マンションのこと2024.12.15
リノベーションマンションは売れない?対策や売れるポイントを解説
こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の小河です。
「リノベーションマンションは売れないと聞いたが、なぜだろう?」
「マンションをリノベーションしたいけど、将来的に売却が難しくなるのは困る…」
そんな疑問や悩みをお持ちではありませんか?
もしくは、リノベーションマンションをお持ちの方で、売れなくて困っているという場合もあるかもしれません。
今回のコラムでは、リノベーションマンションが売れない場合の対策を解説します。
将来売却が期待できるリノベーションマンションのポイントもあわせてご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
リノベーションマンションが売れない理由
リノベーションマンションが売れない理由としては、次のものが挙げられます。
- 間取りが買い手の需要に適していない
- インテリアデザインが万人受けしにくい
- リノベーション費用込みの相場より高い売り出し価格になっている
リノベーションをすることで、買い手の需要低下や、予算の都合上、購入の選択肢から外れてしまうケースがあるということです。
あなたにとっては「改善」であっても、万人受けするかといった視点で見ると、一般には使いづらい間取り、好まれないデザインという可能性も。
また、リノベーション費用を売り出し価格に上乗せしてしまうと、周囲の類似物件と比べた場合に金額が高すぎて買い手がつかず、売却につながらないケースもあるでしょう。
ただし、リノベーションが売却に影響しているのではなく、マンションの立地や、売却戦略の方向性など、物件自体の条件が良くない場合や、売却方法が適していないという可能性もあります。
マンションがなかなか売れなくて困っているという場合は、「リノベーションしたから売れないのでは?」と決めつけてしまうのではなく、広い視点で原因を調査し、対策することが大切です。
リノベーションマンションが売れないときの対策
では、リノベーションマンションが売れないとき、いったいどのように対策すれば良いのでしょうか。
個性的すぎる内装はターゲットを絞って魅力をアピールしよう
リノベーション内容を不動産会社に評価してもらえば、リノベーションか、それともほかに原因があって売れないのかといった判断ができます。
個性的すぎる間取りやデザインだと判断された場合は、ターゲットを絞り、個性が光る方向に売却戦略を切り替えましょう。
例えば、コンクリート打ちっぱなしの内装であれば、「インダストリアルな雰囲気になる」というコンセプトで売り出すのも良いですし、ガラス張りの浴室であれば「自宅にいながらスパのような贅沢なひとときを体験できる」というアピール方法もあります。
なお、立地や周辺環境など、マンション自体の条件が良くない場合も、居住者でしかわからない楽しみ方、メリットを前面に出すと効果的です。
立地条件の悪さを改善するのは難しいですが、デメリットを隠すのではなく、例えば「駅から遠いが、静かに暮らせる」といった、プラスに変える伝え方をしてみましょう。
万人ではなく、一部の買い手に「ささる」広告を工夫できないか、不動産会社に相談してみることをおすすめします。
市場相場と比較して妥当な売り出し価格か確認しよう
リノベーション費用を売り出し価格に上乗せしていたり、類似物件と比べて高い価格に設定していたりと、市場相場との隔たりがあって売れない可能性もあります。
「売り出してからもう数カ月経つのに売れない…」といった場合であれば、再度査定を依頼して、価格の見直し・再設定を行いましょう。
媒介契約の変更や不動産買取の利用を検討しよう
売れない可能性として、適切な売却方法を選べていないというケースもあります。
例えば、媒介契約を例に取ると、一般媒介契約は、条件の良い人気物件の売却に向いていますが、不動産会社の十分なサポートを得やすいのは、専任媒介契約や専属専任媒介契約です。
マンションの条件を踏まえて、適する契約に変更するのも売却をスムーズに進めるコツといえるでしょう。
媒介契約の種類や選び方については、ぜひ「不動産売却の媒介契約は専任媒介契約?一般媒介契約?違いや選び方とは」をご覧ください。
また、価格よりも早く売れることを優先したいという場合は、不動産会社に直接売却する「不動産買取」を検討してみるのも良い方法です。
買取価格は仲介の売却価格よりも安い傾向があるものの、買い手探しの手間がかからないため、早期売却が期待できるでしょう。
そのほか、売れないマンションへの包括的な対策は、「売れないマンションの特徴と売却を成功させるコツを解説〜その2」でも解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
将来売却が期待できるリノベーションマンションのポイントも知ろう
最後に、リノベーションマンションの売却を成功に導くためのポイントをお伝えします。
これから中古マンションを購入する、リノベーションを行うといった方は、ぜひリフォーム計画にお役立てください。
ポイント①資産価値が下がりにくいマンションを選ぼう
リノベーションをする予定で購入する中古マンションは、できるだけ資産価値が下がりにくいマンションを選ぶことが重要です。
資産価値が下がりにくいというのは、例えば、公共交通機関のアクセスが良い、周辺にスーパーやコンビニなど便利施設があるなど、住まいとしての需要が高い、人気があるといった「万人受けしやすい条件」を備えているということです。
一つでも、「買い手がその物件を選ぶメリット」があれば、将来的な売却時、広告や内覧などでアピールする際に、大きな強みとなるでしょう。
ポイント②シンプルで汎用性の高い内装がおすすめ
リノベーションする際のポイントとして、シンプルで汎用性の高い内装のほうが潜在的な買い手の幅を広げやすいという点を押さえておきましょう。
例えば、壁や床は奇抜なデザインや色は避けて、白壁に木調フローリングでまとめると、北欧やモダン、ナチュラルスタイルなどさまざまなインテリアに応用が利きます。
また、多人数で使うリビングは広めに設計し、家族や友人が集まりやすい空間を作るなど、部屋の目的に合わせたスペースの取り方を工夫することも大切です。
さらに、部屋の仕切りを可変式にするなど、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる間取りを考えると、将来的な売却時にも魅力的な物件としてアピールできるでしょう。
ポイント③暮らしの快適性を向上させるリノベーションも行おう
既存の設備を新築のように整えたり、住みやすさを改善するリノベーションを施したりすることで、デザインや間取りの目新しさだけでなく、住まいとしての性能の良さを買い手にアピールできます。
例えば、お風呂の床を滑りにくくしたり、床暖房を敷いたりすることで、快適性が向上しますし、キッチンに使いやすい収納や作業スペースを確保すれば、家事の動線をスムーズにできるでしょう。
多少間取りが個性的でも、設備の状態が良いと買い手に好印象を与えやすくなりますよ。
リノベーションのポイントは「リノベーション後の住宅は資産価値は上がる?」でも解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
まとめ
●リノベーションマンションが売れない理由
リノベーションマンションが売れない理由としては、個性的すぎるデザインや間取りのせいで買い手の需要や好みから外れてしまった、費用を価格に上乗せしたことで相場より価格が上がり予算的に選択肢に入っていない、といった可能性が考えられます。
●リノベーションマンションが売れないときは個性を活かしたアピールをしよう
売れないときの対策としては、個性や居住者ならではのメリットを、ターゲットを絞ってアピールする方法がおすすめです。
また、相場にあった価格への再設定や、物件に適した媒介契約への変更、不動産買取の検討をしましょう。
●マンションを将来売却するなら、汎用性が高く快適性を高めるリノベーションを
将来的な売却を目指すなら、資産価値が下がりにくいマンションを選び、汎用性が高く、住み心地の良さをアップするリノベーション内容を意識すると、買い手にアピールしやすいでしょう。
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著者
美唄店 小河 利也特に担当している岩見沢東部、三笠市、美唄市、奈井江町は地元という事もあり、細かな対応に自信があります。 不動産売買仲介のみならず、買取、賃貸仲介、管理等不動産に関する事はどのような事でもご相談ください。どうぞ宜しくお願いします。
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