2022.01.08地域歴史情報 お役立ち情報

ものづくりの顔を持つ札幌市西区発寒地区と発寒地区誕生の秘話

日本では各地でものづくりが盛んな地域、街が多数あり、札幌市西区発寒地区も日本のものづくりの地域の1つです。
発寒地区には木工団地、発寒北地区には鉄工団地と2つの工業団地からなる街となります。
地域の歴史は第二次世界大戦後から10年程経過をした昭和30年まで遡ってみますが、その頃発寒地区の住民の生活というと、戦前の生活レベルには程遠く、生活水準が戻りつつあったのが昭和30年前後からと言われていました。
発寒の地に木工団地、鉄工団地が誕生をしたのは、その6年後の昭和36年となります。
それでは、発寒地域のものづくりの歴史を見ていきましょう。

発寒地域の歴史

発寒地域にまつわる歴史を調べていくと、北海道の先住民族であるアイヌの人々が暮らしを営んでいたことが分かります。
江戸幕府、13代将軍徳川家定、14代将軍徳川家茂の2代に跨り、当時の日本人(和人)が発寒の地に入地記録があったと言い伝えられていますが、当時は本格的な地域の開拓までに至らなかったと言います。
そこでは先住民のアイヌ民族の独自文化が続いていたとされています。
動きが活発になったのは、明治4年以降、明治政府による北海道の屯田制度を本格的に取り入れ始めてからでした。
発寒地域にも明治9年に屯田兵が入植し、屯田兵村がつくられ、現在の西区内の至るところで地域によっての特性を活かした開拓が進められたとされています。
屯田制が廃止される明治37年まで屯田兵の入植は続いていました。
明治、大正と日本中が新たな道を歩もうとしている時代を超え、昭和30年に琴似町、昭和42年に手稲町がそれぞれ札幌市と合併を果たしました。
現在の西区の誕生は平成になってからであり、平成元年に旧西区と分区をした新しい手稲区が誕生しました。
以降、現在の西区の姿となっています。

発寒地域の木工団地と鉄工団地

発寒地域に住宅や商店街、学校が建立されはじめたのは、戦後10年以降となります。発寒は当時比較的安く土地を手に入れることができたことから、住宅建設が盛んに行われてきました。
これに比例するかのように人口も右肩上がり、さらに昭和30年の札幌市合併が後押しとなり、住宅戸数も3年間で2倍、10年間では3倍に増えたといわれています。
住民が増加すると、商店街、スーパーマーケットと各地にでき始め、道路や交通インフラに関しても整備されてきました。
同じ時期に発寒地域には2つの工業団地の建設も進めれられてきたとされています。
1つは鉄工団地、もう1つは木工団地。
本州の会社は成功を遂げ、大企業にまで発展をした会社が多くある中で、地元の企業の自立を目的とした、出資や設備投資、技術力の向上を団地一体となって取り組むことになったプロジェクトが、木工団地と鉄工団地の建設となります。
札幌市の目標として生産都市を目指してきたこともあり、その一環と担ってきた団地ですが、初年度は生産額約7億だったのに対し、昭和41年には約27億円まで上げ、札幌市の消費量の約4割を木工団地、鉄工団地で賄えるほどに発展をしてきました。

木工団地の特徴

家具や建具、住宅の内装部品の生産と供給を主な軸としている木工団地には、20社もの企業が共同組合札幌木工センターの組合員として木工団地に入居をしています。
そもそもの目的は、組合員企業の相互の協力、量産化の確立や、品質の確保とコスト削減、さらに従業員の福利厚生に至るまでを目標としています。
主な製品は、木製窓の製造と販売、既製品、オーダーメイド家具制作、木製ドアの製造と販売しており、一般住宅から公共施設まで、様々なニーズにお応えできる製品製造を行っています。

鉄工団地の特徴

49社の企業からなる鉄工団地は、木工団地に隣接をしています。昭和36年、国の工場集団化制度によって、札幌市中心部にある企業が続々と鉄工団地へ移転してきました。
北海道内の機械金属企業の需要確保が目的とされています。

周辺にはイオン札幌発寒店

木工団地の敷地内の一部を平成18年にイオンが買収をし、イオンモール札幌発寒店が開業をしています。
木工団地、鉄工団地共に住宅街と隣接していることから、大型商業施設のイオンモール札幌発寒店、コメリパワー札幌発寒店やDMCホーマテック発寒追分通店などのホームセンター、子供服の西松屋など、住民の生活環境も整っているのが特徴の街です。
ものづくりの顔と住環境が融合をしている発寒地域は今後も北海道の産業を支え続けるでしょう。

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ものづくりの顔を持つ札幌市西区発寒地区と発寒地区誕生の秘話

札幌手稲店 星 尊之北章宅建株式会社札幌手稲店の星です。担当している手稲区は社会人1年目に担当させていただいたことがあり、第二のふるさとみたいなものです。2年目からは別の区で約10年仲介をさせていただきましたが、また戻ってこられて縁を感じています。人生で何度も経験することない不動産の売却、購入ですので、わかりやすく、楽しくお手伝いさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。また、店舗にもお気軽にお立ちより下さい。心よりお待ちしております。

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