不動産管理コラム

不動産管理のこと2026.03.12

アパートの防犯カメラ設置で得られる効果と知っておきたい注意点

こんにちは。イエステーション北章宅建 不動産管理部の小幡です。

「入居者から『防犯カメラを設置してほしい』と声があがっているが、プライバシーへの配慮が必要なため踏み切れない」
「どこに設置すれば効果的で、費用はどのくらいかかるのか知りたい」
そんなお悩みをお持ちではないでしょうか。

今回は、アパートへの防犯カメラ導入で得られるメリットや設置時の注意点、効果的な設置場所から費用の目安まで、導入を判断するために必要な情報をまとめてお伝えします。

防犯カメラ

 

アパートに防犯カメラを設置するメリットと必要性

アパートのセキュリティ対策として、防犯カメラへの関心は年々高まっています。

まずは設置によって得られる具体的なメリットを確認し、なぜ今、導入を検討すべきなのかを見ていきましょう。

 

犯罪・不審者への抑止効果

防犯カメラの大きな役割は、犯罪を起こさせない「抑止力」です。

カメラの存在が空き巣や車上荒らし、不審者の侵入をためらわせる心理的なブレーキとして機能します。

万が一トラブルや事件が起きた際も、録画映像が証拠として活用でき、警察への情報提供や事実確認をスムーズに行える点も大きなメリットです。

 

入居者の安心感向上と長期入居への効果

防犯カメラがあることで、入居者は「きちんと管理された物件に住んでいる」という安心感を持ちやすくなります。

特に一人暮らしの女性や高齢者など、セキュリティへの不安を感じやすい層にとっては、カメラの有無が物件選びの決め手になることも珍しくありません。

居住環境への満足度が高まれば、長期入居の促進にもつながります。

 

住民トラブルやゴミ出しマナーの改善

防犯カメラは犯罪対策だけでなく、入居者間のトラブル対応にも役立ちます。

騒音問題や駐車場でのいざこざ、ゴミ置き場での不法投棄・分別ルール違反が起きた際に、映像が事実確認の根拠となります。

「撮影されている」という意識が住民のモラル向上を促す効果も期待できるでしょう。

駐車場での無断駐車の対処法、クレーム対応の考え方については、下記のコラムでそれぞれ詳しく解説しています。
アパート経営における無断駐車の対処法とは?NGな対策も紹介
賃貸管理のクレームの事例と適切な対応について解説

また、ゴミ置き場の管理については「アパート・マンションのゴミ捨て場管理の重要性とは?トラブルと対策も」もあわせてご覧ください。

 

物件の付加価値向上と空室対策への貢献

アパートの防犯設備が整っていることは、入居希望者へのアピールポイントになります。

物件情報に「防犯カメラ設置済み」と記載するだけで、設置していない競合物件との差別化が図れます。

防犯設備が整った物件は入居希望者からの信頼感も高まり、結果として空室対策にもつながるでしょう。

空室対策についてさらに詳しく知りたい方は「アパートの空室が埋まらない原因とは?空室対策と注意点を解説」もぜひご参照ください。

 

アパートに防犯カメラを設置する際の注意点は?防犯効果が高い設置場所も紹介

防犯カメラは使い方を誤ると、入居者との信頼関係を損なうリスクもあります。

効果を高めながら適切に運用するための注意点を押さえておきましょう。

 

注意点①設置位置はプライバシーに十分配慮する

住戸の玄関周辺やベランダが映り込む角度での設置は、防犯目的であってもプライバシー侵害につながりかねません。

共用部のみを撮影範囲とし、各住居の日常生活に影響を与えない場所・角度を選ぶことが基本です。
死角が生じる場合は複数台を組み合わせて対応しましょう。

 

注意点②トラブル防止に撮影エリアの告知と入居者への説明を行う

防犯カメラの設置にあたっては、入居者や来訪者が撮影されていることを認識しやすい状態にしておきましょう。

「防犯カメラ作動中」のステッカーを設置場所に貼ると、防犯目的の周知と抑止効果の向上の両面で有効です。

また、設置目的や撮影範囲、管理方法をあらかじめ入居者に説明しておくことで、不要な誤解や不安、トラブルを防ぎやすくなります。

 

注意点③映像データの管理方法と管理規約を整備する

防犯カメラの映像データは個人情報として慎重に扱う必要があります。

閲覧できる担当者を限定し、保存期間や削除方法、外部提供の条件などをあらかじめ定めておくことが大切です。

録画データの保存期間は1週間〜1カ月程度を目安に設定し、運用ルールに沿って適切に管理しましょう。

運用ルールを整備して管理規約に明記しておけば、入居者への説明がしやすくなり、運用上のトラブルを未然に防ぐ土台になります。

また、入居者によるペットの無断飼育など、映像が証拠として機能する別のトラブル事例については「入居者がペットを無断飼育していたら?対応方法や放置するリスク」もご参考ください。

 

防犯効果が高い設置場所

以下のエリアは防犯効果が高く、優先的に設置を検討したい場所です。

  • エントランス:不審者の侵入抑止・宅配物の盗難防止
  • エレベーター・エレベーターホール:住人の安全確保・トラブル発生時の証拠確保
  • 共用廊下:死角を減らし、不審者の動きを抑止・証拠確保
  • 駐輪場・駐車場:車両の盗難・車上荒らし抑止
  • ゴミ置き場:不法投棄やルール違反の抑止

上記を参考に、設置目的に合った効果的な設置場所を検討してみましょう。

 

アパートの防犯カメラの選び方は?費用の目安も確認

防犯カメラ

防犯カメラは種類が多いため、目的と設置場所を整理した上で選ぶことが重要です。

 

防犯カメラの主な種類と特徴

防犯カメラには、形状や通信方式、録画方法などに違いがあります。
主な種類と特徴をご紹介しますので、選ぶ際の判断材料としてぜひお役立てください。

 

箱型(バレット型)カメラ

筒型の形状で存在感が大きく、カメラが設置されていることを視覚的にアピールできます。
犯罪抑止を最優先にしたいエントランス・駐車場・ゴミ置き場など、屋外の目立つ場所への設置に適したタイプです。

 

ドーム型カメラ

天井などに取り付けるコンパクトな形状で、どこを向いているか外からわかりにくい設計が特徴です。
圧迫感が少なく内装になじみやすいため、共用廊下・エレベーター内・エントランスホールなど屋内の共用部によく使われます。

 

工事不要型(置き型・貼り付け型)

配線工事が不要で、既存の物件にも手軽に後付けできるタイプです。
工事コストを抑えたい場合や、まず試験的に1〜2台から始めてみたい場合に検討したい選択肢です。

 

有線カメラ

電源と録画機器を配線でつなぐタイプで、通信が安定しており映像品質が安定しやすいのが強みです。

長期的な運用を前提に、エントランスや駐車場など防犯の核となる場所に確実に設置したい場合に向いています。

 

ワイヤレス(Wi-Fi)カメラ

Wi-Fi経由で映像を送受信し、配線工事なしで設置できるタイプです。
配線の引き回しが難しい場所や、設置場所を柔軟に変えたいケースで重宝しますが、通信環境によって映像が不安定になる点は考慮が必要です。

 

クラウドカメラ

録画映像をクラウドに保存し、スマートフォンやPCからいつでも遠隔確認できるタイプです。
複数の物件を管理しているオーナーや、現地に足を運ばずに状況を把握したい場合に特に力を発揮します。

 

ダミーカメラ

録画機能を持たない、見せかけのカメラです。
コストを大きく抑えられる反面、実際の証拠映像は残らないため、本物のカメラを補完する目的で使うのが現実的です。

 

設置場所・目的別の選び方ポイント

よくあるケース別に、防犯カメラ選定時に確認すべきポイントをまとめましたので、カメラの特徴と合わせて参考にお役立てください。

【屋外に設置する場合(エントランス・駐車場・ゴミ置き場など)】

  • 防水・防塵性能(IP65以上推奨)があるか
  • 夜間も撮影できる赤外線LED(暗視機能)を搭載しているか
  • 広い範囲をカバーできる広角レンズ対応か

【屋内の共用部に設置する場合(廊下・エレベーター内など)】

  • 圧迫感が少なく内装になじむデザインか(ドーム型が一般的)
  • 動体検知機能があるか(不要な録画データを減らせる)
  • エレベーター内など暗い場所では夜間撮影対応かどうか

【複数物件をまとめて管理したい場合】

  • スマートフォン・パソコンから遠隔確認できるか
  • クラウド録画対応か(現地でのデータ回収が不要になる)
  • 複数台の映像を1画面で一元管理できるか

【コストを抑えて導入したい場合】

  • 工事不要型・ワイヤレス型で設置工事費を削減できないか
  • ダミーカメラを補助的に活用して台数を絞れないか

 

導入方法の違いと費用の目安

防犯カメラの導入方法は「購入(買い切り)」「リース」「レンタル」の3種類があり、初期費用とランニングコストのバランスが大きく異なります。

 

①購入(買い切り)

初期費用は高くなりますが、月額の固定費が発生しないため、長期運用では3つの中で総コストを最も抑えやすい方法です。
ただし故障時の修理費は自己負担となるため、保守契約の有無も含めて検討が必要です。

 

②リース

初期費用を抑えて月額で費用を分散できる方法です。
契約内容によっては保守対応が含まれる場合もあり、管理の手間を軽減できます。

一方で途中解約が原則できず、総支払額は購入より高くなる傾向があります。

 

③レンタル

初期費用がほぼかからず、短期間から始められる方法です。

機器のメンテナンスや故障対応を業者に任せられる点も魅力ですが、長期利用では総コストが高くなりやすいため、短期の防犯強化や試験的な導入に向いています。

防犯カメラの初期費用・ランニングコストの目安は下記の通りです。

 

【購入の場合の初期費用と主なランニングコスト】

  • カメラ本体:1台あたり3〜10万円程度(高機能モデルはそれ以上)
  • 設置工事費:8~15万円前後(配線工事の有無で変動)
  • 電気代:カメラやレコーダーなど周辺機器を含めて、月数百円~1,000円程度

上記のほか、録画データを保存するSDカードや録画機のHDDなどの交換費用も発生します。

交換時期は製品や使用状況によって異なりますが、数年ごとに消耗品費用がかかる点も考慮しておきましょう。

クラウド録画機能を利用する場合は、クラウド録画料やインターネット接続費が別途かかる場合があります。

リースやレンタルは初期費用を抑えられる、またはほとんどかからないケースが多く、主に月額費用で支払う形になります。

 

【リース・レンタルのランニングコスト】

  • リース月額:1台あたり3,000〜8,000円程度
  • レンタル月額:1台あたり5,000〜1万円程度

上記は目安であり、契約内容や保守サービスの範囲、設置台数によって変動します。

導入時は初期費用だけに目が向きがちですが、設置後の年間ランニングコストを含めた総額で比較することが、後悔しない選択につながります。

複数の業者から見積もりを取り、品質・サービス内容・価格をあわせて比べた上で判断することをおすすめします。

 

まとめ

●アパートの防犯カメラ導入は犯罪抑止だけでなく、空室対策にも効果的
犯罪抑止や入居者の安心感向上、住民トラブルの証拠確保など多くの効果が期待できます。
防犯設備の充実は物件の付加価値と空室対策にもつながるでしょう。

●アパートの防犯カメラ設置は、プライバシーへの配慮・住人への説明を
入居者のプライバシーに配慮した設置位置の選定と、撮影エリアの事前告知・映像データの管理規約の整備が重要です。
エントランス・エレベーター・駐車場・ゴミ置き場などへの設置をおすすめします。

●目的・場所に合わせて防犯カメラを選び、総コストで比較する
設置場所・目的に合った防犯カメラ選びが肝心です。
購入・リース・レンタルで費用特性が異なるため、ランニングコストを含む総額で判断していただくと良いでしょう。

北章宅建では、都市部以外の賃貸アパート・戸建てを中心に不動産管理を行なっております。
不動産管理のことでお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。

 

家を売るなら不動産売却相談 家を売るなら不動産売却相談
著者
アパートの防犯カメラ設置で得られる効果と知っておきたい注意点

小樽駅前店 小幡 将大賃貸物件に関するお悩みや不安、ご相談ごとは、どんなに小さなことでも私たちにお任せください。入居者様にとっては毎日の暮らしを支える住まいであり、オーナー様にとっては大切な資産です。だからこそ、お一人おひとりに寄り添い、誠実で丁寧な対応を心がけています。「ここに相談して良かった」と思っていただけるサービスを、これからも提供してまいります。

この担当者がいる店舗のページ
  • アパートで置き配禁止にできる?トラブル例や代替...
ご相談・お問い合わせはこちら
不動産売却物語 不動産売却のヒント 不動産売却のご相談
総合ガイドブック
電子ブックはこちら
空き家対策ガイドブック
PDFダウンロード
お役立ち冊子お申込み
ご相談
お問合せ
無料査定