不動産売却のコツ2021.10.29

リースバックとは?全ての不動産会社にあるサービスなのか?

ここ最近よく耳にするようになった「リースバック」。
「今の家の住んだままで物件の売却ができる」という謳い文句ですが、実際はそんなにシンプルなものではなく、しっかりと内容を把握してから進めることが大切です。
たしかにメリットもありますが、それよりもデメリットとなるリスクをしっかりと覚えておきましょう。
今回は、リースバックの内容や仕組みについてご紹介します。

リースバックとは?

リースバックという言葉を、ここ最近になって聞くようになってきたのは、コロナ禍によって経済状況が不安定となってきたことが考えられます。
「今の家の住んだままで物件の売却ができる」ということは、「自宅は売却して住宅ローンがなくなる」、「新しい買い主と賃貸借契約を結んでそのまま住み続けることができる」という2つの特徴があるサービスです。
よくあるのが、住宅ローンの返済が苦しくなってしまったけど、引っ越すことも難しいという場合に、このリースバックが利用されています。
また、高齢化社会もひとつの要因で、老後の生活資金を備えておきたいという方や、相続問題で資産整理のため活用する方も増えています。
ただし、このリースバックを活用する場合には、しっかりと内容と仕組みを理解して進めることが大切です。

リースバックの流れ

リースバックの大まかな流れとしては、リースバック業者に依頼をして売却が成立。
そして、リースバック業者と賃貸借契約を結び、家賃を支払って住み続けることができます。
売却した代金は一括で売り主に支払われます。
主な流れのポイントは5つ。
① 物件売却
最初にリースバック業者に査定をしてもらいます。
買取価格に納得ができたらリースバック業者と売買契約を結び、契約が完了すると所有権はリースバック業者となります。
② 賃貸契約
リースバック業者と定期借家契約を結びます。
契約期間を設けた賃貸契約となり、一般的には2年契約で更新ができるようになります。
③ 買い戻しも可能
リースバックの大きな特徴でもあるのが、買い戻しを希望した時に再度売買契約を結ぶことができることです。
最初の売却をする際に、「再売買予約権」を付けて契約を交わせるケースもあります。
今は一時的に手放したいが、安定したらもとに戻したいと考えている方には良い条件です。

リースバックのメリット・デメリット

リースバックには、メリットとデメリットがあり、ポイントを知らずに焦って決めてしまうと、後々取り返しのつかないケースもあるので、よく理解しておきましょう。
・メリット
① 売却後も今の家に住み続けることができる
② 売却完了後、現金が一括で手に入る
③ 買い戻しができる「再売買予約権」がある
④ 引っ越しの手間、新しい物件を探す手間がない
⑤ 近隣または交友関係の人に知られない
⑥ 固定資産税の支払いがなくなる

・デメリット
① 売却代金が相場以下になる可能性が高い
② 家賃が相場より高くなる可能性が高い
③ 修繕費や原状回復費が借り主負担となってしまう場合がある
④ 買い戻し額が売却時の価格より高くなる場合がある
⑤ 定期借家契約の場合でも更新または再契約ができるが、ずっと住み続けることができるとは限らない
このようなメリット・デメリットがあげられますが、多くの人の場合デメリットの方が強く残るでしょう。
いつかは買い戻すこともできるかもしれませんが、売却金額や買戻し金額については不利な状態であり、ハードルの高さを感じます。

リースバックはどの不動産会社にもあるサービス?

リースバックは、どの不動産会社でもできるわけではありません。
サービスを取り扱っているリースバック業者に問い合わせるようにしましょう。
また、どの物件でもリースバックできる対象となるわけではありません。
特に、リースバック業者の買取価格が、住宅ローンの残責よりも低い場合には難しくなるでしょう。

リースバックについて不動産会社に事前確認をしましょう

リースバックを利用する際には、流れをしっかりと知り、メリット・デメリットを把握した上で進めるようにしましょう。
特に金額面や契約内容に関しては、焦らず注意して確認することが大切です。

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著者
リースバックとは?全ての不動産会社にあるサービスなのか?

札幌手稲店 野口 祥子

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