不動産売却のコツ2021.11.30

結露しやすい家でも売却できる?結露の原因と売却方法を解説〜その1

結露しやすい家は建物の寿命を縮める可能性があるため、売却できるのか不安に思う方もいるでしょう。しかし結露の程度にもよりますが、売却する方法はいくつかあります。

結露の原因を知っていれば適切に対処でき、売却を進めることができます。今回は原因や売却方法について詳しく解説していきますので、家の結露で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

結露が発生する原因とは?

結露はなぜ発生するのでしょうか。それには、「部屋の外と中の気温差」「空気中に発生した水蒸気(湿度)」が関係しています。

空気中にはもともと水蒸気が含まれています。空気が含むことができる水蒸気の量には上限があり、温度が高くなるほどその量は大きく、温度が低くなるほど小さくなります。

そのため暖房で暖められた部屋の空気が温度の低い窓に近づくと、水蒸気が空気中にとどまりきれなくなり、水滴となって窓の表面に表れてしまうのです。これが結露が発生する仕組みです。一般的には、夏よりも室内と屋外の温度差が大きい冬の方が、結露が起こりやすくなります。

結露が多く発生する家は、欠陥住宅になるのでしょうか。住宅を売却する場合、ここが一番気になるポイントだと思います。

結露が発生する原因には、家の構造自体が原因の場合と、生活スタイルや習慣などが原因の場合があります。それぞれの原因を具体的に見ていきましょう。

家の構造が原因のケース

結露発生の原因としてまず最初に考えられるのは、家の構造上の問題です。それには「アルミサッシの窓」「高気密、高断熱の住宅」という2つの要因があげられます。

窓は、家の中で最も結露しやすい場所です。特にアルミサッシの窓は結露が多く発生します。それは、アルミが金属の中でも熱を伝えやすく、断熱性能が低い素材だからです。

また、近年の住宅の多くは、高気密高断熱構造。室内の温度を一年中快適に保つことができ、省エネ性能が高い反面、気密性の高さゆえに結露が発生しやすいと言えます。

高気密高断熱住宅は、気密性を高めるために内壁と外壁の間に断熱材を施しています。水蒸気の通り道がないため壁内部に湿気がこもり、時には家全体に大きな被害を及ぼすことも。それを防ぐために、普通は壁に専用のフィルムを貼って対策が施されています。

ところが、施工時のミスなどで湿気対策が不十分だった場合、壁の外側だけでなく内側にも結露が発生する恐れがあります。家の構造による結露の発生は、こうした施工技術や気密性なども原因の一つなのです。

部屋干しなどの生活スタイルが原因のケース

もう一つ考えられるのは、部屋に湿気が発生しやすい生活スタイルに起因するケースです。

例えば、加湿器。冬の乾燥対策に加湿器を使うと、室内の湿気は多くなり結露の原因になります。石油ストーブの使用でも、同様に多くの湿気が発生します。

また、洗濯物の部屋干しにも注意が必要です。日中働いていたり一人暮らしの女性は、部屋干しをする人が多いと思いますが、洗濯物の湿気が室内にこもって結露が起こりやすくなります。家の構造に問題はなくても、部屋干しや加湿器の使用でも、結露が発生する原因になることがあるのです。

結露対策は、こまめに窓を開けて換気をしたり、加湿器の使用を控えめにすることなどが挙げられます。タンスやベッドなどの家具を、壁から離しておくこともおすすめ。覚えておきましょう。

次回は、結露を放っておくとどのような問題が起こるのかや、結露しやすい家を売却する方法について解説していきます。

家を売るなら不動産売却相談 家を売るなら不動産売却相談
著者
結露しやすい家でも売却できる?結露の原因と売却方法を解説〜その1

札幌手稲店 野口 祥子

この担当者がいる店舗のページ
  • 結露しやすい家でも売却できる?結露の原因と売却...
不動産売却物語 不動産売却のヒント 不動産売却のご相談
不動産売却の手引き
電子ブックはこちら
空き家対策ガイドブック
PDFダウンロード
ご相談
お問合せ
無料査定