ローンやお金のこと2024.09.26
住宅ローンの返済が苦しい原因は?対処法・注意点を解説
こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の前平です。
「今月の住宅ローンの支払いが苦しい…」
「なぜこんなに苦しい状況になってしまったのだろう」
住宅ローンの返済に苦しむのは珍しいことではありません。
経済状況の変化や予期せぬ出費により、多くの人が返済の負担に悩まされています。
どうすれば今の状態から抜け出せるのか、対処法を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回のコラムでは、住宅ローンの返済が苦しいと感じる原因について解説していきます。
対処法や注意点もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
住宅ローンの返済が苦しいと感じる原因
住宅ローンの返済が苦しいと感じる原因は、主に次の3つに分けられます。
- 資金計画の見通しが甘かった
- 世帯収入が減った
- 思わぬ支出が発生した
それぞれ具体的に、内容を解説していきましょう。
原因①資金計画の見通しが甘かった
原因の一つとしてまず、以下のような資金計画の甘さが挙げられます。
- 年収に対して高額な借り入れをしていた
- 長期的な視点で返済計画を立てていなかった
- ボーナス月の加算返済が難しくなった
- 固定資産税やメンテナンス費用を考慮していなかった
- 手元の現金が少ない など
住宅ローン審査時の年収やボーナスだけで「払える」と判断して借り入れてしまうと、将来的に返済が苦しくなってしまうリスクがあるのです。
ローンを支払う間ずっと同じ会社で働いているとは限りませんし、転職先にはボーナス制度がない可能性もあるでしょう。
固定資産税や都市計画税といった税金やメンテナンス費用など、住宅ローン以外の支出を考慮していない場合も危険です。
特に、賃貸に住んでいて、住宅ローンの毎月の返済額を賃貸の家賃と同程度にしてしまうと、固定資産税などの支払いが思わぬ負担になることも。
賃貸から戸建てへの住み替えの場合、家も広くなる傾向にあるため、水道光熱費も高くなりやすいです。
元々お金をあまり貯めていなかったり、頭金を入れすぎたりして現金が手元にない場合、急な出費や緊急事態に対応するのが難しくなります。
原因②世帯収入が減った
綿密に資金計画を立てたつもりでも、何かのきっかけで収入が減ってしまうと、住宅ローンの返済が苦しくなるでしょう。
具体的な収入減少のきっかけとしては、次のものが挙げられます。
- 病気やケガで働けなくなった
- 失業した
- 共働きができなくなった
- 転職で給与やボーナスが減った
- 離婚によって世帯収入が減った など
転職はある程度自分の意志でコントロールできるかもしれませんが、健康面の悪化や失業は予測できません。
収入を失った場合、支出を減らさない限りは生活費とローン返済のバランスが崩れ、滞納する事態につながってしまうのです。
原因③思わぬ支出が発生した
収入は変わらない場合でも、思わぬ支出が原因でローンの返済が苦しくなる場合もあります。
具体的には以下のようなケースが想定されます。
- 突然の病気やケガによる治療・入院・介護の費用が必要になった
- 離婚によって生活費や子育て費用の負担が増えた
- 子どもの教育費が増えた など
住宅ローンの返済が苦しいときの対処法
住宅ローンの返済が苦しいときの対処法としては、次の通り、大きく3つのアプローチに分けられます。
- 住宅ローンの返済資金を増やす
- 住宅ローンの返済額を減らす
- 家を売却してローンの負担を解消する
それぞれ解説していきましょう。
アプローチ①住宅ローンの返済資金を増やす
まず、資金を増やす主な方法としては、次の2つが挙げられます。
不要な出費を削減する
1つ目は、不要な出費の削減です。
家計の収支を見直して、無駄な支出を削減することで、住宅ローンの返済に回す資金を増やせます。
住宅ローンなど減らせない固定費と、節約できそうな費用を分類し、日々の生活における無駄遣いを減らすことが重要です。
公的な融資制度を利用する
一時的な補填として、公的な融資制度を利用する方法もあります。
例えば、「生活福祉資金貸付制度」という公的融資制度には、「緊急小口資金貸付」という緊急時の生活維持費用を貸し付ける、無利子の融資も含まれます。
「どうしてもあと少し返済に足りない」という場合の手段として、無利子・低利子の負担の少ない融資を活用できないか検討してみましょう。
アプローチ②住宅ローンの返済額を減らす
続いて、返済額を減らすには、次の2つの方法が挙げられます。
金融機関へ相談する
支払いが苦しくなった場合はまず、金融機関へ相談することで、返済スケジュールや金利の変更をしてもらえる場合があります。
住宅ローンを借り換える
今契約している住宅ローンよりも低金利の住宅ローンに変更することで、返済の負担を軽減しやすくなるでしょう。
アプローチ③家を売却してローンの負担を解消する
上記2つのアプローチを組み合わせ、資金増加とローン返済額削減の両方を実施することで、より効果的に返済の負担を軽減しやすくなるでしょう。
しかし、上記の対処法は主に、少額・一時的な返済対応に向いていますので、返済不足が深刻な場合は、解決できない可能性があります。
住宅ローンの返済が長期的に困難な状況をどうにかしたいとお考えであれば、家の売却を検討されることをおすすめします。
売却後は、価格が安く住宅ローンの返済費用の負担が少ない家か、賃貸に住み替えることで、月々の負担を減らすことができます。
売却益ではローンの残債が払いきれないという場合、通常は売却ができませんが、「任意売却」という手段もあります。
任意売却とは、融資元の金融機関の許可を受けて売却する方法です。
詳しくは「任意売却はどんな売却方法?通常の売却との違いが知りたい」で解説していますので、あわせてご参照ください。
住宅ローンの返済が苦しいときの注意点
最後に、住宅ローンの返済が苦しいとき、下記の2点にご注意ください。
- 滞納が続くと競売にかけられるおそれがある
- ほかの融資の継続利用は避ける
1つ目の注意点として、滞納が続けば、家を差し押さえられて、競売にかけられるおそれがあります。
競売での売却は、通常の市場価格と比べて大幅に安くなりやすいため、ローンの残債を支払いきれない可能性も。
「この先、ローンの支払いが楽になることは考えづらい」と、長期的な返済不足が見込まれるなら、自主的に売却したほうが競売よりも高値で売却できる可能性が高いと言えます。
早めに金融機関に相談し、返済プランの見直しや任意売却の検討を行いましょう。
返せる当てがなくても、早期に連絡をすることで、信頼関係の維持を図り、柔軟に対応してもらえる可能性があります。
競売の流れは「競売にかけられたらどうする?流れや回避方法を知って対応しよう」でご紹介していますので、ぜひあわせてご参照ください。
2つ目の注意点として、住宅ローンの返済のために、ほかの融資を利用することは避けてください。
理由としては、カードローンなど、高金利な借り入れを継続的に行ってしまうと、債務の積み重ねによって、負担の増大につながるからです。
支払いに苦しさを感じたら、早めに状況を見極めましょう。
一時的な不足か、長期的な返済困難かを判断し、後者の場合は家の売却も視野に入れるべきです。
滞納リスクがある場合、早期の対策が財産を守る鍵となります。
まとめ
●住宅ローンの返済が苦しいと感じる原因
資金計画の見通しの甘さ、世帯収入の減額や思わぬ支出の発生によって、住宅ローンの返済が苦しくなる場合があります。
審査時の収入を基準に借入しすぎてしまい、不測の事態で返済が追い付かなくなってしまうのです。
●住宅ローンの返済が苦しいときの対処法は3パターン
対処法としては、住宅ローンの返済資金を増やすか、返済額を減らすか、家を売却してローンの負担を解消するという3つのパターンがあります。
返済不足が深刻で、滞納の危険性が予想されるなら、家の売却の検討をおすすめします。
●住宅ローンの返済が苦しいときの注意点
滞納が続くと競売にかけられるおそれがあるため、早めに金融機関に相談し、返済プランの見直しや任意売却の検討を行いましょう。
また、返済不足を補うために、カードローンなどほかの融資の利用は避けましょう。
北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
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著者
美唄店 前平 竜斗前職はまったく畑違いの仕事をしていましたが思い切ってこの業界に飛び込んで現在に至ります。住宅、不動産の売買はお客様の人生に深く関われる重要な仕事であり、責任と共に喜びも大きいなと感じています。 地域の不動産の購入・売却のご相談は是非北章宅建にお任せください。
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