相続や名義のこと2022.05.12
終活は不動産をどうするかも考えよう!考えるべき理由も解説
こんにちは!
イエステーション北章宅建 後志店の梅津です。
終活とは、これまでの人生に向き合い、これから訪れるであろう人生の終わりに向けて準備をすること。
身の回りを整理する際には、現在所有している不動産をどうするのかもぜひ考えてみてください。
今回のコラムでは、終活における不動産の整理・処分について解説。
終活で不動産を整理する際の選択肢や、そのためにしておくべきことなどをご紹介します。
終活で不動産をどうするか考えておくべき理由とは?
終活とは、自分の生きてきたこれまでの人生と向き合い、訪れる死までの間にしたいこと・やるべきこと・不要なものを整理して、残りの人生を自分らしく充実して過ごすための活動です。
終活の目的は、残りの人生を自分らしく充実させること。
さらに、自分の死後に残された家族の負担を減らすという目的もあり、自分のお墓や葬式、相続の手配を行う方も多いです。
不動産を含め、遺した財産は配偶者や子どもなどの相続人へ相続されますが、不動産の相続はトラブルになりがちです。
不動産は現金と違って単純に分割できず、相続しても活用できるとは限りませんし、かといって維持するのも処分するのも手間や費用がかかります。
相続でトラブルが起こったり、相続した人に負担がかかったりすることを避けるためにも、不動産をどうするのかを終活のひとつとして、ぜひ生前に考えておきましょう。
終活で不動産を整理・処分するにはどのような方法がある?
終活で不動産を整理・処分するには、こんな選択肢があります。
売却する
生前に不動産を売却すれば、売却金でまとまったお金をつくることができます。
売却金は老後資金にしてもいいですし、相続するにしても現金だと分割しやすくトラブルも起こりにくいです。
不動産の管理の手間や固定資産税の負担もなくなります。
ただし自宅を売却する場合は、賃貸住宅を借りる、子どもと同居する、高齢者施設に入るなど、売却後に住む場所を確保する必要があります。
また、老後の資金づくりなら「リバースモゲージ」という選択肢もありますよ。
リバースモゲージとは、自宅を担保にして借入をするという高齢者向けのローンです。
生前は利息のみを支払い、亡くなった後は物件を売却して残債を一括返済します。
住み慣れた自宅に住み続けながら、老後資金を得られることがメリット。
逝去時には物件を売却するので、相続人に遺す不動産はありません。
生前贈与する
亡くなったときに不動産を相続するのではなく、生きているうちに特定の相手へ贈与することを生前贈与と言います。
相続の内容や方法を遺言書で残したとしても、必ずその通りになるとは限りません。
しかし、生前贈与では所有者の意見を反映しやすく、相手の意向をふまえて話し合うこともできます。
事前に贈与をして相続時の財産を減らすことで、相続税対策になるケースもあります。
ただし、一般的には贈与税は相続税よりも税率が高く、税金の負担が大きくなる可能性があります。
生前贈与については、下記のコラムも参考にしてみてください。
不動産を相続ではなく生前贈与するメリットとは
相続する
亡くなるまで所有しておき、亡くなってから相続する方法です。
住み慣れた家に最後まで住めることと、贈与や売却と比べて税金の負担が軽いことがメリットです。
ただし、先ほどお伝えした通り不動産の相続では相続内容や分割方法でトラブルになる可能性があり、また、亡くなってからの売却は手間がかかってしまいます。
不動産の終活でやっておくべきこと
不動産をどのように整理・処分するかにかかわらず、終活では自分の財産について確認し、記録を残しておきましょう。
相続財産の総額によって、相続税がかかるかどうかや、相続税がどのくらいかかるのかが変わってきます。
不動産については、土地の境界の特定、評価額の調査などを行い、権利書や購入時の資料などもまとめておきましょう。
また、不動産を生前に処分せずに相続するなら、どのように相続したいのかを明確にし、遺言書を作成しておくと良いです。
法的に有効と認められる遺言書には、自筆で書く、日付を入れるなどの要件があるので注意しましょう。
民法で定められた相続人のことを法定相続人と呼びますが、この法定相続人の名前・人数を明確にしておき、トラブルを避けるためにも法定相続人には生前に相続について説明をしておくことも大切です。
まとめ
・終活で不動産について考えるべき理由
遺産相続でトラブルになりやすいのは分割しにくい不動産の相続です。相続でのトラブルを避け、死後に残した配偶者や子どもの負担を減らすためにも、終活のひとつとして不動産の整理を考えましょう。
・終活で不動産を整理する際の選択肢
終活で不動産を整理する方法には売却や生前贈与があり、または処分せず死後に相続するという選択肢もあります。売却すればまとまった資金が手に入りますが、その後の住居の確保が必要です。生前贈与では贈与税、相続では相続トラブルに注意してくださいね。
・不動産の終活に向けてやっておくべきこと
不動産の評価額を確認したり、権利書類をまとめたりしておきましょう。相続の内容や分割方法についてもあらかじめ考え、遺言書などを作成しておくと、相続時のトラブル防止になります。
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著者
後志店 梅津 大樹小樽生まれ、小樽育ちです。 自身で不動産購入と売却を行った経験もあり、売りタイ方・買いタイ方のお気持ちに寄り添ったご提案をできればと思い、日々活動しております。今後はより一層地域に密着して活動して参ります。 不動産のお困り事は、私、梅津にお任せ下さい。
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