土地や空き家のこと2021.08.27

確定測量とは?費用の目安や流れ、注意点までチェック!

こんにちは!イエステーション北章宅建 小樽店の柴田です。

土地の売却のためにはさまざまな準備が必要ですが、そのひとつが確定測量です。
確定測量とはどんなもので何のために必要なのか、具体的にわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、確定測量について詳しく解説。
確定測量にかかる費用目安や調査の流れなどをご紹介します。

 

確定測量とは? 必要な理由やした方が良いケース

確定測量とは土地の境界線を確定して行う測量のことで、正式名称は「境界確定測量」といいます。

確定測量を行う際には隣地所有者も立ち合い、測量士、土地家屋調査士などの有資格者が行政の図面をもとに隣地との境界を確定。
確定した境界点で土地の面積や形状などを測量し、測量結果から「確定測量図」などを作成します。
確定測量図は土地の所有者のほか、隣地所有者の署名・捺印もされ、この情報が登記されることで土地の情報が公的に記録されます。

確定測量は土地の価値を決定するのに欠かせない調査ですので、土地を売却したり、相続税を土地で物納したりする際に必要となります。

土地の売却や相続税で土地を物納する(土地)の際に、確定測量が必要となるのは以下のようなケースです。

  • 境界が不明の土地
  • 境界に杭やフェンス、塀がない土地
  • 地価が高いエリアの土地
  • 抵当権を設定する予定の土地
  • 最後に測量してから期間がたっている土地

過去に測量を行い、すでに測量図がある場合でも、売却や物納時には改めて測量が必要となります。
隣地の所有者と境界線でもめてトラブルを起こさないためにも必要です。

 

確定測量費用の相場、費用目安とは?

確定測量の費用は土地の大きさなどによっても異なりますが、100坪以下の土地なら35万~80万円程度が相場となります。
費用に幅があるのは、土地の広さや形状、地域、隣地の種類など、土地の条件によるもので、とくに隣地の状況によって費用が上下します。

たとえば対象の土地が民有地のみと隣接しているなら費用は35万~45万円程度ですが、市町村の道路や水路などと隣接しているなら50万~60万円程度。
国や行政が所有する官有地(公道、河川など)と隣接しているなら60万~80万円程度と、高額になります。

自治体や国の土地と隣接していると、確定測量時に役所の立ち合いや確認などが必要になり、やり取りに手間がかかってしまうからです。

広い土地や、関係先とのやり取りや調査に手間がかかるケースなどでは、100万円を超えてしまうこともあります。

 

確定測量を行う流れや期間、費用の内訳もチェック!

境界

確定測量は土地家屋調査士に依頼をして行います。
確定測量には隣地所有者の立ち合いが必要なため、協力を得られないと時間がかかってしまうことがあります。
隣地が官有地の場合も、立ち会いのスケジュール調整ややり取りなどに時間がかかることが多いです。

通常の流れでも依頼から完了までは1ヵ月半~3ヵ月以上の時間がかかるため、余裕を待たせたスケジュールを組むことが大切です。

確定測量の依頼から完了までの流れと所要期間、かかる費用内訳の目安を紹介します。

 

【1】土地家屋調査士に確定測量を依頼:1~2日程度

測量作業自体は測量士にも可能ですが、登記申請などの手続きは土地家屋調査士でなければできません。
売却などにともなう確定測量の際には、土地家屋調査士へ依頼が必要です。
不動産会社などへ相談すると、土地家屋調査士を紹介してもらえるでしょう。

 

【2】資料を集める:1週間程度

土地の情報など測量に必要な資料を、役所や法務局などで取得します。
以下のような資料が必要です。

  • 公図
  • 登記簿謄本
  • 共同担保目録
  • 地積測量図
  • 建物図面

取得から依頼すると費用は3万円程度~、書類取得のための実費も必要です。

 

【3】事前現地調査、現状測量:2~3週間程度

資料と事前現地調査で土地の大きさ、形状、隣地、接道などをチェックしたうえで、公図などをもとに測量を行い、仮境界を定めます。
この時点では隣地所有者の立ち会いは不要です。

かかる費用は、事前調査で6~12万円、現状測量で7~15万円程度が相場です。

 

【4】境界確認作業:1ヵ月程度

依頼者と隣地所有者に立ち会ってもらい、現状測量で定めた仮境界について同意を得る作業です。
自治体や国の土地と隣接している場合は、行政の担当者に立ち会ってもらいます。

境界に合意が取れれば、杭などを設置します。
境界点1点あたり、確認・杭設置でそれぞれ3万円前後が目安です。

 

【5】確定測量:1ヵ月程度

確定した境界をもとに土地の測量をして、詳細な図面を作成します。
境界点を示した境界確認書や確定測量図を作成し、依頼者と隣地所有者で署名、捺印をします。

確定測量図の作成も含め5万円~程度の費用がかかります。

 

【6】登記申請

境界確認書と確定測量図を法務局へ提出し、土地の登記申請を行います。
申請にかかる手数料と登記手続きにかかる実費を含め、4万円~程度が目安です。

 

まとめ

・確定測量とは、土地の境界を確定させるための調査
確定測量とは土地の境界線を確定させるための調査です。確定した境界をもとに測量した情報がもっとも信頼できる土地のデータとして登記情報のもとともなります。土地の売却や相続税の物納のために土地の価値を決める際に必要です。

・確定測量費用の目安
確定測量にかかる費用は100坪以下の土地で35~80万程度が目安です。土地の広さや形状、隣地の種類などによって幅があります。とくに、隣地が官有地の場合は、立ち合いの調整ややり取りなどに手間がかかるため、費用が高くなります。

・確定測量を行う流れや期間
確定測量は土地家屋調査士に依頼して行います。必要書類を集め、事前調査、現状測量を経て境界確認を行い、確定した境界を元に確定測量を行います。作成した確定測量図にて登記を行なって完了。依頼から完了までは1ヵ月半~3ヵ月以上かかり、隣地所有者の立ち合いのスケジュール調整ややり取りなどによってはそれ以上の時間がかかるケースもあります。

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小樽店 柴田 朋也健康には自信があります。平成24年より不動産業に従事しており、まだまだ勉強中の身ではありますが、持ち前の体力で日々向上心を持ちお客様と向き合い成長していきたいと思っております、お客様に満足していただけるサービス提供を心がけ仕事に打ち込みます。

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