不動産売却のコツ2022.02.25
ハウスメーカーの戸建ては高く売れる?査定が優位な理由とは〜その3
日本国内全域や広域に営業網を持つ大手住宅メーカーは、一般的に「ハウスメーカー」と呼ばれ、ここで建てた家は住宅性能の高さやメンテナンスなど保証の充実度から、高く売れる傾向があります。
実際、どのようなポイントが重視されて価格が決まるのか、前回の記事に引き続き解説していきます。将来的に売却を検討する際の参考にしてください。
住宅の売却時に重視されるポイント
リフォーム
前回の記事では、定期点検や適切なメンテナンスを行っていれば、資産価値の下落を最小限にできるとお伝えしました。しかし、どんな建物でも経年劣化は必ず起こり、それを完全に止めることはできません。
特に劣化しやすいのは、毎日使うところ。浴室や台所などの水回り設備や壁のクロス、フローリングは、こまめに清掃や手入れをしていても、年数が経つごとに劣化していきます。
こうした劣化が出やすい箇所には、やはりリフォームが効果的です。必要に応じてリフォームを行っているかどうかも、家の価値を左右する重要なポイントだと覚えておきましょう。
リフォームは、単に新しくすれば良いというものではありません。元々の設備やインテリアの雰囲気を損なわないよう、統一感を持たせることが必要です。その点、ハウスメーカーが展開しているリフォームサービスであれば、現状のデザインに合ったものを提案してくれる可能性が高いと言えます。
ただし、たとえリフォームしても、その費用を丸ごと査定額に上乗せできる訳ではなく、一度でも使用すれば「中古」扱いです。重要なのはリフォームをした時期や場所。リフォーム費用が高い、屋根・外壁・浴室・台所・フローリングの張替などであれば査定価格に上乗せされますが、リフォームの時期が10年以上前の場合は上乗せは期待できません。査定時に「いつ」「どこの箇所」をリフォームしたのかを必ず伝えるようにしましょう。
売却のためのリフォームはやめよう
売却すると決まってからリフォームすれば、売却価格が上がるのでは…という発想はやめておきましょう。なぜなら、先にも伝えた通りリフォーム代を上乗せできる保証はありませんし、自分好みのリフォームをしたいと考えている買主もいるからです。
リフォームの目的は、あくまでも快適な生活を送るためであり、家の資産価値を落とさないようにするためだと考えましょう。
ただし、築3年以内に売る場合はリフォームも有効です。壁紙を張り替え、ハウスクリーニングをするだけで、ほぼ新築時の状態になります。そもそも傷みが少ないでしょうから、費用も数十万円程度で収まる可能性が高いので、この場合は検討してみる価値がありそうです。
まとめ
家を売却する際の査定には、築年数や広さのほかに、構造・工法や、適切なメンテナンスが行われているかどうかなども重要なポイントになります。ハウスメーカーの家が高く売れる傾向にあると言われるのは、こうしたポイントをしっかり押さえていることが多いからです。
ただし、ハウスメーカーの家だからといって必ず高額で売れる、という訳ではありません。例えば同じ面積、同じ価格で工務店建築の新築物件がある場合は、品質が保証されているハウスメーカーの中古住宅でも、売却にそれなりに時間がかかる可能性があります。また、売却を依頼する不動産会社は、同じハウスメーカーの関連会社が一番高く売れるとは限りません。
北章宅建では、不動産に関するご相談に無料で対応しています。家を売却する予定があれば、ぜひ私たちに一度ご相談ください。