2021.07.30地域歴史情報 お役立ち情報

岩見沢市を走る鉄道の歴史② ~JR室蘭線の各駅をご紹介~

前回「岩見沢市を走る鉄道の歴史 ~JR函館本線の各駅をご紹介~」の記事では、岩見沢市を走る2つの路線のうち、JR函館本線をご紹介しました。岩見沢市のJR函館本線における長い歴史の跡が分かりましたね。
もう1つの路線である「JR室蘭線」は、函館本線と比べると乗車人口が少なく、1日の運行本数も僅かしかありません。今回の記事では、そんな室蘭線がどのようにして生まれたのか、現在の様子とともにご紹介します。

岩見沢市におけるJR室蘭線の歴史

室蘭線は、1892年に北海道炭礦鉄道によって室蘭―岩見沢間が開業しました。当時は幌内(現在の三笠市)や夕張などから石炭を運んでおり、石炭車を連ねた蒸気機関車が往来していました。しかし1975年以降は、石炭産業の衰退をはじめ少子高齢化などにより、乗客数が減少していきました。
1987年には国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)が全線を承継しました。現在はJR室蘭線として長万部駅から室蘭市、苫小牧市を経て、岩見沢駅までを結んでいます。

岩見沢市内を走る室蘭線

室蘭線は長万部駅―岩見沢駅間を走っていますが、運行系統が本線と支線に分かれており、岩見沢市内を通るのは本線の「苫小牧駅―岩見沢駅間」になります。全線を直通する普通列車はありません。
苫小牧駅―岩見沢駅は、札幌を通らないことや夕張鉄道の廃線を理由に、普通列車が1日7往復するのみとなりました。岩見沢駅から利用する乗客は少ないですが、栗山町から岩見沢市に出かける方が一定数いるため、岩見沢方面への電車の利用客の方が多いです。

市内にある4つの駅

室蘭線は、終点の岩見沢駅からほぼ国道12号線沿いを南西方向に進みます。岩見沢市内にある各駅を順に見ていきましょう。

岩見沢駅

岩見沢駅は、室蘭線と函館本線の2路線が乗り入れています。
現在の駅舎は2007年に暫定的に開業した後、複合施設の有明交流プラザや連絡歩道などを建設し、2009年に地上3階建て複合駅舎が全面開業しました。
3階は改札口のほか待合室やみどりの窓口など、主に電車に乗る方が利用します。1階にはコンビニ、観光案内所が設置されており、2階は市民サービスセンターなど市民の生活に必要な施設が入っています。

志文駅

志文駅は、1902年に北海道炭礦鉄道の貨物駅として開業しました。貨物の取り扱いが廃止された後は無人駅となり、JR北海道に継承された翌年の1988年に、現在の駅舎が竣工されました。
駅舎のある東側は住宅地や工業団地が開発されていますが、西側は田園地帯が広がっています。人影も少なく閑散としていますが、岩見沢市の有名なレジャースポットである「北海道グリーンランド」が駅から3㎞の距離に位置しています。

栗沢駅

栗沢駅は旧栗沢町の代表的な駅でしたが、合併により岩見沢市に吸収されました。1894年に清真布駅として開業し、1949年に栗沢駅に改称しました。
駅前の通りには旧栗沢町の中心街が広がっており、昔ながらの商店などが残っています。駅から徒歩10分程度にある「栗沢中央公園」は、広々とした芝生やテニスコート、スケートボードパークなど、地域の人々の憩いの場とスポーツを楽しむ場を提供しています。

栗丘駅

栗丘駅は元々、戦時輸送増強のため信号場として設けられた場所でしたが、1946年に駅に昇格しました。岩見沢駅が管理する志文駅、栗沢駅とは異なり、勇払郡安平町にある追分駅が管理する無人駅です。1日の乗降客数は昔から少なく、現在も10名以下となっています。
田園地帯の集落にあり、駅周辺には建物がほとんどないため、市内では最もローカル感の強い駅といえます。

室蘭線の活性化に向けた活動

室蘭線の沼ノ端駅(苫小牧市)―岩見沢駅間は単独維持困難線区とされており、JR北海道によって利用促進を目的とした活動が行われています。
「道民自らが乗る」「道外からの利用者を呼び込む」「鉄道維持のため行動する」ために、SNSを利用して魅力の紹介やイベント情報を発信し、室蘭線の活性化に取り組んでいます。ぜひInstagramで「♯室蘭線で出かけました」を検索してみてくださいね。

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岩見沢店 赤井 圭一出会うお客様は一人一人違う想いを持っていらっしゃると思います。それぞれのお客様に共感し、最後には「任せて良かった」とご納得していただける様日々取り組んで参ります。 空知エリアの不動産に関する事は私にお任せください。

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