マンションのこと2023.10.16
マンションの1階の売却は難しい?1階のメリットや高く売るコツも紹介
こんにちは。イエステーション北章宅建 石狩店の古木です。
「マンションの1階は売却しづらいと聞くけど、売れるのだろうか?」と、悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、マンションの1階のメリットと高く売るコツを解説します。
デメリットもあわせてご紹介しますので、ぜひ売却の際の参考にしてください。
マンションの1階は売却が難しいといわれる理由とは?
「マンションの1階は売却が難しい」といわれるのはなぜでしょうか。
理由としては、次のようなデメリットがあるため、上階に比べて買い主の需要が少ない傾向があるからです。
- 上階に比べて日当たりや風通し、眺めが良くない
- プライバシーが気になる
- 虫が侵入しやすい
- 防犯面が気になる
- 寒さや湿度の影響を受けやすい
- 浸水の恐れがある
のちほどメリットとPR方法をご紹介しますが、買い手が懸念しやすいデメリットを押さえておくことも大切です。
売り主がデメリットに対し、「居住者としてどう対処しているか」も購入希望者の判断材料となります。
では、マンション1階のデメリットを1つずつ確認していきましょう。
上階に比べて日当たりや風通し、眺めが良くない
マンションといえば、一般的な特徴として、「日当たりが良い」「風通しが良い」「眺めが良い」といったイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、上記の特徴はどちらかといえば高層階・中層階で得やすいメリットです。
マンションの1階では、周囲の建物から距離があるなど立地条件が良くない限りは、上記のメリットは享受しにくいといえるでしょう。
高層階の特徴は「マンション売却で階数は重要!高層階・低層階の違いや低くても早く売るコツとは」にて詳しく解説していますので、ぜひあわせて参考にしてください。
プライバシーが気になる
マンション1階の場合、通行人の視線が気になるなど、プライバシーが守られるか懸念する買い主は多いでしょう。
上階であれば、カーテンを開けっ放しにしておいても人目が気になりにくいですが、1階では難しいといえます。
虫が侵入しやすい
マンションの1階は地面に近く、上階よりも虫が侵入しやすい特徴があります。
生活ができないほど虫に困るということはありませんが、虫が苦手という方には敬遠されるでしょう。
防犯面が気になる
買い主のなかには、「マンション1階だと侵入されやすいのでは」と考える方もいます。
1階だから侵入しやすいとは限りませんが、イメージの問題として、購入を避ける方がいるかもしれません。
寒さや湿度の影響を受けやすい
マンション1階は地面に近いため、寒さや湿度の影響を受けやすいといえます。
冬場は底冷えしたり、梅雨時期には湿気によりカビが発生したりするかもしれません。
2階以上の部屋よりも、寒さ対策、カビ対策にお金がかかる可能性があります。
浸水の恐れがある
マンションの基礎は一般の住宅より高く造られる傾向にあります。
しかし、大雨や台風などで床下浸水する可能性は上階に比べると高いでしょう。
マンションの1階を売却する際はメリットをPRしよう
マンションの1階には、一般的に次のようなメリットがあります。
- 外出時の移動が楽である
- 災害時に避難しやすい
- 専用庭・専用駐車場が利用できる
- 下階への足音を気にする必要がない
- 落下事故の心配が少ない
1階独自のメリットとなりますので、うまくPRすることでスムーズな売却につながる期待が持てます。
1つずつ確認していきましょう。
外出時の移動が楽である
マンション1階の利点は、外までの距離が短く、移動が楽なことです。
階段の上り下り、エレベーターの待ち時間がないので、忘れ物をしたとき、重い荷物を運ぶときなど、外出を億劫に感じにくいでしょう。
また、マンションの多くは、ゴミ置き場や駐車場などの共用部分を1階や地下に設置しています。
ゴミ出しがスムーズに行える、すぐに車にアクセスできるといった時間を効率化できるメリットは大きいでしょう。
災害時に避難しやすい
地震など災害時には、エレベーターが止まったり、ドアから出られなくなったりする恐れもあります。
しかし、マンションの1階であれば、上り下りが必要なく、窓から外に出られる可能性が高いため、災害時に避難しやすいです。
専用庭・専用駐車場が利用できる
マンション1階には、専用庭・専用駐車場があるケースが多いです。
特に専用庭の活用は多岐に渡り、メリットは大きいでしょう。
管理規約によって利用の幅に違いはあるものの、一般的には次のような利用ができます。
- ガーデニングや家庭菜園
- 収納庫置き場
- 布団やシーツなどの物干しスペース
- 飲食もできる休憩スペース
- 子どもやペットの遊び場
ベランダでプランター菜園をするご家庭は多いですが、庭があれば果物のなる木など、植樹も楽しめます。
下が地面なので、子ども用プールを出して遊んだり、大きめの洗濯物を乾かしたりもできますね。
専用庭・専用駐車場の活用例は「1階で日当たりが悪いけれど専用庭と専用駐車場付き。専用庭は売却に有利??」にて紹介しています。
ぜひあわせてご参照ください。
下階への足音を気にする必要がない
子どもがいるご家庭では、走り回ったり、物を落としたりして音を立てることは日常でしょう。
ペット可の物件であれば、ペットの足音も上階では騒音のもと。
しかし、マンションの1階では、下の階への足音を気にする必要がありません。
ただし注意点として、隣戸に住む人への気遣いは必要です。
落下事故の心配が少ない
マンションの階数が上がるほど、子どもが誤って転落したり、物を落としたりした場合に、大きな事故のもとになりやすいです。
その点、マンション1階であれば、ケガや破損、周囲への被害が少なく済む可能性が高いでしょう。
マンションの1階をできるだけ高く売却するコツ
メリットをPRするほかにも、マンションの1階をできるだけ高く売るコツをご紹介します。
ターゲット層を設定する
まずは、購入者のターゲット層を設定することです。
子どもがいる世帯や、高齢者世帯、ガーデニングを楽しみたい方など、購入者のなかには、「安全性が高い」「移動が楽である」「専用庭がある」といった生活を求める方もいます。
マンション1階のメリットを十二分に活用できるターゲット層に向けた広告・アピール方法を検討することが大切です。
内覧時の部屋の見せ方を工夫する
内覧時の見せ方の工夫も高く売るコツとなります。
なるべく日当たりの良い時間に内覧を設定すれば、日当たりが悪い印象を軽減できます。
遮像機能付きのレースカーテンを引くことで、外から室内を見えにくくできるでしょう。
また、プライバシー対策や防犯対策として実際にどんなことを実施しているか、効果はあるのか、居住者ならではの感じ方を共有するのもおすすめです。
査定を複数の不動産会社に依頼する
買い手探しである「仲介」を任せる不動産会社選びも重要なポイントとなります。
買い主とのやり取りや販売活動など、売却を主導するのは不動産会社だからです。
査定は物件の価値(市場相場)を調べるために必要ですが、信頼できる業者を選ぶ点でも大切。
複数社に査定を依頼し、査定額はもちろん、「論拠をきちんと示しているか」「担当者の対応は誠実か」などを比較、確認しましょう。
マンション売却が得意な不動産会社を選ぶ
不動産会社を選ぶ場合は、マンション売却が得意な会社を選ぶことが大切です。
選ぶポイントとしては、次のポイントも重要ですよ。
- マンション売却の実績が豊富である
- 物件のあるエリアに詳しい
マンションを売り出したくても、売り主が自分で行うのは難しいです。
正しいターゲット選定や広告戦略、内覧の見せ方など、「マンション売却のコツ」を知っている業者選びが重要です。
まとめ
●マンション1階の売却にはデメリットの把握が大切
マンションの1階には「日当たりや風通し、眺めが良くない」「プライバシーや防犯面が気になる」といったデメリットがあります。買い手が心配を抱きやすいポイントを把握し、居住者としてどう対策しているか伝えてあげましょう。
●マンションの1階のメリットのPRをしよう
マンション1階には、外出時の移動が楽であり、災害時に避難しやすく、専用庭が利用できるといったメリットがあります。うまくPRすることでスムーズな売却につながります。
●マンションの1階をできるだけ高く売るには不動産会社選びがポイント
マンションの1階をできるだけ高く売るコツは、ターゲットの設定、内覧時の部屋の見せ方の工夫が大切。そして、販売活動を主導する不動産会社は、実績豊富で、マンション売却が得意な信頼できる会社を選びましょう。
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著者
石狩店 古木 篤広過去の経験や知識を活かして、お客様のお悩みや不安を解消する、最善と思われるご提案をさせていただきます。 お住替えや不動産売却などのお取引を通じて皆様のお役に立てるよう頑張ります。 不動産に関するご相談お待ちしております。
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