マンションのこと2022.01.18

大規模マンションと小規模マンション。どちらの資産価値が安定している?

マンションは戸数によってその規模を分類することができます。おおよそ50戸以下の物件は小規模マンションとされ、50~100戸の物件は中規模、100戸以上の物件は大規模マンションと位置付けることができるでしょう。
規模や条件によってマンションの管理や将来性に関わる資産価値の安定感も異なってきます。
今回は、大規模マンションと小規模マンションの資産価値についてご紹介しましょう。

大規模マンションと小規模マンションの違い

まず、マンションの規模によって何がどのように違うのかを見ていきましょう。
実際に長く住んでみないとわからない点がたくさんあります。

大規模マンションのメリット

①居住設備や共用部分が充実していることが多い
②戸数が多くあるため管理費や修繕積立金が安くなりやすい
③駐車場が多く設置され、セキュリティーなどの住環境も充実している
④さまざまな世帯がいるため、子育て世帯や年配者世帯などコミュニケーションの場を作りやすい

大規模マンションのデメリット

① 大規模修繕の時など住民の意見を合わせたい時に一致させることが難しい
② ファミリー向けの物件になりやすいので、DINKSや単身者は共用施設が使いづらい雰囲気の場合もある
③ 住民が多いため人間関係のトラブルになりやすい
④ 老朽化してくると団地のようなイメージになりやすい
⑤ 住戸数が多い分、住民の入れ替えも多い

小規模マンションのメリット

①管理組合の意見が合わせやすい傾向がある
②プライバシー性が高い
③エレベーターが利用しやすく、エントランスから部屋までも近い
④他の住人とも会うタイミングが少ない、または会う人が限られるため住人の顔が把握できる

小規模マンションのデメリット

①戸数が少ないため管理費や修繕積立金が高くなりやすい
②駐車場の確保が難しい
③共用施設やセキュリティーなどが大規模より劣ることが多い
④管理体制がしっかりしていない管理会社の場合がある
大規模であっても小規模であっても、それぞれにメリット・デメリットはあり、どちらが優れている、住みやすいと決められているわけではありません。
それぞれ家庭のライフスタイルや家族構成によって、大規模と小規模のどちらが適しているのか変わってくるでしょう。

大規模マンションと小規模マンションのどちらの資産価値が安定?

大規模マンションと小規模マンションどちらにも良し悪しがありますが、どちらが将来的な資産価値として安定しているのでしょうか。
資産価値は主に、立地条件や利便性など需要と供給のバランスで決まるものです。
マンションの規模が資産価値に直接関係があるということではなく、先ほどのメリット・デメリットが資産価値に影響してきます。
大規模マンションの場合、大規模修繕の予算も確保しやすく、大手の管理会社であることが多いため綺麗な状態で物件を維持しやすいでしょう。
そのような部分では資産価値も安定しやすいですが注意点も忘れてはいけません。
大規模マンションは郊外や駅から距離が離れた立地にあることが多いため、立地条件として資産価値が下がりやすい場合があります。
また、戸数が多い分、売り急いでいる住戸に値崩しをされてしまうと、物件価格の相場を下げられてしまう危険性も否めません。
これは大規模マンションだけに言えた話ではないですが、売却戸数も必然的に多くなるため、リスクとして頭に入れておきたいポイントになります。
小規模マンションの方は、大規模マンションと反対で将来的な修繕費の確保に不安がありますが、とはいえ管理費や修繕積立金が高いと買い手が付きづらくなるでしょう。
日常の管理体制が粗末であったり、老朽化してきた時に修繕が遅れたりすると資産価値が下がりやすくなります。
小規模マンションの方が、資産価値の不安点が目立ちますが、小規模マンションは立地が駅近の場合が多いです。
大規模マンションとは違い敷地面積が狭くても建築可能なため、敷地を確保しやすく良い立地に建っていることが多い傾向にあります。
立地条件は大きなポイントになるため、立地の良い小規模物件であれば資産価値の安定感は高いでしょう。
このことから、立地の良い大規模マンションであれば、さらに安定した資産価値を得られる可能性があります。
反対に、立地の悪い小規模マンションは、資産価値の安定性は低いと考えられるので注意しましょう。

地域性や相場も関連性があるため決めつけることは難しい

大規模マンションと小規模マンションでどちらの資産価値が安定しているのか、その規模だけで決めつけることは難しいです。
大規模マンションの方が管理費や修繕積立金の部分で有利な点はありますが、資産価値が落ちやすいリスクもあります。
資産価値の安定性は、規模に加えて立地条件も併せて考えることがポイントになるでしょう。

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著者
大規模マンションと小規模マンション。どちらの資産価値が安定している?

札幌手稲店 野口 祥子

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