不動産売却のコツ2025.02.27
マンション売却は鍵を紛失していても可能?対応策を解説
こんにちは。イエステーション北章宅建 後志店の梅津です。
マンション売却を検討されている中で、「鍵を紛失してしまった…このまま売却できるだろうか」「後々トラブルにならないか不安」といった心配を抱えていませんか?
鍵の紛失は防犯上問題がありますが、適切な対応を取ることで、スムーズに売却を進めることができます。
今回は、マンション売却は鍵を紛失していても可能か、鍵を紛失してしまった場合の対応策について詳しく解説していきます。
売却をトラブルなく進めるために、ぜひ参考にしてください。
マンション売却前に鍵を紛失…そのまま売却できる?
マンション売却では、物件の引き渡しは「鍵の引き渡し」をもって完了となります。
本来であれば、新築時に渡された全ての鍵を買い主に渡すのが基本ですが、長年の使用の中で鍵を紛失してしまうことは珍しくありません。
- 「買い主に敬遠されてしまうのでは?」
- 「売却価格が大きく下がってしまうのでは?」
- 「防犯上の問題で契約できないのでは?」
このような不安を感じている方も多いでしょう。
しかし、状況に応じた適切な対策を講じることで、鍵を紛失していてもマンションの売却は可能です。
次のブロックで、具体的な対応方法について詳しく解説します。
なお、マンションの売却時には、鍵の紛失以外にもさまざまなトラブルが発生する可能性があります。
失敗を回避して、スムーズに売却を進めたいと希望されるなら、ぜひ以下のコラムもあわせてご参照ください。
マンション売却の失敗例とは?事例をもとに対策を立てよう
マンション売却で鍵を紛失した場合の対応策
売却する予定のマンションの鍵を紛失してしまった場合、以下の3つの対応策があります。
- 紛失の事実を説明し、現状のまま売却する
- 売り主が費用負担して対応にあたる
- 管理会社へ報告をし、対応してもらう
どのような場合にどの方法が適しているかもあわせて、ご説明していきましょう。
それぞれ状況に応じた選択が重要です。
具体的な対応方法を詳しくご説明します。
方法1|紛失の事実を説明し、現状のまま売却する
「できるだけ早く売却したい」「余計な費用はかけたくない」という場合には、現状のままで売却するという選択肢があります。
「鍵を紛失した状態で売れるのか?」と不安に感じるかもしれませんが、実は一般的な対応方法です。
なぜなら、購入希望者は防犯面を考慮して、入居時に自身で鍵交換をすることが多いからです。
そのため、鍵の紛失について誠実に説明すれば、問題視されにくい傾向があります。
大切なのは、以下の3つの対応をしっかりと行うことです。
- できるだけ早い段階で、鍵の紛失について買い主に説明する
- 重要事項説明書の付帯設備表に、現在の鍵の本数を正確に記載する
- 紛失の経緯についても、わかる範囲で説明する
最も重要なのは、速やかに「鍵の紛失」を買い主に説明することです。
「新築時に6本あった鍵のうち、1本を紛失しております」などと、事実を隠さず伝えてください。
そして、売買契約時に買い主に渡す、物件の家具や設備の情報を記載した重要事項説明書の「設備付帯表」に、現在の鍵の本数を正しく記入しましょう。
「鍵5本(新築時6本のうち1本紛失)」というように、明確に記載します。
付帯設備表については、「付帯設備表とは?記載事項や記入する際の注意点もご紹介」で詳しくお伝えしています。
また、紛失の経緯など、わかっている情報を共有することも大切です。
「以前賃貸に出していた際に借主が紛失」「引越し時に紛失」など、状況を伝ることで、買い主との信頼関係を築くことができるでしょう。
なお、このような説明を行う際は、不動産会社のサポートを積極的に活用することをおすすめします。
経験豊富な不動産会社であれば、以下のようなサポートを期待できるからです。
- 買い主への適切な説明方法のアドバイス
- 重要事項説明書への記載方法の提案
- 必要に応じた管理会社との調整
- スムーズな売却に向けた交渉のサポート
特に中古物件の売買では、このような細かな調整が必要になることも多く、不動産会社の経験とノウハウが大きな助けとなります。
信頼できる不動産会社に相談することで、鍵の紛失という問題も適切に対処できるでしょう。
方法2|売り主が費用負担して対応する
「早く売却を決めたい」「買い主から鍵交換の要望があった」場合は、売り主側で費用を負担する方法もあります。
この場合、売却価格から鍵交換費用を値引きして対応します。
引き渡し前に売り主負担で新しい鍵に交換する、という方法もありますが、おすすめできません。
売り主が鍵交換を行うと、「複製して保管しているのではないか」という不安を買い主に与えてしまう可能性があるためです。
余計な不信感を持たせないためにも、鍵交換の実行は買い主に任せたほうが良いでしょう。
では、鍵交換費用はいくらくらいかかるのか、一般的な相場をお伝えします。
費用の目安は次の通りです。
- 一般的な鍵(シリンダーキーなど):1万5,000~3万円程度
- 防犯性の高い鍵(ディンプルキーなど):2万8,000~5万円程度
買い主がどちらの鍵を選択するかによって費用は変わりますが、この程度の金額を売却価格から差し引くことで対応が可能です。
買い主の好みの鍵に交換できるという、安心感を持ってもらえることも利点ですね。
方法3|管理会社へ報告をし、対応してもらう
マンションがオートロックで、その鍵を紛失している場合は、必ず管理会社への報告が必要です。
オートロックの鍵の紛失はマンション全体のセキュリティに関わるため、個人間での対応は避けるべき問題だからです。
管理会社への報告・対応の流れ
- 速やかに管理会社へ紛失の報告: 鍵紛失が判明した時点で早急に管理会社へ報告
- 管理会社の指示に従う:交換手続きについて管理会社の指示に従う
- 費用負担の確認:発生する費用負担について確認する
管理会社を介した対応により、セキュリティ面の安心感を提供できます。
まとめ
●売却したいマンションの鍵の紛失は適切な対応で解決できる
鍵を紛失していても、状況に応じた適切な対応を取ることでスムーズな売却が可能です。
大切なのは、買い主との信頼関係を築くための誠実な対応です。
●マンション売却時は、状況に合わせて対応方法を選ぼう
紛失の事実を説明して現状のまま売却する、売り主が費用負担して対応するなど、状況に応じた方法を選びましょう。
オートロックの場合は管理会社への報告が必須となります。
●鍵の紛失は早めの情報開示がトラブル防止につながる
新築時からの鍵の本数や紛失状況を正確に説明することで、買い主の不安を軽減できます。
早めの情報提供が、信頼を築き、スムーズな売買取引につながります。
誠実な対応が、マンション売却を成功するカギです。
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著者

後志店 梅津 大樹小樽生まれ、小樽育ちです。 自身で不動産購入と売却を行った経験もあり、売りタイ方・買いタイ方のお気持ちに寄り添ったご提案をできればと思い、日々活動しております。今後はより一層地域に密着して活動して参ります。 不動産のお困り事は、私、梅津にお任せ下さい。
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