土地や空き家のこと2026.01.17
土地は売る?貸す?迷ったときの判断軸と選び方
こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の小河です。
相続などをきっかけに土地を所有したものの、「管理できないので売っても良いだろうか」「貸して活用したほうが良いのだろうか」と迷われている方は多いのではないでしょうか。
使っていない土地をそのまま放置していると、税負担や管理の手間がかかるばかりか、将来的に売却や活用が困難になる可能性もあります。
今回のコラムでは、土地の放置によるリスクから売却・賃貸それぞれの方法、さらに「売る」「貸す」を判断する際の考え方まで詳しく解説します。

土地は「売る」「貸す」どちらが良い?放置するリスクや判断軸を紹介
土地を「売る」か「貸す」かを考える際に、まず押さえておきたいのは、どちらが良い・悪いという話ではないという点です。
土地の活用方法によって得られるメリットや注意点は異なるため、判断の基準は人それぞれ変わってきます。
土地を「売る」「貸す」の判断軸は人によって違う
例えば、土地活用を検討する際には、次のような目的や考え方が判断軸になることが一般的です。
- 早めにまとまった資金を確保したい
- 将来に向けて安定した収入を得たい
- いずれ自分や家族で使う可能性がある
- 相続や税金の整理を優先したい
- 固定資産税など、土地を持ち続けるコストを抑えたい
また、土地の立地や広さ、形状などの条件によっても、適した活用方法は異なります。
土地活用において重要なのは「どちらが得か」を一律に判断することではなく、自分の状況や目的、将来設計に合っているかどうかです。
土地を放置しないで早めに動くことが重要
「売る」「貸す」のいずれを選ぶ場合であっても、土地を長期間そのまま放置することはおすすめできません。
使っていない土地を保有し続けると、固定資産税や都市計画税といった税金の負担が毎年発生します。
管理が行き届かない状態が続くことで、雑草が生い茂ったり、不法投棄されたりといった問題が起こりやすくなることも。
こうした状況が原因で、近隣とのトラブルに発展するケースもあるでしょう。
また、長期間放置することで境界が不明確になったり、古家や樹木の老朽化が進んだりすると、将来的に売却や活用を検討した際に、想定以上の費用や手間がかかる可能性もあります。
そのため、土地を売るか貸すかで迷っている場合は、自分に合った活用方法を早めに整理していくことが大切です。
土地を売る方法とは?主な売却方法と特徴を解説
土地を売却する方法はいくつかありますが、どの方法を選ぶかによって、売却までのスピードや価格の傾向が大きく異なります。
まずは、代表的な売却方法と、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
①不動産仲介での売却
不動産仲介は、不動産会社が売り主と買い主の間に入り、購入希望者を探して売却する方法で、市場に向けて広く販売活動を行います。
相場に近い価格での売却が期待できる点が特徴です。
一方で、土地の条件や立地などによっては、買い主が見つかるまでに時間がかかるケースもあります。
売却スピードよりも価格を重視したい場合に向いている方法といえるでしょう。
②不動産会社買取での売却
不動産買取は、不動産会社が直接土地を買い取る方法です。
購入希望者を探す必要がないため、短期間で現金化しやすい点がメリットです。
ただし、買取後の再販や活用を前提とした価格設定になるため、仲介による売却に比べると、売却価格は低くなる傾向があります。
早く売却したい場合や、できるだけ手間をかけずに処分したい場合に選ばれやすい方法です。
仲介との違いについては「不動産の売却方法、仲介と買取の違いや特徴とは?」で解説していますので、ぜひあわせてご参考にしてください。
③建物を解体してから売却
土地に古い建物が残っている場合、建物を解体して更地にしてから売却する方法です。
更地にすることで土地の使い道がイメージしやすくなり、購入検討者が増える可能性があります。
ただし、更地にする場合は高額な解体費用がかかるほか、住宅用地の特例が外れて固定資産税が高くなってしまうといった懸念点もあります。
そのため、売却をするのに解体が必要なのかを事前に確認することが大切です。
解体費用については「空き家の解体費用はどれくらい?更地にせずに売る方法はある?」で詳しく解説しています。
土地を貸す際の代表的な活用パターンを紹介
土地を貸す方法にはいくつかの種類があります。
ここでは、代表的な土地の貸し方と、それぞれの特徴を整理して見ていきましょう。
①駐車場として貸す
土地を駐車場として貸す方法は、比較的始めやすい土地活用の一つです。
建物を建てる必要がなく、舗装や区画整備のみで始められるケースも多いため、初期費用を抑えやすい点が特徴といえます。
月極駐車場やコインパーキングなど運用方法はいくつかありますが、いずれも契約期間が短めで、状況に応じて土地を他の用途に切り替えやすい点がメリットです。
一方で、立地条件によって稼働率が左右されやすく、収入が安定しにくいケースも。
将来的に土地を売却したり、別の用途で使ったりする可能性がある場合でも、柔軟に対応しやすい貸し方といえるでしょう。
②借地(普通借地契約)として貸す
借地とは、借主が住宅や事業用の建物を建てることを前提に、土地を長期間貸し出す方法です。
普通借地契約の場合、契約期間は原則30年以上となり、借主が希望すれば契約が更新される仕組みになっています。
このため、地主にとっては長期的に安定した地代収入が見込める一方で、契約期間中は土地を自由に使うことができません。
また、契約を終了させるには正当な理由が必要となるため、将来の土地利用に制約が生じやすい点には注意が必要です。
安定性はあるものの、将来の土地利用の自由度は低くなる貸し方といえるでしょう。
③定期借地として貸す
定期借地は、契約期間の満了時に土地が必ず返還されることを前提とした借地契約です。
一般定期借地権や事業用定期借地権などがあり、用途や期間に応じて契約内容が定められます。
契約期間は比較的長期になるものの、更新がないため、土地が戻ってくる時期をあらかじめ見通せる点がメリットといえます。
そのため、将来の土地利用計画を立てやすく、普通借地に比べると地主側の自由度は高い方法です。
一方で、契約期間満了時に土地を返還する前提となるため、借り手にとっては利用期間が限定され、用途や立地によっては借り手が見つかりにくい場合もあるでしょう。
④事業用貸地として貸す
事業用貸地として土地を貸し出す方法もあります。
コンビニエンスストアや飲食店、介護施設など、事業者の用地として活用されるケースが代表的です。
事業用貸地は、賃料水準が比較的高く、収入面では魅力がある活用方法といえます。
一方で、立地条件や周辺環境に左右されやすく、条件が合わない場合は借り手が見つかりにくいケースもあります。
また、事業者の撤退や事業計画の変更により、契約途中で解約されるリスクも考慮しておく必要があります。
撤退時には、建物の撤去や原状回復を巡って、貸主側にも一定の負担が生じる可能性がある点も踏まえて検討すると安心です。
土地は売るべき?貸すべき?メリット・デメリットと向いているケースをご紹介

土地を「売る」か「貸す」かで迷ったときは、自分の目的や状況に合っているかという視点で考えることが大切です。
ここでは、土地を「売る」「貸す」それぞれのメリット・デメリットを整理した上で、どのようなケースに向いているのかをご紹介します。
土地を売るメリット・デメリット
土地を売却すると、一度にまとまった資金を確保できます。
使っていない土地を現金化することで、住み替え、教育資金、老後資金などに充てやすくなる点はメリットといえるでしょう。
また、売却後は固定資産税や都市計画税の支払いが不要となり、草刈りや近隣対応といった管理の負担からも解放されます。
将来的なトラブルや維持コストを抱え続けるリスクを、根本から手放せる点も売却ならではのメリットです。
一方で、売却には注意点もあります。
一度売却してしまうと、その土地を将来的に活用する選択肢はなくなります。
将来使う可能性がある場合は、慎重な判断が必要になるでしょう。
そのため、次のような場合は、土地を売却する選択肢が向いていると考えられます。
- 早めにまとまった現金を確保したい
- 固定資産税など、土地を持ち続けるコストを抑えたい
- 管理や将来的なトラブルのリスクをできるだけ減らしたい
- 物件が遠方にあり、継続的な管理が難しい
- 相続や資産整理を優先したい
- 今後、その土地を使う予定がない
土地を売るかどうかの判断は「使っていない土地は売るべきか?判断基準と活用方法を紹介」でも詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせてご参考にしてください。
土地を貸すメリット・デメリット
土地を貸す場合の大きな魅力は、所有権を維持したまま収入を得られることです。
契約内容によって差はありますが、毎月または毎年、継続的な賃料収入を得られる可能性があります。
また、駐車場や借地など、建物を建てずに貸す方法であれば、初期投資を抑えて土地活用を始められる点もメリットです。
一方で、土地を貸す場合は、売却と比べて管理や対応の負担が続く点には注意が必要です。
借り手とのやり取りや、万が一トラブルが発生した際の対応は、貸主側の役割となります。
また、土地を所有し続ける以上、固定資産税などの費用負担は継続します。
借り手がすぐに見つからない場合には、収入がないまま出費だけが続く期間が生じる可能性もあるでしょう。
そのため、次のような場合は、土地を貸すという選択肢が向いています。
- 長期的に安定した収入を得たい
- 土地の所有権を手放したくない
- 将来的に自分や家族で使う可能性がある
- 立地条件が良く、賃貸需要が見込める
- 初期投資を抑えて土地を活用したい
判断に迷う場合は、土地の条件や希望を整理した上で、不動産会社に相談してみるのも一つの方法でしょう。
まとめ
●土地を放置するリスクを理解し、売却か活用か早めの判断が重要
使っていない土地を放置していると、管理不足によるトラブルや、将来的に売却・活用しづらくなるリスクが高まります。
そのため、土地を所有している場合は、「売る」「貸す」といった選択肢を早めに検討することが安心につながります。
●土地の売却と賃貸にはそれぞれ異なる特徴がある
土地を売却すれば、一度にまとまった資金を確保でき、管理や将来リスクから解放されます。
一方で、賃貸は所有権を維持したまま、継続的な収入を得られる可能性があります。
●土地を「売る」か「貸す」かの判断軸は、目的や状況によって決まる
早く現金化したい場合は売却、長期的な安定収入を重視する場合は賃貸が向いているといえるでしょう。
土地の立地条件や将来の利用予定、管理の負担なども踏まえ、自分の目的や状況に合った方法を選びましょう。
判断に迷う場合は、不動産会社に相談してみることをおすすめします。
北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
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著者
美唄店 小河 利也北章宅建は、地域に根ざした不動産会社として、不動産売買に関わる様々な手続きをお手伝いしています。地元の街にある身近でお気軽に来店できる相談先として、これからも皆様のそばで全力サポートをさせてください。 皆様の声に耳を傾け、住まいのお悩みを解決に導く、ベストアンサーをご用意してお待ちしております。
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