土地や空き家のこと2021.05.14
流行りのレンタルスペース。空き家をレンタルスペースにするときの注意点
空き家や空きテナントビルを保有しているものの、そのまま空き家にしておくのはもったないし、日々メンテナンスをしなければならないのも億劫と感じる方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合、今流行りのレンタルスペースとして貸し出してしまう方がスペースの有効活用ができ、なおかつ収入となるので一石二鳥です。
ただし、空き家や空きテナントビルをレンタルスペースにするにはいくつか注意点があります。
今回は空いた空間をレンタルスペースにする方法と、どのような点に注意が必要なのかについてご紹介していきます。
レンタルスペースとはどういったもの?
そもそもレンタルスペースとはどういう働きをするものなのか分かっていない方も多いと思います。
レンタルスペースの特徴や使い方、メリットについて見ていきましょう。
様々な用途で手軽に使ってもらえる
レンタルスペースの魅力といえば、やはり様々な用途で使えるという点です。
その名の通り「空間を借りる」ということなので、使い方は借主によって多種多様。
空きテナントビルであれば、その一室を貸し会議室やセミナールーム、テレワークスペースとしてビジネス目的で貸し出すのも良いですね。
もちろん、パーティーや撮影、カフェ、キッズスペースなど借主の希望に合わせて様々な使い方ができるので、「この使い方をしなければならない」という決まりがなく自由な時間の過ごし方ができるのが魅力です。
また、予約システムさえしっかりしていれば、借主が簡単に予約することができますので、手軽に活用してもらうことが可能です。
空き家の有効活用に最適
現在問題となっている空き家問題とレンタルスペースは非常に相性が良く、空き家問題を解決するにふさわしい方法とされています。
空いたままのスペースをそのままにしておくよりも、必要としている人に貸し出すこと、これがレンタルスペースとして一番の大きな役割と言えるでしょう。
案外「空間」を求めている方は多く、数時間でも予約ができれば助かるといった声も散見されます。
レンタルスペースにする際の注意点
いざ空き家をレンタルスペースにすると決めたら、様々な決め事に目を向けていかなければなりません。
もちろんいきなりレンタルスペースを運営することはリスクでしかないので、あらゆることに注意を払って、安全に、かつトラブルのないように運営したいものです。
集客方法
レンタルスペースを始めるとなっても、誰にも見つけてもらえず予約をしてもらえないのでは意味がありません。
まずは知ってもらうために、集客の方法を考えていきましょう。
無料でできる集客方法としては、InstagramやTwitterなどのSNSを活用したり、時間はかかりますが自社サイトを作るという方法もあります。
ただし、こちらは中身を作り込んでいく必要がありますので、ホームページ作りに慣れていない方には難しいと感じられるかもしれません。
また、レンタルスペースに特化したマッチングサイトにオーナー登録しておくと、自然とサイトが媒体となり集客できる可能性がありますので、そちらもおすすめです。
予約管理と決済
どのようにしてお客様からの予約を承るのかという点は非常に重要です。
予約システムがしっかりとできていないとお客様がなかなか定着しませんし、予約のミスによって迷惑をかけることにもなりかねません。
自社サイトがある場合は、そちらで予約管理と決済を行うことができるようにするのがベターですが、ない場合は別途予約の方法を考える必要があります。
また、決済については、現金のみだとどうしても不便を感じられてしまうので、電子マネーやクレジットカードにも対応できるようにしておいた方が良いでしょう。
プランや金額
何時間をいくらで貸し出すのかという点は非常に重要なポイントです。
高すぎるとお客様が集まらないので、他のレンタルスペースと照らし合わせて相場を知ってから決めるようにしましょう。
広さや使用用途によっても大きく金額が変わると思いますので、それらも視野に入れてお客様が負担に感じないような価格設定が必要です。
また、安すぎる設定は管理や清掃に手間と費用を取られるので、利益にならないどころかマイナスになってしまう場合もあります。
セキュリティ
レンタルスペースの鍵の受け渡しやセキュリティ面についても、このご時世であれば必ず考えておくべき問題です。
鍵の受け渡し方法には様々な方法がありますが、郵便ポストやキーボックスなど昔からある方法で行うのはややリスクが伴います。
一方、スマートロックや電気錠は比較的安全な方法である一方、使い慣れない方は苦戦するかもしれません。
片付けと清掃
使い終わった後に簡単に片付けや清掃を行ってもらうことは規約として設ければ良いのですが、やはり完璧に行ってもらうのは難しいです。
よって、自身で定期的にチェックするか、清掃員を雇うことも検討しなければなりません。
目的と使用用途
どんな目的や使用用途でレンタルスペースを貸し出すのか決めておけば、自然と置くべき備品が見えてくるでしょう。
使用用途に合わせてレイアウトをすることで、お客様のニーズに鮮明に応えることができます。
概要を決めてから行動に移そう
レンタルスペース運用が初めてといった方の多くが、「何から始めたら良いかわからない」と感じているでしょう。
まずは今回挙げた注意点を参考に、大まかな使い方や規約などを決めていくと、スムーズに運用ができます。
さらに、買い手や、借り手がつく一時的な貸し出し方法としてもレンタルスペースは有効なので、検討してみてはいかがでしょうか?