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引越しや住み替えのこと2022.08.30
家はどのタイミングで買うべき?購入前の注意点を解説〜その2
家は、多くの人にとって人生で最も大きな買い物。そのため、「このタイミングでいいのだろうか?」「みんなはいつ購入しているのだろう」と不安になることもあるかもしれません。
前回の記事では、家の購入時期を見極めるためのヒントとして、買うきっかけとなる主なタイミングについて解説しました。今回は、家を購入する前に知っておきたい資金面での注意点を取り上げます。
家の購入前に知っておきたい自己資金の注意点
家の購入には多額の資金が必要です。無理のない資金計画を立てるためには、どのような点に気をつけたら良いのでしょうか。
①頭金は予備費も考慮して用意する
条件が揃えばフルローンで家を買うことも可能ですが、やはり頭金はできるだけ用意した方が住宅ローン返済は楽になります。住宅ローンの中には、頭金の割合によって優遇金利が適用されるものもありますので、しっかり調べた上で計画を立てましょう。
とはいえ、貯金をすべて頭金に回すのは危険。車の買い替えなどにお金が必要になることもありますし、病気やケガで働けなくなった時には、生活費と住宅ローンの両方がかかってきます。万が一の時に生活と返済に支障が出ないよう、手元には数ヶ月から1年程度働けなくても困らないぐらいの予備費を残しておくようにしましょう。
②親からの援助は贈与税に注意
家を購入する際、親から資金援助を受けることはよくあります。援助はありがたいものですが、まとまった額をもらった場合は贈与税が発生することがありますので注意が必要です。
贈与税は、1年間に受け取った合計額が110万円を超えると発生し、高い税率がかかります。しかし、住宅購入資金として親や祖父母から資金援助を受けた場合は、「住宅取得等資金贈与税の非課税措置」「相続時精算課税制度」という、2つの贈与税の特例制度の適用を受けることができます。
気をつけたいのは、親から住宅取得資金を借りた場合でも、税務署から贈与税とみなされることがある、という点です。誤解を受けないためには、親子であっても借用書を作成し、返済金を親の預金口座に振り込むなど返済の履歴を残すことが必要です。
③家購入以外の諸費用にも注意
家の購入時には、物件の本体価格以外にも税金や手数料など、「諸費用」と呼ばれる様々な費用が発生します。諸費用は現金払いが原則で、家を購入した時点で数百万円の現金が必要になります。諸費用にどんなものがあるのか、ざっと挙げてみましょう。
〈購入時に必要な諸費用〉
・住宅ローンの手数料(事務手数料、保証料など)
・物件の売買契約書に貼る印紙代
・不動産業会社へ支払う仲介手数料
・登記費用(所有権保存・移転登記、抵当権設定登記に必要な登録免許税)
・登記を依頼する司法書士への報酬
・火災保険料
・固定資産税の分担金……日割り計算による
〈購入後に必要な諸費用〉
・管理費や修繕積立金(マンションの場合)
・不動産取得税
・固定資産税……翌年の4月~6月頃に納税通知書が届く
現金で支払う費用は意外と多いため、きちんとまかなえるように資金を確保しておきましょう。
次回は、物件自体のチェックポイントについて解説。家の購入で後悔しないためには、何について確認しておくべきかを取り上げます。