不動産売却のコツ2021.01.13

不動産売却後も住み続けるリースバックとは?メリット・デメリットも

こんにちは。イエステーション北章宅建 札幌北店の蛸星です。

老後の資金作りで自宅の売却を検討しているけど、住み慣れた家を離れるのは嫌……。
そんなときには、不動産を売却してもそのまま住み続けることができる「リースバック」という方法がありますよ。

今回のコラムでは、この「リースバック」というサービスについて解説します。
リースバックの仕組みやメリット・デメリット、リースバックを利用する場合の流れなどをご紹介します。

手のひらの上のミニチュアの家

 

不動産売却後も家に住み続けるのは可能?「リースバック」とは

リースバックとは、不動産会社などに自宅を売却したあと、その不動産会社と家の賃貸契約を結んで家賃を払って住み続けることです。

一般的に、自宅の売却後は不動産を引き渡して引っ越さなくてはいけません。
しかしリースバックを活用すれば、不動産の売却でまとまったお金を得ながら、住み慣れた自宅に住み続けることができるのです。

老後の資金確保や子どもの学費、事業資金などさまざまな理由から自宅を手放して資金を作りたいけど、引っ越すのは大変…といった要望を持つ方も多いです。
売却したいけど「ご近所に知られたくない」「子どもの学区の関係で引っ越したくない」という方にも有効ではないでしょうか。

リースバックにしてから、資金に余裕ができたときに不動産を買い戻すというケースもあります。

ただし住宅ローンが残っている物件の場合、売却にあたってはローンを一括返済して抵当権を抹消することが必要。
ローンを一括返済できない場合にはリースバック契約はできません。

 

リースバックとリバースモーゲージとの違い

似ている名称のサービスでリバースモーゲージというものがあります。
名称や流れが似ているので混同しがちですが、これは別もの。

リバースモゲージは、自宅を持っているが現金収入の少ない高齢者を対象としたサービス。
自宅を担保として金融機関から老後資金などのための融資を受けるものです。
融資の担保として自宅に抵当権がつきますが、この時点では自宅の所有権は本人のままで住み続けられます。

毎月の返済は金利のみ。
契約者が死亡したら不動産を買い上げてもらって、元金を一括返済するという仕組みです。

リースバックは不動産売買であることに対して、リバースモゲージは融資である点が大きな違いです。
また、リバースモゲージでは利用できる年齢や融資を受けた資金の使途に制限があることも。

リースバックでは契約時に不動産の所有権が移転しますが、リースモゲージでは契約者の死後に移転するという違いもあります。

 

不動産売却後も住み続けたい。リースバックのメリット・デメリットは?

リースバックのメリットとデメリットをそれぞれご紹介しますね。

リースバックのメリット

  • 売却によってまとまったお金が入る
  • 引っ越しの手間や費用がかからない
  • 自宅を売却しても環境を変えずに住み続けられる
  • 固定資産税の負担がなくなる

売却による資金を得ながら、環境を変えずに自宅に住み続けられることが一番のメリットです。
引っ越しや新居探し、住所変更などの手続きも不要なため、手間が少ないのも嬉しいですね。

リースバックではほとんどの場合不動産会社に直接買い取ってもらうので、なかなか売れなくて困るということも少ないと思います。
住宅ローンを完済した後、老後の資金作りなどに検討される方が多いです。

 

リースバックのデメリット

  • 不動産の所有権がなくなる
  • 毎月賃料がかかる
  • 家賃が値上がりする、賃貸条件が変更になるリスクがある
  • 売却価格が通常の売却よりも安くなる

リースバックでは売却後は賃貸契約を結ぶため、毎月賃料を払わなくていけません。

年間のリース料は売却代金の8~10%程度といわれています。
売却価格や賃料によっては、不動産を所有していた時よりも月々のコストが高くなってしまう可能性があります。

売却によって得られる売却金と、今後支払い続けるコストをしっかり比較して検討してください。

また、賃貸契約についても、その後条件が変わったり賃料が値上がりしたりするリスクがあることも頭に入れておきましょう。

 

不動産売却後も住み続けるリースバックの流れ

タブレットを見ながら営業マンから説明を受けるシニア夫婦

不動産のリースバックを利用する際のおおまかな流れをご紹介します。

【1】不動産会社にリースバックの相談をする
【2】不動産の査定を行う
【3】不動産売買契約を締結する
【4】決済、不動産の名義を変更する
【5】賃貸契約を締結する

リースバックは不動産会社に直接買い取ってもらうので、不動産会社による査定・価格提示ののち、提示金額に納得がいけばスムーズに売却が進みます。
売買契約締結後、残金決済と同時に不動産の登記や固定資産税の精算などを行います。

住宅ローンが残っている物件の場合も同じタイミングでローンを一括返済し、抵当権を抹消。
また、不動産売買契約と同時に賃貸契約も結び、自宅にはそのまま住み続けることになります。

こちらのコラムでも、住みながら自宅を売る方法のひとつとしてリースバックをご紹介しています。
住みながら家を売るコツ、教えます!

北章宅建でもリースバックのサービスを提供しています。
「自宅を売却したいが環境を変えずに住み続けたい」というご相談にも、リースバックをご案内させていただきました。

お客様ごとに最適な方法を提案いたしますので、ぜひご相談くださいね。

 

まとめ

・リースバックで不動産売却後も自宅に住み続けることが可能
リースバックとは自宅を不動産会社に買い取ってもらったあと、賃貸契約を結び、賃料を払ってそのまま住み続けることができるサービスです。不動産の売却でまとまった資金を得つつ、住み慣れた自宅に住み続けることができます。

・不動産売却後も住み続けるリースバックのメリット・デメリット
リースバックの大きなメリットは不動産の売却でまとまった資金を得つつも、住み慣れた自宅に住み続けることができることです。引っ越しの費用や手間もかかりません。一方、デメリットは毎月の賃料がかかること。所有しているときよりもコストアップする可能性があることを忘れてはいけません。

・不動産売却後も自宅に住み続けるリースバックの流れ
リースバックでは不動産会社に買い取ってもらうことがほとんどなので、買取価格に納得がいけばスムーズに売却が進みます。売却と同時に所有権の変更、賃貸契約の締結を行い、そのまま自宅に住み続けることができます。

 

北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

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不動産売却後も住み続けるリースバックとは?メリット・デメリットも

札幌北店 蛸星 香奈実日々、お客様とのふれあいを通じて、新たな発見ができることを楽しみながら仕事をしています。 ご売却、ご購入に限らず、お住まいでお悩みのことがありましたら何でもご相談ください。 過去の経験や知識を活かし、お客様の希望をかなえられるよう、より良い提案をさせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。

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