マンションのこと2021.12.25

マンションの専用庭はどこまで使っていいのか?トラブルはある?

マンションの1階住戸によくある専用庭。
ガーデニングが楽しめて、戸建て感覚を味わえる特徴として、1階住戸の大きな魅力となっています。
専用という名称なので専有部分と思いがちですが、マンションの共用部分のひとつです。
そのため、専用庭だからなんでも自由に使える、ということにはなりません。
今回は、マンションの専用庭の使用方法についてご紹介します。

専用庭でできることとできないこと

まず前提にあるのが、マンションの専用庭はなんでも自由に使えるというわけではないこと。
実際に専用庭を使う使用料がかかる場合がほとんどです。
使用料を払っているのだから、自由に使っても良いのではと思うかもしれませんが、お金を払って借りているだけなので、マンションの共用部と同様に使用ルールがあります。
専用庭のある住戸を売買する際には、一般的にできることとできないことを事前に知っておいた方が良いでしょう。
※ただし、マンションによってルールが異なる場合があります。マンションの管理規約に則って使用するようにしましょう。

マンションの専用庭でできること

①大きな洗濯物(シーツや布団など)も快適に干すことができる
②広いスペースでガーデニングや家庭菜園も可能
③テーブルとイスを用意して、テラスのようにお茶をすることができる
④子供やペットの遊び場として使うことができる
これだけのことができれば活用方法も幅広く、日々の生活を快適にしてくれるでしょう。
特に子供やペットがいる世帯では、専用庭が重宝する場面は多くありそうです。
ペットの散歩代わりにもなり、夏場には子供用のプール遊びができるところもあります。
大人の場合もコーヒーやビールをのんびりとリラックスして飲める、贅沢な空間を作ることができるでしょう。

マンションの専用庭でできないこと

①バーベキューのように匂いや煙がでる行為
②タバコを吸うこと
③大人数の集まりや大声で話す行為
④池を作ったり石畳にしたりなど、庭の構造を大きく変えてしまうこと
このような行為だけでなく、他の住民に迷惑のかかる行為は止めておきましょう。
また1階での話し声や物音は意外と上の階まで響くものです。
騒音・煙・匂いにはよく気を付けましょう。

【トラブルの原因】専用庭でもマナーとモラルが大切

上記でも説明したように1階の専用庭でできるのは、他の住民に迷惑が掛からない範囲の行為であることを頭に入れておきましょう。
トラブルの原因にならないよう、マナーとモラルを守ることを忘れてはいけません。
よくあるトラブルの原因は下記のような行為です。
①バーベキューをおこなう
②植栽を長く伸ばしすぎている
③朝早くまたは夜遅くに話し声がうるさい
④手入れをしないで汚くなっている
⑥ゴミを置く
⑦大きくデザインを変えてしまった
⑧タバコを吸う
バーベキューやタバコを吸う行為はやってしまう方がいるかもしれませんが、匂いや煙は上にあがっていくのでとても迷惑になります。
迷惑行為だけでなく、火災の危険性にも繋がるので絶対に止めましょう。
植栽が長く伸びてしまい、隣人や上階のエリアに入らないよう注意しなくてはいけません。
また、ゴミを散乱させたり、手入れをしないで汚したりしていることもトラブルの原因です。
そして、ガーデニングも度を超えると原状回復を求められるケースがあります。
専用庭は共有部分なので勝手な改装はできません。
もし、大きく手を加える場合には、マンションの規約に沿って、事前に管理組合に確認をしておくと安心です。
専用庭とは言え、マナーとモラルを大切にして利用しましょう。

専用庭は共有部分

マンションの専用庭というと、専有部分と考えてしまいがちですが、実際はマンションの共有部分を借りて利用をしています。
専用庭は1階部分の特権であり、存分に活用することをおすすめします。
快適に活用するためにも隣人トラブルにならないよう、ルールを守って使用するようにしましょう。

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著者
マンションの専用庭はどこまで使っていいのか?トラブルはある?

札幌手稲店 野口 祥子

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