不動産査定について2021.08.21
売却プロセスの深堀!「不動産査定」の際の手順
不動産を売却する際には一般的に該当不動産の査定が必要です。
査定をすることによって「どれくらいの価格で売却できるのか」という点が分かるので、その後の資金計画がある場合はプラン検討の目安にすることが可能です。
今回は売却時に必要となる不動産査定について詳しくご紹介していきます。
不動産査定の方法は大きく分けて2種類
不動産査定とは、売却する予定の不動産がどれくらいの価格で売れるのかを、具体的な数字として表すことを言います。
不動産にかかわらず、何か物を売る際には買取専門店で査定を行ってもらいますが、不動産に関しても同様の流れで売却が進んでいきます。
不動産査定には大きく分けて簡易査定と訪問査定の二種類がありますので、両者を詳しく見ていきましょう。
簡易査定の特徴は?
簡易査定とは別名机上査定とも呼ばれる方法で、現場には全く足を運ばずに査定を行います。
査定と言えば、現地まで行く、もしくは現物を見て行うことをイメージされている方もいらっしゃるでしょうが、机上査定でもある程度の査定額を算出することは可能です。
「この物件を売ろうかな」と曖昧な段階にこちらの方法を利用する方が多く、数日で簡単に結果が出るのが一番の魅力です。
不動産会社に査定を依頼しますが、不動産の大きさ、築年数、住所など必要項目を提出するだけで査定ができる一方、概算でしか結果が出ないので、物件の状況によっては価格が上下する場合もあると思っておきましょう。
訪問査定の特徴は?
訪問査定とは別名詳細査定とも呼ばれる方法で、実際に現地まで行くことでその名の通り詳細な査定額を算出する方法です。
物件の状況を詳しく確認してから価格を出すため、簡易査定よりも正確な数字が算出される可能性が高いです。
訪問査定の場合は、土地や建物の状況はもちろん、周囲の環境、道幅、周辺施設やアクセスなども細かく見ながら判定するので、査定時に立ち会いが必要なのはもちろん、1時間〜2時間程度かかると想定しておきましょう。
不動産会社に査定を依頼する前に
不動産査定を行うとなると、不動産会社に査定を依頼するのが基本ではありますが、その前にご自身で「どれくらいの金額になりそうなのか」と相場の目安を付けておきたい方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合、実は自分である程度査定額を予想することができますので、以下の方法を試してみてください。
レインズ・マーケット・インフォメーションを利用する
不動産会社から過去の取引データを収集してそれらを集約したのがこちらのサイトです。
実際に取引された事例が載っていますので、具体的な金額を知ることが可能です。
ただし、土地についての情報は載っておらず、マンションもしくは戸建てのみの対応です。
土地総合情報システムを利用する
レインズと似たようなシステムではありますが、情報源が不動産購入者に実施した任意のアンケートであるという点が異なります。
また、土地にも対応しているので土地の価格相場を知りたい場合にはこちらが便利かもしれません。
物件検索サイトを閲覧する
専門的なサイトを使うことに抵抗があるのであれば、不動産購入希望者が閲覧するような物件検索サイトを確認するのも一つの方法です。
現在販売されている物件の情報を基にある程度の相場が把握できるかもしれません。
公示地価を参考にする
国土交通省が調査した公示地価を参考にするという方法もあります。
例えば、坪単価80万円の土地を30坪持っている場合は2400万円ほどの価格となりそうと概算できます。
不動産査定を行う前に自分で確認するのもアリ
不動産査定を行う際には不動産会社に依頼するというのが基本的な流れですが、その前にある程度価格相場を把握しておきたいと思う方も少なくないでしょう。
もし自分で価格相場を調べたい場合は、今回ご紹介した方法で事前に調べておくと安心して売却に踏み切れるかもしれませんね。