マンションのこと2025.04.12
マンションから戸建てへ住み替えの流れと注意点をわかりやすく解説
こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の前平です。
マンションに住んでいる方の中には、「そろそろ戸建てに住み替えたいな」と考えている方も多いのではないでしょうか。
ただ、実際に住み替えるとなると、メリット・デメリット、手続きの流れ、注意点など、わからないことがたくさんあって不安に感じることもあるでしょう。
そこで今回は、マンションから戸建てへの住み替えについて、メリット・デメリットから、住み替えの具体的な流れやタイミング、注意点までを詳しく解説します。
ぜひ、戸建てへの住み替えをスムーズに進めるための参考にしてください。
マンションから戸建てへ住み替えるメリット・デメリットを確認
マンションから戸建てへの住み替えは、メリットの多さだけでなく、自分たちの暮らしに合っているかが大切な判断軸になります。
そのためにも、戸建てのメリット・デメリットを事前に把握しておくことが重要です。
代表的なメリット・デメリットを順にご紹介します。
マンションから戸建てへ住み替えるメリット
マンションから戸建てに住み替えることで得られるメリットには、以下のものが挙げられます。
メリット①土地を自分の所有物として持てる
戸建ては、建物と土地の両方を所有することができます。
マンションのように敷地を共有するのではないため資産としての独立性が高く、将来的な活用や売却もしやすくなります。
メリット②管理費や修繕積立金が不要になる
マンションでは共用部分の維持管理費が毎月発生しますが、戸建てにはそうした費用は原則ありません。
戸建てで修繕が必要な場合、自分のペースで積み立てたり、タイミングを選んで工事を進められる点が魅力です。
メリット③ペットの飼育やガーデニングが自由に楽しめる
戸建て住宅なら、ペットの飼育や庭づくりなども周囲を気にせず自由に楽しめます。
趣味や自然を取り入れた暮らしを望む方にとっては、大きな魅力といえるでしょう。
メリット④建て替えやリフォームが自由にできる
ライフスタイルの変化に合わせて、間取りの変更や設備の入れ替えなどがしやすく、柔軟に対応できます。
マンションでは管理規約や構造上の制限がありますが、戸建ては自由度が高いのが特長です。
マンションから戸建てへ住み替えるデメリット
戸建てには多くのメリットがありますが、一方で下記のような注意しておきたいポイントも存在します。
デメリット①セキュリティ対策は自分で行う必要がある
マンションには、オートロック、監視カメラ、管理人による見回りといった防犯体制が整っていることが一般的ですが、戸建てでは基本的に備わっていません。
そのため、戸建てでは必要に応じて、防犯カメラやセンサーライトの設置など、自ら対策を講じる必要があります。
デメリット②修繕費を自分で管理・負担する必要がある
外壁・屋根・給排水設備など、建物の修繕や点検はすべて自己管理となります。
突然の出費が発生することもあるため、あらかじめ修繕費・メンテナンス費用を見越して、予算を確保しておくことが安心につながります。
デメリット③光熱費が高くなる傾向がある
建物の広さや断熱性能、構造によっては、冷暖房の効率が下がることから、光熱費がかさみやすい傾向があります。
特に築年数の古い戸建てでは、断熱リフォームや設備の見直しも視野に入れるのも一案です。
デメリット④生活動線が長くなる傾向がある
ワンフロアで生活が完結するマンションと異なり、戸建て住宅は2階建て以上が多く、階段の上り下りが日常の動作に含まれます。
小さな子どもがいるご家庭や、ご高齢の方がいる場合は、将来的な安全性や暮らしやすさも含めて検討することが大切です。
マンションから戸建てへの住み替えの流れ
住み替えを考えるとき、「何から始めれば良いのかわからない」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、マンションから戸建て住宅への住み替えの基本的な進め方と判断ポイントを簡潔にご紹介します。
まずは資金計画からスタート
住み替えの第一歩は、資金計画の確認です。
「今の家をいくらで売れそうか」「新しい家にどれくらいの予算をかけられるか」を明確にしておくことが重要です。
資金の見通しが立っていなければ、物件探しが進まず、希望通りの住み替えが難しくなることもあります。
そのためにまずは、現在のマンションの売却予想額や住宅ローンの残債を把握することから始めましょう。
不動産会社に査定を依頼すれば、おおよその売却資金が見えてきます。
また、信頼できる不動産会社を早めに選んでおくと、住み替えの相談や手続きもスムーズです。
相談先の選び方については、「住み替えの相談はどこにするのが良い?相談先や相談後の流れを解説」で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
売り先行と買い先行、どちらを選ぶ?
住み替え方法には、先に今住んでいるマンションを売る「売り先行」と、売却より先んじて新居購入を行う「買い先行」の2通りがあります。
それぞれにメリットと注意点があるため、自分の資金状況やスケジュールに合わせて適した方法を選ぶことが重要です。
【売り先行が向いているケース】
- マンションのローン残債が多い方
- 資金面に不安がある方
- 仮住まいの準備が可能な方
売り先行のメリットは、先にマンションを売却することで購入予算が明確になり、現実的な予算の範囲で戸建てを選べる点です。
一方で、売却から購入までの間に仮住まいが必要になる場合もあるため、その費用や手間も考慮しておきましょう。
【買い先行が向いているケース】
- マンションのローン残債が少ない、または完済している方
- 住み替えに充てる資金に余裕がある方
- 理想の戸建てをじっくり探したい方
買い先行のメリットは、気に入った物件をじっくり探せて、引越しも一度で済むことです。
ただし、マンションがすぐに売れなかった場合には、一定期間、旧居と新居のローン(または管理費など)を両方負担する可能性もあります。
マンションから戸建てへの住み替えをスムーズに進めるためのポイント
住み替えをよりスムーズに行うには、売却と購入のタイミング調整が重要です。
とくに「売却が決まらずに二重ローンになる」、または「買い先行で物件が見つからない」といった事態を避けるために、計画的なスケジューリングが欠かせません。
具体策として、売却と購入を同じ不動産会社に依頼するのがおすすめ。
手続きのやりとりやスケジュール管理を一元化できるため、全体の流れをスムーズに進めやすくなります。
住み替え全体をトータルでサポートしてくれる不動産会社を選ぶことで、不安を軽減しながら進められるでしょう。
詳しくは「住み替えは同じ不動産会社か別の会社か?メリット・デメリットを解説」で解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
マンションから戸建てへ住み替えるタイミングは?
「今が住み替えに適したタイミングなのかわからない」「何を基準に判断すれば良いの?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
ここでは、住み替えを検討しやすい代表的なタイミングを紹介します。
家族構成に変化があったとき
子どもの誕生、進学、独立などで部屋数の見直しが必要になるタイミングは、住み替えを検討するきっかけになるでしょう。
特に小学校入学前などは、子どもが新しい環境に慣れやすい時期でもあります。
また、子どもが増えて部屋数が足りなくなったり、逆に独立して部屋が余ったりしたときも、生活スタイルに合った住み替えを検討する良い機会です。
働き方・仕事環境が変わったとき
テレワークの増加や転職などで生活リズムが変わると、住環境の見直しが必要になるケースがあります。
特にテレワークをする際は、自宅で過ごす時間が長くなるため、部屋数や間取り、周辺環境へのこだわりが強くなる傾向があります。
また、通勤時間や就業場所が変わったときも、通勤アクセスを重視した立地への住み替えが検討されることがあります。
資金に余裕ができたとき、金利が低いとき
経済的な条件も、住み替えを判断する重要な材料です。
例えば、収入が増えて住宅ローンの返済に余裕が出てきたときや、住宅ローン金利が下がっている時期などは、より良い条件で新居(戸建て)を購入できる可能性があります。
住み替えに適したタイミングは、ご家庭の状況やライフステージによって異なります。
焦らず、自分たちに合った時期を見極めて判断していくことが大切です。
「タイミングを逃したくない」「もう少し詳しく判断基準を知りたい」という方は、「住み替えの売却・購入はタイミングが大事。後悔しないタイミングを解説」もぜひご参照ください。
マンションから戸建てへ住み替える際の注意点
住み替えは多くの手続きや資金が動く、大きなライフイベントです。
だからこそ、「後から知って焦った」「もっと準備しておけば良かった」と後悔しないために、事前に押さえておきたい注意点を確認しておきましょう。
ローンが残っている場合は資金計画が最重要
現在のマンションに住宅ローンの残債がある状態で売却する場合は、「抵当権の抹消」が必要になります。
そのためには、住宅ローンを完済が条件となるため、売却代金で残債を完済できるかが重要なポイントです。
このときの資金状況は、以下の2パターンに分かれます。
- アンダーローン:売却価格がローン残債を上回る場合→ 売却代金で完済可能
- オーバーローン:売却価格がローン残債を下回る場合→ 不足分を自己資金で補う必要あり
どちらに当てはまるかを事前に把握して、無理のない資金計画を立てておくことが大切です。
売却益・売却損が出る場合の税金や資金の扱いにも注意
マンションを売却した際には、利益が出た場合・損が出た場合、それぞれに気をつけたいポイントがあります。
例えば、利益が出たときは「譲渡所得税」という税金が課されますが、「マイホームを売ったときの特例」のように、最大3,000万円まで非課税にできる制度もあります。
ただし、制度の活用には一定の条件があるため、「自分の場合に使えるか?」を事前に確認しておくことが大切です。
一方で、損失が出た場合も油断は禁物です。
特にオーバーローンの状態で新居購入費が重なると、自己資金の不足や新旧両方のローンを一時的に抱える「二重ローン」によって資金繰りが厳しくなるケースもあります。
こうした事態を防ぐためにも、売却前に不動産会社や税理士などに相談し、自分の状況に合った対策を講じておくことが重要です。
想定外の支出や手続きの混乱を避けるためにも、早めの準備を心がけましょう。
戸建て購入後の維持費も見落とさないように
戸建てはマンションのような修繕積立金や管理費が毎月徴収されるわけではないため、将来的な修繕費用を自分で備えておく必要があります。
住み替え直後は何かと出費がかさむため、引越し費用・家具家電の買い替えなども踏まえて、余裕ある資金計画を意識しましょう。
まとめ
●マンションから戸建てへの住み替えはメリット・デメリットを比較検討しよう
戸建ては土地の所有や自由度の高さというメリットがある一方、セキュリティや修繕管理の負担というデメリットもあります。
ライフスタイルや将来設計に合わせた選択が重要です。
●住み替えの流れは「売り先行」か「買い先行」かで異なる
資金状況やローン残債によって、適した方法が変わります。
売り先行は資金計画が立てやすく、買い先行は引越しを一度で済ませられるなど、それぞれのメリットを理解して選びましょう。
●マンションから戸建てへの住み替えのタイミングは家族構成や経済状況が重要
子どもの進学や独立、収入の変化など、生活スタイルが変わる節目に合わせて住み替えを検討するとスムーズです。
●マンションから戸建てへ住み替えをする際、注意点を事前に把握して計画的に進めることが大切
ローン残債の確認や修繕費の備えなど、事前の準備と知識が、後悔のない住み替えにつながります。
不動産会社をはじめ、専門家への相談も積極的に活用しましょう。
北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
著者

美唄店 前平 竜斗前職はまったく畑違いの仕事をしていましたが思い切ってこの業界に飛び込んで現在に至ります。住宅、不動産の売買はお客様の人生に深く関われる重要な仕事であり、責任と共に喜びも大きいなと感じています。 地域の不動産の購入・売却のご相談は是非北章宅建にお任せください。
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