- HOME
- 不動産売却のヒント
- 引越しや住み替えのこと
- 住み替え時の仮住まいについて解説。必要なケースや費用など詳しく
引越しや住み替えのこと2024.11.26
住み替え時の仮住まいについて解説。必要なケースや費用など詳しく
こんにちは。イエステーション北章宅建 滝川店の上家です。
「住み替え時の仮住まいはどうしたら良いのだろう?」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
そもそも仮住まいを確保する必要はあるのか、費用はどのくらいかかるのか、と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで今回のコラムでは、住み替え時の仮住まいについて解説します。
仮住まいの選択肢や費用の内訳、仮住まいなしで住み替えをするポイントなどもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
住み替えで仮住まいが必要なのはどのような場合?
住み替えの際に仮住まいが必要になるのは、主に「売り先行」の住み替えを行う場合です。
売り先行とは、現在の自宅を売却してから新居を購入する方法を指します。
売り先行については「家の住み替えの手順を徹底解説。「売り先行」の流れやメリット・デメリットとは?」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
売り先行では、売却と購入(入居可能になるまで)の間に時間差が生じます。
売却したものの新居がまだ購入できない場合や、新しい家に入居できない事情がある場合、仮住まいが必要になるのです。
ここからは、これらのケースについて、詳しくご説明します。
仮住まいが必要なケース①:新居が見つからない場合
Aさんは、子どもが増えるのを機に広い一戸建てへの住み替えを計画しました。
マンションを売り出したところ、予想以上に早く買い手が見つかり、売却が決定。
しかし、新居探しの時間が足りず、仮住まいとして1年契約の賃貸マンションを借りることになりました。
仮住まいが必要なケース②:新居への入居準備が整っていない場合
Bさんは、相続した実家をリノベーションするため、現在のマンションを売却したものの、リノベーション工事が長引きました。
仮住まいとして近くのウィークリーマンションを契約し、工事の進捗を確認しながら理想の住まいづくりに専念できる環境を整えました。
仮住まいが必要なケース③:新居購入の資金が足りない場合
Cさんは、マンションから戸建てへの住み替えを計画し、まずマンションを売却。
しかし、希望エリアで物件価格が高騰し、当初の予算では購入が難しくなりました。
資金計画を見直すため、1年契約の賃貸アパートを仮住まいとし、じっくりと物件探しを進めることになりました。
1年以上の仮住まいの場合は住民票の異動が必要
1年未満の仮住まいの場合は一時的な移動とみなされ、住民票を移す必要はありません。
しかし、注意点として、1年以上の仮住まいになる場合は住民票の異動が必要になります。
また、子どもの学校や行政サービスの利用などで住民票が必要になる場合もありますので、1年未満の仮住まいであっても、個々の状況に応じて判断することが大切です。
住み替えでの仮住まいにはどのくらい費用がかかる?
住み替えでの仮住まいには、主に以下の費用がかかります。
- 2回分の引越し費用
- 賃料と初期費用
- トランクルーム代(必要な場合)
賃貸する物件や、仮住まい期間にもよりますが、100万円以上かかるケースも。
では、それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
仮住まいの費用①2回分の引越し費用
仮住まいをする場合は通常、現在の住まいから仮住まい先、仮住まい先から新居へと2回分の引越し費用がかかります。
引越し費用は、荷物の量、移動距離、引越し業者、引越しの時期などによって大きく変動しますが、一般的な目安として以下のようになります。
- 単身の場合:3万~8万円程度
- 家族の場合:7万~20万円程度
つまり、2回の引越しで、合計6〜40万円以上の費用がかかる可能性があるということです。
仮住まいの費用②賃料と初期費用
仮住まいには、期間分の家賃のほかにも費用がかかる可能性があります。
一般的な賃貸物件の場合は、目安として家賃2.5〜5カ月分の初期費用がかかるでしょう。
初期費用の主な内訳と費用の目安は、下記の通りです。
- 敷金:家賃の1〜2カ月分
- 礼金:家賃の1〜2カ月分
- 仲介手数料:家賃の0.5〜1カ月分
- 火災保険料:1〜2万円程度
なお、家賃は物件の種類、広さ、立地などによって異なります。
仮住まいの費用③トランクルーム代(必要な場合)
仮住まいが手狭で全ての荷物を収納できないなら、トランクルームサービスを利用する必要があるでしょう。
月額利用料金の目安は、下記の通りとなります。
- 1畳程度: 6,000~1万5,000円程度
- 2~3畳程度: 1万~2万5,000円程度
- 4畳程度: 2~4万円程度
施設によっては、4畳を超えるスペースもレンタル可能です。
具体的な価格は地域やトランクルームの種類によって異なるため、ご利用の際は事前に確認・比較検討することをおすすめします。
住み替え時の仮住まいの選択肢と探し方
住み替え時の主な仮住まいの選択肢としては、次のものが挙げられます。
仮住まいの選択肢①一般的な賃貸住宅
一般的な賃貸住宅は、家族や長期滞在を希望する方に適しています。
物件数が豊富で、もともと住んでいた家と類似する間取り・スペースを選びやすく、家財道具を持ち込みやすいメリットがあります。
基本的な探し方としては、不動産ポータルサイトで検索したり、地域の不動産会社に相談したりすると、希望条件に合った賃貸住宅を見つけやすいでしょう。
仮住まいの選択肢②ウィークリー・マンスリーマンション
短期間の滞在を希望する場合は、ウィークリー・マンスリーマンションがおすすめです。
比較的家賃が高めになりやすいというデメリットはあるものの、家具付きで初期費用が抑えられ、短期契約でも利用しやすい利点があります。
探し方としては、専門のウェブサイトで検索するほか、不動産会社に問い合わせて空き状況を確認する方法が一般的です。
仮住まいの選択肢③民泊
民泊は、観光地や都心部で短期間の滞在を希望する方に適しています。
賃料が比較的安く設定されており、家具・家電も完備されています。
ただし、利用期間は180日以内と制限されているため、長期滞在には向かない点にはご留意くださいね。
民泊を探す際は、民泊専門サイトや、地域の観光協会を利用してみましょう。
仮住まいの選択肢④ビジネスホテル
ビジネスホテルは、手続きが簡単で予約後すぐに宿泊できるため、短期間の仮住まいとして便利です。
ただし、長期間だと宿泊費と食費が高くつく可能性があります。
ホテル予約サイトやアプリで空室状況を確認・予約することで、手軽に利用できますよ。
仮住まいの選択肢⑤実家・親戚の家
実家や親戚の家のスペースに余裕がある場合は、いったん同居という形で仮住まい先にすることもできます。
倉庫なども空いていれば、物を置くスペースも確保がしやすいでしょう。
交渉や関係性次第ですが、仮住まいの費用も抑えることができます。
「〇月に新居が完成する」など、仮住まいをする期間がはっきりとわかっている場合には受け入れてもらいやすいでしょう。
仮住まいなしで住み替えることはできる?
先にお伝えした通り、仮住まいが必要になるのは、売り先行の場合です。
購入を先に行う「買い先行」や、売却と購入を同じタイミングで行う「売り買い同時進行」で家を買い替えるなら、仮住まいの費用を節約できます。
ただし、買い先行の場合は、売却代金を新居購入に使えませんし、現在の住まいと新居購入の両方で住宅ローンを利用する際、二重ローンとなって金銭的な負担が増えますので、資金的な余裕が必要です。
売り買い同時先行の場合は、タイミングの調整が難しいので、売却と購入の仲介を同じ不動産会社に依頼するとスケジュール管理がしやすいでしょう。
住み替えのタイミングやコツについては、下記のコラムで詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
家の住み替えの手順を徹底解説。「買い先行」の流れやメリット・デメリットとは?
住み替えの売却・購入はタイミングが大事。後悔しないタイミングを解説
住み替えは同じ不動産会社か別の会社か?メリット・デメリットを解説
まとめ
●住み替えで仮住まいが必要なのは「売り先行」のとき
住み替えの際に仮住まいが必要になるのは、現在の住まいを売却してから新居を購入する「売り先行」の場合です。
1年以上の仮住まいになる場合は、住民票の異動が必要になる点も知っておきましょう。
●住み替えでの仮住まい費用の内訳
仮住まいには主に、2回分の引越し費用と、賃料、初期費用、家財道具が多い場合は、トランクルーム代がかかります。
賃貸する物件や仮住まい期間にもよりますが、100万円以上かかるケースもあります。
●仮住まいの選択肢は主に5つ
仮住まいの選択肢としては、一般的な賃貸住宅、ウィークリー・マンスリーマンション、民泊、ビジネスホテル、実家・親戚の家の5つがあります。
●「買い先行」や「売り買い同時進行」の場合は仮住まいは不要
買い先行や売り買い同時進行で家を買い替える場合は、仮住まいは必要ありません。
北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
著者
滝川店 上家 郁也スポーツ全般が大好きで、サッカー、バスケット他いろいろな競技を行ってきました。体力とチームワークには自信があります。お客様満足を目指して、精一杯対応致します。又、以前は別会社で賃貸仲介業務に携わっていました。 売却、購入ともに、ご提案の際には実際の賃貸との比較など、経験を生かしたご提案をさせていただきますので、どうぞ宜しくお願いします。
この担当者がいる店舗のページ