不動産売却のコツ2021.12.25

一戸建てなら平屋と2階建てどちらが売れやすい?

戸建て住宅にも、平屋建てや2階建てがあり、首都圏では3階建ても割合が多くなっています。
金額面はさておき、土地にも余裕がある場合、生活のしやすさだけを考えると、平屋の方がワンフロアで生活できるのでラクかもしれません。
しかし、昔は一般的な戸建て仕様だった平屋が、今では割合が少ないため特殊な扱いをされている一面もあるのが現状です。
そのような理由からも、現在の不動産市場では平屋は売却しにくい物件と言われています。
今回は、平屋と2階建ての売れやすさについてご紹介します。

平屋と2階建ての特徴

平屋と2階建ては同じ戸建て住宅ですが、特徴はまったく異なるものです。
それぞれのメリット・デメリットがあるため、購入者の分母も変わってきます。

平屋住宅の特徴

①土地面積や屋根面積が広くなるため、コストが2階建てより高くなる傾向にある
②ワンフロアにすべての間取りが入るため広い土地が必要になる
③バリアフリー対策も可能で、長期的に住む想定ができる
④階段の上り下りがなく、足腰の負担を軽減し生活がしやすい
⑤侵入口が多いため安全性やプライバシーの対策が必要になる
⑥2階建てより屋根のメンテナンス費や税金が高くなる場合がある

2階建て住宅の特徴

①平屋よりも狭い面積で建設できるためコストが安くなる傾向にある
②生活スペースに階段が必要になる
③日常生活で階段の上り下りが必要になる
④平屋よりもプライバシー性があり、防犯対策もしやすい
⑤生活スタイルをフロア別にわけられる
⑥平屋より外壁のメンテナンス費や工事の足場代が高くなる傾向がある
それぞれに良い部分があるので、どちらが良い悪いという基準はありませんが、購入者がどちらを住みやすいと思うのか。予算も含めどちらが求められているかというのが、売れやすさのポイントに関わります。

平屋は売れにくい?

平屋は売れにくい・・・と言われていますが、そもそも首都圏では土地も限られており、平屋が十分に建てられる土地を確保することは簡単ではありません。
そして、土地が広い分、物件費用が高くなるので購入できる層が限られています。
そのような点からも、平屋が売れにくいと言われてしまう印象があるのかもしれません。
では、地方では平屋の売れにくさはどうなのか。
地方でも首都圏ほどではありませんが、土地の確保の難しさや物件費用の関係で一般的には手を出しにくい物件ではあります。
しかし、高齢化が進み、二世帯住宅化も一定数あることから、ワンフロアで生活できる利便性は平屋ならではのメリットです。
平屋の売却物件数自体が多いものではないので、探している人とのタイミングがあえば売れる確率は高くなります。
平屋にこだわって探している人は少ないかもしれませんが、売却物件も少ないので、売れにくいと思うことはないでしょう。

平屋戸建て住宅の売却で気を付けたいこと

売却の際は、平屋に限らず買い手の立場になって考えることが第一です。
物件の魅力をよく把握し、いかに魅力的な物件であるかを広告や案内時に打ち出すことができれば、買い手に効果的なアピールができるでしょう。
売却の時の基本は、外観内装ともにキレイにしておくこと。
第一印象が予想以上に大切なポイントです。
「築年数のわりにキレイだね」と思っていただければ、築年数のデメリットは解消することができます。
内装のクロスを新しく張り替えるだけでも、ガラッと印象が変わるものです。
そして、特に平屋の場合に注意したいのが「土地の手入れ」。
建物以外に、庭や通路のスペースが2階建てより広く、目に入りやすいところです。
いくら内装をキレイにしていても、庭が荒れている状態では、悪い印象を与えてしまいます。
不動産売却の際は、キレイな印象を与えることが買い手を逃さない大きなポイントです。

タイミング次第では早期売却も

平屋と2階建てを比較すると、平屋は売却しづらいと言われることも多いですが、平屋の売却物件数も少ないので、需要と供給のバランスで見れば2階建てと大きく変わるものではありません。
タイミング次第では、競争率の低い平屋の方が需要が高いケースも見込めるでしょう。

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著者
一戸建てなら平屋と2階建てどちらが売れやすい?

札幌手稲店 野口 祥子

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