炭鉱によって繁栄していき、住民の雇用や、住宅用の建物、また生活における商業施設が次々と立ち、町全体が活気溢れていきました。
函館本線の前身は、3社の私鉄会社だったと言われています。
その内、小樽駅と砂川駅を結ぶ路線は、石炭を小樽港まで運ぶための路線でした。
さらに時は流れ、3社を国有化する動きが活発になるのですが、小樽から函館間は、なかなか鉄道の開発が進まなかったそうです。
それもそのはず、石炭の運搬のための路線として開発された小樽から旭川間に比べ、小樽と函館を結ぶ路線は、鉄道よりも以前に、海路が主な運搬方法として根付いていました。
そのため、後発の鉄道に関しては、開発の動きが鈍かったと言います。
しかし、この時代は、ロシアとの戦争を回避できなかったことから、小樽から函館路線が重要路線と格上げされ、明治37年に全線が開通となり、これが函館本線ができた流れとなっています。

函館本線の絶景なる景色

そんなドラマを持つ函館本線ですが、小樽駅から長万部駅までは、山線と呼ばれていることはご存知でしょうか?札幌駅を到着地点と考えた時に、函館本線を使うと、山の中を走っていくことから、このような通称名がついたようです。
一方で、長万部から室蘭、室蘭本線経由で札幌駅までの路線は、海側を進んでいくことから、海線と呼ばれています。
さて、小樽駅より列車がワンマン電車に変わり、山線は非電化路線となります。ワンマン電車ならではの列車内にも注目。ロングシートの他に、ボックスシートも備えてあります。筆者は、このボックスシートが懐かしい気持ちになります。
実は、筆者の故郷も1時間に1本しか運行をしていない、ワンマン電車の超ローカル線でした。学生の頃は、このワンマン電車のボックスシートに座り、登校をしていたことを思い出します。
また、ローカル線は、ゆっくりと走る電車の走行音や、景色を見るだけでも旅愁をかきたてられますよね。
話しを戻しますが、余市駅を過ぎたあたりから、内陸に入っていきます。ここからは、山々に連なる風景に変わり、外の草木の間近を通るので、窓を開けて景色の匂いを感じてみるのもいいですね。
また、急勾配があるような山を走っていく路線ではないので、心地よい山の景色を見ながらの電車の旅は、この区間ならではでないでしょうか。

普通列車のみの運行

以前は、特急列車や急行列車も運行していた山線ですが、現在はほぼ廃止し、室蘭本線を通る列車が、特急、急行を走らせています。
また、区間によって、運行本数が激減することから、1日の運行本数を事前に調べておくことも必要です。

ICカードが使用できないことも注意しましょう

ひと昔前は、駅の改札には駅員さんが立っており、乗客が券売機で購入をした区間の切符を駅員さんが専用ばさみで、一部をカットしていました。ひと昔ではなく、かなり前ですね。
それが、都心部を中心に、切符の自動改札が普及し、現在はスマホアプリやICカードを使い、タッチ式で乗車区間の清算が可能となりました。
ですが、山線では、一部区間でICカードの利用ができません。北海道の方は「kitaka」を使っている方が大半を占めていますが、小樽駅から先の区間は利用ができないので、一度清算をし、切符を購入しなければいけないのです。

札幌市へ通勤する小樽市民も多い

この記事は、主に歴史を絡めた記事となっていますが、小樽市と札幌市は隣接していることから、函館本線を通勤電車として使う方もいます。
小樽から札幌区間は、通勤者の一番多い朝の7時台は約10分に1本運行をしています。お帰りの時間も17時、18時台は10分おきに運行をしています。
人々の日々の暮らしの路線としての顔、また、ワンマン電車で景色を存分に味わえるもう一つの顔を持つ函館本線。これからも小樽市民にとって、かかせない路線であることは間違いないでしょう。

小樽市に2店舗を構えている北章宅建株式会社は、不動産に関するコラムの他に、地域情報、観光情報、歴史情報などの記事もご紹介をしています。
不動産会社の垣根を超えて、お客様のライフスタイルのお手伝いをさせて頂きますので、ぜひ記事をご参考ください。
最後に、不動産の売却のご相談、また、家や土地を購入したい方、その他、不動産や地域に関するご質問ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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JR函館本線の歴史を小樽市中心に調べてみた!

小樽店 枝久保 良太平成27年4月より入社致しました。日々勉強して一生懸命頑張らせていただきます。 父母が小樽市内で商売を行っており、昔からこの街には馴染みがあります。2017年に地元に住宅を購入し、よりお客様の気持ちに寄り添いたいと改めて思います。小樽は海と山が近くにあり、自然が多い所が魅力です。 大学時代はサッカーをやっており、冬はスキーを楽しんでいました。これからも休日などに続けていけたらなと思っています。 北章宅建株式会社をこれからも宜しくお願いします。

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