不動産売却のコツ2025.08.28

住み替えで同時決済・同時進行は可能?メリットや注意点を解説

こんにちは。イエステーション北章宅建 江別店の赤井です。

住み替えを検討されている方の中には、「同時決済や同時進行は実際にできるのだろうか?」と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「仮住まいの手間や費用を避けたい」「売却代金をそのまま購入資金に充てたい」といった理由から、同時決済や同時進行に関心を持つケースは多く見られます。

今回のコラムでは、住み替えにおける同時決済・同時進行は可能なのか、という疑問について解説します。

同時決済・同時進行の違いやメリット・デメリット、成功させるための注意点、スムーズな住み替えを実現するためのポイントもご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

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住み替えで同時決済・同時進行は可能?違いと特徴を解説

結論からいいますと、住み替えで同時決済も同時進行も実現可能です。

ただし両者は混同されやすく、さらに契約日と決済日の違いを理解していないと誤解が生じやすいため、まずはその違いを整理しましょう。

住み替えのタイミングについては、「住み替えの売却・購入はタイミングが大事。後悔しないタイミングを解説」で解説しています。

 

同時決済と同時進行の違い

同時決済と同時進行の定義は、下記の通りです。

  • 同時決済:売却と購入の決済を同じ日に行うこと
  • 同時進行:売却と購入の契約や手続きを並行して進めること

同時決済では、例えば午前に売却決済を行い、その代金を午後の購入決済に充てるといったスケジュールで進めます。

一方、同時進行の場合は、同時決済のように同日に決済日を合わせる必要はありません。
同時進行には、「売却を先に行い、数日後に購入を行うパターン」と「購入を先に行い、数日後に売却を行うパターン」があります。

なお、契約日と決済日は下記のように意味が異なりますので、混同しないよう注意が必要です。

  • 契約日:売買契約書に署名・捺印をする日
  • 決済日:代金の授受と物件引き渡しを行う日

不動産取引においては、売買契約から決済(引き渡し)までに金融機関での住宅ローン手続きや、登記準備などが必要になるため、通常1〜2カ月の間隔があります。

 

同時決済や同時進行が選ばれるケースと特徴

住み替えで同時決済や同時進行が検討されるのは、次のようなケースです。

  • 売却資金を購入資金に充てたい場合
  • 仮住まいを避けたい場合
  • 二重ローンを避けたい場合

このように、資金繰りを円滑にしたい方、生活の負担を抑えたい方にとって、同時決済や同時進行は有効な選択肢となります。

 

同時決済と同時進行のメリット・デメリットを比較

同時決済と同時進行はどちらも住み替えをスムーズに進める手段ですが、それぞれメリットとデメリットがあります。

 

同時決済のメリット・デメリット

まず、同時決済のメリット・デメリットは以下の通りです。

【メリット】

  • 仮住まい不要
  • 資金繰りがスムーズ
  • 二重ローンを回避できる
  • 手続きが一度で済む

売却と購入が同日に完了(旧居の引き渡しと新居の入居を同じ日)するため、引越しは1回で済みます。
仮住まいを用意する必要がなく、住む場所に困らないのはうれしいですね。

また、売却代金をそのまま購入資金に充当できるほか、新旧のローンが重なる期間がないなど、金銭的なメリットも大きいです。

売却と購入を同日にまとめて処理できるため、手続きも効率的に進められます。

【デメリット】

  • 焦って新居を選んでしまう可能性がある
  • 売却価格を安くしてしまうリスクがある
  • スケジュール調整が難しい
  • トラブル時のリスクが大きい

売却が決まってから引き渡しまでの期間は、一般的に1〜2カ月程度です。
この短期間で新居を探す必要があるため、後から「もっと良い物件があったのではないか」と後悔する可能性もあります。

じっくり時間をかけて新居を探したい場合は、同時決済は向いていないかもしれません。

また、新居が見つかったものの、旧居の買い手が見つからない場合、「早く売らないと新居が買えない」という焦りから、相場よりも安い価格で売却せざるを得なくなる可能性もあります。

さらに、同時決済には売り主、買い主、それぞれの不動産会社、金融機関、司法書士など、多数の関係者が関わります。

全員のスケジュールを同じ日に合わせる必要があり、少しでもずれると決済が成立しなくなるリスクがあります。

万一、決済に不備があれば、その日のうちに住まいを失う事態にもなり得ます。

 

同時進行のメリット・デメリット

同時進行のメリット・デメリットは下記の通りとなります。

【メリット】

  • スケジュールに柔軟性がある
  • 契約後の準備期間を確保できる

売却と購入の間に数日の猶予がある同時進行なら、余裕を持ってスケジュールを組めるので、万が一のトラブルや遅延にも対応しやすくなります。

資金の確認や書類の準備など、各手続きを焦らず進めやすいのも利点です。

【デメリット】

  • 仮住まいが必要になる可能性
  • 二重ローンのリスク
  • 資金調整が必要

売却が先行した場合、一時的に住む場所を確保しなければなりません。

また、購入を先に行うと、売却完了までローンが重なり、つなぎ融資を利用せざるを得ないこともあります。
その場合、利息や手数料が追加で発生します。

 

同時決済・同時進行は、どんな人に向いているか

同時決済と同時進行が、それぞれどんな人に向いているかもご紹介しましょう。

【同時決済が向いている人】

  • 自己資金が少なく、売却代金を購入に直結させたい
  • 仮住まいの費用や手間を避けたい
  • 綿密なスケジュール管理が得意

【同時進行が向いている人】

  • ある程度の自己資金や融資の余裕がある
  • 短期間の仮住まい・二重ローンを許容できる
  • 柔軟性を重視し、リスク分散を図りたい

同時決済と同時進行にはそれぞれ一長一短があるため、自分の資金状況や生活スタイルに合わせて、無理のない方法を選ぶことが大切です。

 

住み替えで同時決済・同時進行を行う流れとスケジュール感

実際に同時決済や同時進行で住み替えを進める場合、全体の流れを理解しておくことが重要です。
ここでは、一般的な進め方を紹介します。

 

同時決済の流れ

同時決済は、売却代金をそのまま購入資金に充てたい場合に選ばれることが多く、以下のように進みます。

1.売却契約と購入契約をほぼ同時期に締結
2.住宅ローンの審査・承認を並行して進める
3.決済日当日(午前):売却物件の決済・引き渡し
4.決済日当日(午後):購入物件の決済・引き渡し
5.同日中に新居へ引越し

売却代金を即日購入に充てられる一方で、当日はスケジュール管理が重要なポイントとなります。

 

同時進行の流れ

同時進行は、売却と購入の活動を並行させつつも、決済日は必ずしも同日でなくても良い方法であり、下記のような流れで進むのが一般的です。

1.売却活動と購入活動を同時にスタート
2.売却契約と購入契約を近いタイミングで締結
3.決済日は調整し、数日~数週間の差で設定可能
4.先にまとまった取引(購入または売却)から決済・引き渡しを実施
5.残りの取引を後日決済・引き渡し

同時決済よりも柔軟なスケジュール調整が可能ですが、場合によっては仮住まいや一時的な資金調整が必要になります。

 

同時決済・同時進行には関係者との連携が重要

同時決済や同時進行を進める上では、金融機関や司法書士とのスケジュール調整が欠かせません。

まず、住宅ローンについては、売却と購入の手続きを並行させるため、事前審査や本審査のタイミングを慎重に組み立てる必要があります。

審査の進み具合によっては決済日がずれるリスクもあるため、金融機関とのやり取りは非常に重要です。

また、司法書士による登記手続きも同時進行の要となります。

売却物件については抵当権の抹消、購入物件については所有権移転や新たな抵当権設定を行う必要があるため、当日の流れに遅れが出ないよう周到な準備が求められます。

そして、これら多くの関係者をまとめる役割を担うのが不動産会社です。

売り主・買い主・金融機関・司法書士といった各方面と連携を取り、全体を円滑に進める「司令塔」としての存在が欠かせません。

不動産会社以外の住み替えの相談先については、「住み替えの相談はどこにするのが良い?相談先や相談後の流れを解説」で詳しくお伝えしていますので、ぜひご参照ください。

 

同時決済・同時進行を成功させるための注意点と事前準備

同時決済や同時進行は便利な方法ですが、準備不足のまま進めるとトラブルが起きやすくなります。

ここでは、起こりがちなリスクとその対策、そして事前に整えておくべき準備について解説します。

 

起こりうるトラブルと回避策

まずは、よくあるトラブル例と対策を確認しましょう。

 

トラブル① 住宅ローン審査の遅れ

売却と購入を並行させる場合、金融機関での審査が予定より長引き、決済日に融資が間に合わないことがあります。

回避策としては、複数の金融機関で事前審査を受けておく、余裕を持ったスケジュールを設定しておくことが良いでしょう。

 

トラブル② 契約・決済日のズレ

売却と購入の契約・決済日が揃わないと、仮住まいが必要になったり、一時的に二重ローンを抱えたりするリスクも。

対策としては、契約書に「日程変更時の対応」を明記し、違約金や調整条項などを定めておく、マンスリーマンションや親族宅など短期間利用できる仮住まいを事前に確保しておく、といった方法があります。

また、資金面の対策として、つなぎ融資で一時的に資金を立て替える、売却先行ローン(買い替えローン)で売却前に購入資金を確保する方法もあります。

事前に利用可否を金融機関に確認し、条件を比較検討しておくと安心です。

 

トラブル③ 物件の不具合や当事者の都合による計画変更

売却において、物件の不具合発見や、自分や相手方の事情変更でスケジュールが狂うこともあります。

ホームインスペクション(住宅診断)を事前に実施して物件状態を確認しておくほか、契約解除や違約金の条件を明確にしておくことが有効です。

住み替え時で起こりがちない失敗については、「住み替えで起きやすい失敗とは?成功させるための対策をご紹介」でも解説しています。

 

必要書類の早期準備が大切

決済日直前になって書類不足が発覚すると、手続き自体が延期になることもあります。
トラブル回避対策を講じるとともに、必要書類を早めに準備しておくことをおすすめします。

【代表的な必要書類】

  • 登記簿謄本(登記事項証明書)
  • 印鑑証明書
  • 住民票
  • 固定資産税納税通知書
  • 住宅ローン承認書・返済予定表

これらは早めに準備しておくと安心です。

 

同時決済・同時進行を成功させるには不動産会社選びがカギ

通常の売却や購入と比べて、同時決済・同時進行では関係者や手続きが多く、より緻密なスケジュール管理が求められます。

そのため、どの不動産会社に依頼するかが成否を分ける大きなポイントになります。

特に重視したい選び方のポイントは次の通りです。

  • 経験・実績の豊富さ
  • 金融機関との連携力

過去に同時決済や同時進行をサポートした実績がある会社は、想定外の事態にも対応できるノウハウを持っています。

また、銀行や信用金庫との関係性が強い会社であれば、ローン審査や資金調達もスムーズに進められます。

さらに、同時決済を目指す場合は、売却と購入の両方を同じ不動産会社に任せるのがおすすめです。

一社が全体を取りまとめることで、売り主・買い主・金融機関・司法書士の間のスケジュール調整がスムーズになり、当日のトラブルも起きにくくなります。

詳しくは「住み替えは同じ不動産会社か別の会社か?メリット・デメリットを解説」をご参照ください。

信頼できる不動産会社を選び、調整役を任せることが、同時決済・同時進行を成功に導く最大のポイントといえるでしょう。

 

まとめ

●住み替えで同時決済・同時進行は可能
同時決済は売却と購入の決済を同じ日に行う方法、同時進行は売却と購入の契約や手続きを数日ずらして行う方法です。

●同時決済・同時進行はそれぞれにメリット・デメリットがある
同時決済は仮住まい不要・資金繰りがスムーズといった利点がある一方、新居を焦って決めてしまったり、旧居を売り急いでしまったりすることも。
スケジュール調整が難しい点もデメリットです。
同時進行は数日間の猶予があり、柔軟性が高い反面、二重ローンや仮住まいが発生する可能性があります。

●トラブル回避のためには事前準備が不可欠
住宅ローン審査の遅れや決済日のズレ、物件や当事者の都合変更といったリスクを見越して、必要書類の早期準備、つなぎ融資や売却先行ローンの利用可否確認、仮住まいの候補確保などを行なっておきましょう。

●同時決済・同時進行は不動産会社選びが成功のカギ
同時決済・同時進行は通常よりもスケジュール管理が複雑です。
経験や実績が豊富で、金融機関との連携力がある不動産会社を選ぶことが重要となります。

北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

 

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著者
住み替えで同時決済・同時進行は可能?メリットや注意点を解説

江別店 赤井 圭一出会うお客様は一人一人違う想いを持っていらっしゃると思います。それぞれのお客様に共感し、最後には「任せて良かった」とご納得していただける様日々取り組んで参ります。 空知エリアの不動産に関する事は私にお任せください。

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