不動産管理コラム

こんにちは。イエステーション北章宅建 不動産管理部の​​佐々木です。

アパートやマンションの入居者が快適に暮らしていくためには、ゴミ捨て場の適切な管理が欠かせません。
それでは、アパート・マンションのゴミ捨て場は誰が管理するのでしょうか。

今回はアパートやマンションのゴミ捨て場の管理の重要性について解説。
管理は誰が行うのかということや、ゴミ捨て場を設置する際の注意点、ゴミトラブルとその対策などを、詳しくご紹介します。

 

アパート・マンションのゴミ捨て場の管理をするのはだれ？

アパートやマンションのゴミ捨て場を管理するのは、基本的に不動産オーナー様、または管理会社です。
どちらがゴミ捨て場の管理を行なっても問題ありませんが、ゴミ捨て場の管理は非常に手間がかかります。
そのため、多くの不動産オーナー様が、管理会社にさまざまな管理業務とあわせてゴミ捨て場の管理も依頼しているのが実情です。

マンションやアパートの管理業務には、共用部分の清掃も含まれます。
詳しくは「マンション・アパート管理では清掃が重要！業務委託も検討を」にて解説していますので、あわせて参考にしてください。

 

アパート・マンションにゴミ捨て場の設置義務はある？

法律では、アパートやマンションへのゴミ捨て場の設置義務は定められていませんが、自治体によっては条例でゴミ捨て場の設置を義務付けている場合もあります。
アパート・マンションにゴミ捨て場が設置されていない場合、入居者は自治会で管理している所定のゴミ捨て場を利用することになります。

しかし、入居者にとって自分が住んでいるアパート・マンションにゴミ捨て場があるというのは非常に便利です。
ゴミ捨て場の設置は入居希望者が増えることにもつながりますので、ゴミ捨て場を設置していないアパート・マンションの不動産オーナー様で空室にお悩みの際は、設置を検討してみると良いでしょう。

 

アパート・マンションのゴミ捨て場設置の注意点

アパート・マンションにゴミ捨て場を設置する際は、いくつかの注意点があります。
詳しく見ていきましょう。

 

設置の際は自治体への届出をする

ゴミ捨て場を勝手に設置するのはNG。
自治体がゴミ捨て場の存在を把握していなければ、収集もしてもらえません。

アパート・マンションにゴミ捨て場を設置する場合は自治体へ相談し、届出を出しましょう。
自治体によっては、ゴミ捨て場の設置費用に補助金が出る場合もあります。

 

自治体のルールに従う

自治体によって、ゴミ捨てに伴うルールが異なります。
分別方法や捨てる日時、使用するゴミ袋などのルールを確認し、従いましょう。

ゴミ捨て場を適切に、清潔に保つためには、入居者にゴミ捨てのルールを周知することも大切です。

 

道路に面した場所に設置する

自治体によって異なりますが、原則としてゴミ収集車がアパート・マンションの敷地内に立ち入ることなくゴミを収集できるよう、道路に面した場所にゴミ捨て場を設置する必要があります。

ただし、アパート・マンションが建っている場所や環境などによっては、これに該当しない場合もありますので、自治体の設けている要件などを必ず確認してくださいね。

 

入居者数に対して余裕のあるサイズのゴミ捨て場を設置する

ゴミ捨て場のサイズが入居者数に対して小さいと、ゴミが溢れるなどして清潔に保てません。
ゴミ捨て場を設ける際は、必ず余裕のあるサイズのものを設置しましょう。

ただし、自治体によってサイズが指定されている場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。

なお、アパート・マンションのゴミ捨て場には次のようにさまざまな種類があります。

• 直置き型：地面に直接ゴミ袋を置くタイプ
• 囲い型：地面にゴミ袋を直接置くものの、ブロックなどで囲いがあるタイプ
• 棚置き型：小屋のように扉や屋根が付いているタイプ
• ボックス型：密閉性が高いゴミ捨て専用の収集ボックスタイプ

 

アパート・マンションのゴミトラブルと対策

アパート・マンションに限るものではありませんが、ゴミ捨て場のトラブルはどこでも起こり得ます。
よくあるトラブルについて見ていきましょう。

 

ゴミ捨てのルールが守られない

ゴミを捨てる時間や分別方法などを守らない入居者がいると、ゴミが収集されずに放置され、悪臭の原因になることも。
また、カラスによってゴミ捨て場が荒らされる場合もあり、これらは他の入居者や近隣の住民のクレームにつながります。

入居者にはゴミの捨て方や収集日時、ゴミ出しの注意点などを記載した資料を配布するなどして、ゴミ捨てのルールを徹底して周知しましょう。

 

ゴミ捨て場が汚い

ゴミ捨て場は定期的に清掃し、きれいに保つことが重要です。
ゴミ捨て場が汚いと悪臭被害にもつながり、退去者が発生することも。

不動産オーナー様は、自身で清掃したり管理会社に清掃を依頼したりと、常にゴミ捨て場の美観を保つよう努めることが大切です。

また、ゴミ捨て場は棚置き型やボックス型などを採用するなど、においが広がらない工夫をすると管理がしやすくなります。

 

入居者以外のゴミ捨て

アパート・マンションのゴミ捨て場は入居者専用ですが、まれに近隣住民や通行人など、入居者以外の人がゴミを捨ててしまうことがあります。
不法投棄はゴミ捨て場の汚れや悪臭につながるため、入居者が不満を持つことも。

防犯カメラや人間感センサーライトなどを設置して、不法投棄しにくい環境を作って対策をしましょう。

 

大型ゴミの放棄

大型ゴミや粗大ゴミは、ゴミを捨てる本人が自治体に連絡をして回収してもらう必要があります。
しかし、入居者が退去する際に、ゴミ捨て場に大型ゴミを放棄していくケースがあります。

入居者から退去の連絡を受け取った際は、大型ゴミの捨て方を改めて周知するなどして、大型ゴミの放棄を防ぎましょう。

 

まとめ

●アパート・マンションのゴミ捨て場の管理はオーナーまたは管理会社
アパートやマンションのゴミ捨て場は、基本的に不動産オーナー様、または管理会社が管理します。ゴミ捨て場の管理は非常に手間がかかるため、管理会社に管理を依頼している不動産オーナー様も多いです。法律上はアパートやマンションへのゴミ捨て場の設置義務はありませんが、自治体によっては条例でゴミ捨て場の設置を義務付けている場合があります。

●ゴミ捨て場設置の注意点を把握しておくことが大切
アパート・マンションにゴミ捨て場を設置する際は、「設置の際は自治体への届出をする」「自治体のルールに従う」「道路に面した場所に設置する」「余裕のあるサイズのゴミ捨て場を設置する」など、いくつかの注意点があります。ゴミ捨て場には直置き型や囲い型のほか、密閉性のある棚置き型とボックス型があります。

●ゴミ捨て場の美観を保つために、ゴミトラブルを未然に防ぐ対策を
ゴミ捨て場でよくあるトラブルとして、「ゴミ捨てのルールが守られない」「ゴミ捨て場が汚い」「入居者以外のゴミ捨て」「大型ゴミの放棄」などがあります。入居者にルールを周知したり、まめに清掃したりと、美観を保つよう努めましょう。

北章宅建では、賃貸アパート・マンション・戸建など不動産管理を行なっております。
アパート・マンションのゴミ捨て場に関するお悩みも解決しますので、お気軽にご相談ください。