2020.05.27会社の事

今現在存在している不動産「営業」経験者の常識は本当に正しいのか

北章宅建の坂本です。当社HPをご覧いただきありがとうございます。

前回までは実務に関する文章を書いてきましたが、今回は実務から離れて、少し広い観点で短く文章を書いてみたいと思います。

私は大学卒業後の22歳の時不動産業界に入り現在で16年目になります。この16年の間にも色々な事があり、その中で原理原則めいたものを多少なりとも考える事がありました。

仮にもしその中で一番重要な事を挙げるとすれば、「先入観の排除と既存の常識を疑ってみる」という事を真っ先に回答すると思います。これは社員、管理職、経営、立場の違いを超えて普遍的な原則であると思います。そしてこの事は当然ながら不動産の営業職にも当てはまります。

 

営業マン、営業、営業さん、セールス、アドバイザー等々、呼び名はいろいろありますが、この営業に関する職種は不動産流通業では欠かすことの出来ない部門になります。

この「営業」という言葉には総じて非常に多くの意味合いが込められ、同時に非常に便利な言葉であるとも感じます。営業と一口に言っても、1、事務作業 2、お客様との折衝 3、案内係 4、雑用 5、トラブル仲裁役 6、集金係 7、現地作業員(境界石確認で穴を掘ったり) 8、後輩の教育係 9、間取り写真係 他にも多種多様な任務があります。

こういった多くの職種を総称した「営業」という職種の教育が大変なのは言うまでもなく、だからこそ、既存の不動産業者が不動産営業経験者を採用したがるのは自然の成り行きだなと思います。

( 「営業」経験者は業務を包括委任出来て、楽に定着して活躍してもらえるというメリットがあります)

(但し、この楽は教育の仕組みがないから楽なのであって、ある程度仕組み化出来れば、未経験者の方が大きなメリットがあると思います)

参考ブログ:【不動産売買業務のおける基礎と応用の違い】『~90%の基礎と10%の応用の重要性~』

 

ですが、当社では出来る限り社内で営業さんを育成します。未経験者主体で人員を増やしてきました。そして、営業さんの大事な仕事であるお客様との接点を増やすために、現在進行形で多種多様な任務を単純化させる=分業への取り組みも進めています。

既存の「営業」の常識からすれば、当社の分業の取り組みや、扱い物件の種別、マニュアル等の蓄積は、そのどれもが常識外れであろうと思います。この常識外れに対して、その先の効果をしっかり伝えても、既存の常識の範囲内で物事を見てきた営業経験者の方は殆どの場合抵抗感を抱きます。

 

この抵抗感自体は、習慣を好む人間の性として仕方ないことなのかもしれません。

抵抗感の正体は、新しいことをすると言って、結局負担を増やすだけだろうという今までの組織への信頼感欠如も要因としてあるのだろうとも思います。

私は組織や仕事の流れを変化させる際に、「仕事は高品質にするが、負担は少なくとも以前と同じか、出来る限り軽くする」という事を、最優先の基準として考える様にしています。

結果としてこれが叶えば、お客様にとって良く、会社にとっても、働く人にとっても良いという共存共栄を図れると思います。

今まで頭の中に占めていた「営業」経験者としての「常識」は本当に正しいのか、今一度しっかり考えたいものです。

※もしかしたら、営業という職種が必要という考え自体も、過去の常識への囚われかもしれません。

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