不動産売却のコツ2021.05.14
物件引渡し時までに自宅の中をどこまできれいにしたら良いのか?
現在住んでいる家を売却しようと考えている方もいらっしゃると思いますが、そこで気になるのが「引き渡しまでにどこまで綺麗にすれば良いのか」という点ではないでしょうか。
家の売却経験がある方は、掃除や片付けを行う目安がある程度分かっているかもしれませんが、初めての方はどのくらいまで行うべきなのかが不透明で分かりづらいと感じられると思います。
今回は、売主が物件引き渡し時までにどの程度清掃を行っておくべきなのかや、どんな点に注意すれば良いのかをご紹介していきます。
ハウスクリーニングはどこまで行う?
長期間その家に住んでいた場合、水回りをはじめ、あらゆるところにシミや汚れなどが付着しているかもしれません。
そういった状態を放置したまま買主に引き渡すと、印象が悪いのはもちろん、家を過ごしやすくする費用を買主が負担することになってしまいます。
もし買主がそのような想定をしていなかった場合、後々金銭的なトラブルになってしまう可能性もありますので、スムーズに引き渡しをするためには、ある程度売主がハウスクリーニングを行うことをおすすめします。
そうは言っても、「ハウスクリーニングってどこまで行えば良いの?」と疑問に感じられる方もいらっしゃると思いますので、どの程度まで清掃を行うべきなのかを見ていきましょう。
お風呂・トイレ・キッチンなどの水回り
家の中で一番汚れる場所とされるのがこういった「水回り」と呼ばれる箇所です。
お風呂、トイレ、キッチンなど水を使う場所は毎日使われるため、長年汚れを放置していると水垢やカビ、黄ばみなどがこびりついている可能性があります。
日常的に掃除が行われる場所ではありますが、取り切れていない汚れがゴムパッキンや流台、タイルなどにこびりついている可能性もあるので、清掃に一番苦戦する場所だと言えるでしょう。
市販の洗剤や掃除用具を使ってもある程度汚れを落とすことができますが、しつこいカビなどは自力では取り除くのが難しい場合もあります。
もし自分で汚れを落とすのが難しいと感じたら、プロの清掃会社やハウスクリーニング専門の業者に依頼して汚れを綺麗にしてもらうのも一つの方法です。
どのくらい居住していたかにもよりますが、買主は期待を込めて新品同様の状態を求めていることも多いので、あまりにも汚れがひどい場合は部品を交換しなければならないケースもあります。
レンジフード・換気扇
毎日調理をする家庭が多いと思いますが、そういった場合、特にレンジフードや換気扇が汚れているケースが多いです。
レンジフードに取り付けるフィルターは、日常的に交換している方が多いと思いますが、内部まで綺麗に掃除できているという方は少ないと思います。
レンジフードや換気扇の分解を素人が行うのは難しいと感じられるため、内部は放置されていることが多いので、業者に依頼して徹底的に清掃を依頼した方が良い箇所の一つです。
床・壁・天井
普段の掃除で手を付けていない方が多いのが床や壁、天井です。
床は日頃から目につく場所であり、足をつける場所なので汚れが目立ちやすく比較的しっかりと清掃をしている家庭も多いかもしれません。
しかし、壁や天井は隅々まで毎日チェックをするのは難しいですし、高いところは手が届かないなどの理由で汚れが放置されている可能性があります。
また、喫煙者がいる家庭に関しては、壁や天井が黄ばんでいることが多く、それらを自分で掃除するのは難しく、壁紙から交換しなくてはならないかもしれません。
また、ペットを飼っている場合も、買主にアレルギーがあると大変なことになりますので、場合によっては壁紙の交換が必要です。
リノベーションが必要な場合も
築年数が古い住宅であればあるほど、設備が古くなっていたり、汚れが目立つ場合が多いです。
よって、ハウスクリーニングを行うよりも設備を入れ替えるなどして、リノベーションしてしまった方が綺麗になることもあります。
リノベーションが必要か否かは、築年数の古さや使用の仕方、汚れ具合などによって決まりますが、買主の希望により、リノベーションが必須となることも考えられます。
リノベーションをした場合のメリット
買主により快適に過ごしてもらうために、また早く買主が見つかるようにと、リノベーションを考える売主もいらっしゃるでしょう。
もし内見前にリノベーションをした場合、「綺麗な家」とみなしてもらえるため、早く買主が決まる可能性があり、買主からの心象も良くなることでスムーズな取引ができます。
リノベーションにかかる費用
どこをリノベーションするかによりますが、例えば、一番行った方が良いとされる水回り一式を交換する場合、300〜400万円ほどかかるケースが多いです。
壁紙の張り替えだと6畳で6万円ほどとされていますが、家全体の壁紙を張り替えるとなると100万円近くかかる可能性もあります。
よって、どこをリノベーションするか予算とよく相談する必要がありますね。
清潔な状態に整えスムーズな引き渡しを
買主に印象良くするためには、ハウスクリーニングや、場合によっては、リノベーションが必要な場合もあります。
綺麗にすることで悪いことは一つもありませんので、予算に合わせて、できるだけ清潔な状態に整えましょう。