不動産売却のコツ2021.10.29

信頼できる不動産会社はこんな不動産会社です

不動産を購入する場合でも、売却する場合でも、信頼できる不動産会社と取引することで失敗を避けることができます。
特に専門知識がない方の場合には、不動産会社との信頼度がとても大切です。
何もわからずに悪質な不動産会社と取引をしてしまうと、せっかくの良い物件でも失敗してしまったり、トラブルとなってしまったりする可能性があるでしょう。
今回は、信頼できる不動産会社についてご紹介します。

信頼できる不動産会社を見極めるポイント

信頼性に欠ける不動産会社を通して物件を売買すると、大きなトラブルを招いてしまうことがあります。
不動産の売買で損失をこうむった場合、数百万円もの損害となってしまうことも珍しくありません。
では、どのようなポイントで信頼できる不動産会社を見極めていくか覚えておきましょう。

①問い合わせをした時の対応
第一印象というものは、後々にも関係するため大切なポイントです。
不動産会社と最初にコンタクトをとるのは、問い合わせで連絡または打ち合わせをする時でしょう。
売り主でも買い主でも、相談する場合にはこちらの希望や事情を丁寧に聞いてくれるかどうかが大切です。
基本的なことですが、中には会社の都合の良い条件ばかり押し付けてくるところもあります。
査定を依頼する時も、相場より高い金額だけ提示して、たいした根拠がないケースもよくある話です。
問い合わせや査定の段階で、なるべく早く判断できるようにしましょう。

②インターネットでの評判
インターネットでの情報は豊富なので、問い合わせや査定依頼をする前に判断できることもあるでしょう。
単純に悪いクチコミを見つけた場合は注意が必要かもしれません。
また、過去に業務改善や営業停止といった行政処分の経歴がある場合も、十分に注意すべきポイントになります。
そして不動産会社には、下記のような登録番号があります。
・国土交通大臣免許(〇)
・北海道知事免許(〇)
不動産会社の登録は、国または都道府県が管理しており、5年ごとに更新をすると(〇)のところに更新した回数の数字が入ります。
つまり、この数字が大きいほど更新回数も多く、トラブルのない優良な会社と判断できる材料のひとつです。

③担当者との相性や信頼度も重要なポイント
不動産会社の信頼度も大切ですが、担当者との相性や信頼度も重要です。
いくら良い会社でも担当者が誠実に仕事をしてくれる人物でなければ、売れる物も売れません。
担当者を見極めるポイントは下記の3つです。
・言っていることがコロコロ変わる。すぐ忘れる。
・返答が遅い
・販売活動の報告や情報交換がない
これに1つでも当てはまるようであれば、営業マンとしては信頼性が高いとは言えません。
このようなポイントから、担当者との相性や信頼度を判断しましょう。

こんなトラブルに気を付けましょう

信頼性に欠ける不動産会社との取引は、トラブルを招く原因となります。
気を付けたいトラブルの代表例を覚えておきましょう。
・契約の解除
不動産を売却して買い手が現れた時、売買契約時に10%程度の手付金を買い主が売り主に支払います。
この後に、売り主が売却を取り下げたいとなった場合、契約の途中解除となるため、売り主から買い主へ手付金の2倍を支払うこと基本です(手付倍返し)。
このような注意すべきポイントは、必ず不動産会社が事前にしっかりと説明をしてくれないと、売り主は知る術がありません。
ところが信頼性の低い不動産会社だと、説明不足や売買契約を急かしてくるところがあります。
途中契約解除の段階になって初めて、手付金の倍返しのことを知らされることもあるでしょう。
たしかに途中の契約解除は不動産会社にとって良いものではありませんが、信頼できる不動産会社であれば早い段階で色々と相談できこともあります。

・契約不適合責任(瑕疵担保責任)
中古物件の売買でよくあるのが、建物の欠陥の修繕費用を誰が払うのかという契約不適合責任です。
民法の定めにより、一定期間は売り主の責任として支払う期間を設定し、期間内の欠陥は売り主側で負担をする取り決めを売買契約書で交わします。
しかし、不動産会社によっては期間を設定していないケースや、「契約の内容に合致しない場合」についての説明をしっかりしてくれないことも考えられるので気を付けましょう。

客観的な視点を持って見極めましょう

信頼できる不動産会社の第一条件は、こちらの身になって考えてくれ、説明やアドバイスをしっかりとしてくれることです。
会社都合で急かしてくる会社や、値下げを要求してくる会社はよく見極めて気を付けるようにしましょう。

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著者
信頼できる不動産会社はこんな不動産会社です

札幌手稲店 野口 祥子

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