2021.09.30地域歴史情報 お役立ち情報
北海道札幌市手稲区の風景・お花めぐり
今回は北海道札幌市手稲区の観光・地域についてお話していきます。
北海道と言えば、とても雄大な土地にのどかな酪農地などが広がっていて、冬には流氷観光に訪れる方も多く、また夏にはミシュランにも登録されて「100万ドルの夜景」とも言われている函館もあり、年中美味しい海の幸を味わうことが出来たりなど、観光地として見どころが盛りだくさんでとても魅力的な土地なのは、言うまでもありません。
今回ご紹介するのは、そういった有名な観光地はちょっと違った、北海道の別の面です。
折角なので、観光名所では無いところを中心にお伝えしていきましょう。
見どころ①星置
まず一つ目は、星置(ほしおき)についてお伝えしていきます。
昔から小樽と札幌を結ぶ交通の要所だったため、陸路の発達が目まぐるしい星置では明治29年ごろに稲作が始められ、昭和の始めまでは大根の産地でもありました。
水上輸送などの為に整えられた山口運河があり、現代でも毎年秋には開拓の歴史を伝えるための「手稲山口運河まつり」が開催されています。
自然がとても豊かで、毎年春の訪れとともに星置緑地の湿地からミズバショウが顔を出しています。
ミズバショウというのはサトイモ科の多年草で、白く特徴的な花に見える葉が、なんとも和風で趣のある雰囲気を醸し出しています。
有名な「夏の思い出」という歌に出てくるミズバショウなのですが、実は5月末ごろの春先に咲く植物です。
夏の季語として「歳時記」に掲載されていることにちなんで、あえて歌詞に取り入れられたとのことです。自然の中でゆったり寛いでお散歩されたい方には、丁度良い場所ではないでしょうか。
また、星置緑地ではエゾヤマザクラをはじめとする950本のサクラを楽しむことができますし、秋には星置川や濁川に100匹を超えるサケが遡上(そじょう)します。
本物の「鮭の川登り」を見たい方にはオススメですよ。
見どころ②稲穂
二つ目にご紹介するのは、稲穂です。
先ほどご説明した星置と同様、昭和初期までは大根の産地として知られていました。
開拓当時は原始林が広がっていた稲穂。このあたり、手稲北部一帯はかつては泥炭湿地、いわゆる不毛地帯でしたが、星置の一部だった稲穂だけは稲作が可能だったため、「稲の穂がたわわに実ること」という住民の願いを込めて「稲穂」と名付け、現代までその呼び名が地名として残されているとのことです。
今では住宅地として土地が活用されている稲穂ですが、市内でも珍しくカタクリが群生していて、4月下旬から5月上旬には薄紫から桃色の花を咲かせています。見た目がなんとなくスミレに似ています。お花が好きという方は、是非観賞してみてはいかがでしょうか。
見どころ③西宮の沢(にしみやのさわ)
三つ目は、西宮の沢です。元は「宮の沢」という地名だったこの土地は、昭和42年の札幌市と手稲町との合併をはじめとして、国道5号沿いを中心に木工・鉄工・自動車整備・食品製造・印刷等の工場や会社、市営住宅や雇用促進住宅などのアパート、戸建住宅などが続々と建設されていき、現在の姿となりました。
この地方の冬の風物詩として、たくさんの手づくりアイスキャンドルでまちを彩る「アイスキャンドル大作戦in西宮の沢」を開催しています。
キャンドルが氷だからこそ、蝋のキャンドルよりも炎がキラキラと煌めき、一面が氷のキャンドルでなんとも幻想的な光景になっています。
氷の街・雪の街の北海道だからこそ、出来る取り組みなのですね。
見どころ④富丘(とみおか)
最後は富丘をご紹介します。開拓された当初から重要都市の二つ、札幌と小樽の中継点として重宝された土地です。
明治の初めには、札幌を往来する役人や旅人たちの休憩所・宿泊所として栄えていました。
主に稲作や酪農、綿羊や養狐場、石材業なども営まれていました。
綿羊は北海道名物のジンギスカン料理用としても研究されて、食用に飼われたりしていました。また、この辺りでは5月~6月にかけてスズランが自生しています。春先にお出掛けされる方はお立ち寄りくださいませ。
今回は北海道札幌市手稲区の中で、ちょっと人混みから外れた場所に焦点を当ててお伝え致しました。この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
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札幌手稲店 星 尊之北章宅建株式会社札幌手稲店の星です。担当している手稲区は社会人1年目に担当させていただいたことがあり、第二のふるさとみたいなものです。2年目からは別の区で約10年仲介をさせていただきましたが、また戻ってこられて縁を感じています。人生で何度も経験することない不動産の売却、購入ですので、わかりやすく、楽しくお手伝いさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。また、店舗にもお気軽にお立ちより下さい。心よりお待ちしております。