不動産売却のコツ2021.08.02
送電線下の家は売れる?売却に影響するポイントとは〜その1
所有する家が送電線の下にある場合、売却したくても売れないのではないかと心配している方は多いでしょう。
確かに、家の近くに送電線があると売却価格に影響はありますが、それは送電線の種類や場所によります。決して売却を諦める必要はありません。また、送電線の近くを避ける人もいれば、あまり気にしない人もいます。
送電線の下にある家の売却方法について、注意すべきポイントを詳しく説明していきましょう。
送電線の種類を知ろう
送電線と一言で言っても、いくつか種類があります。家に電気を引き込む電線も「低圧線」という送電線の一つです。全ての送電線が、不動産の売却価格に影響するわけではありません。
電圧と送電線にはどんな種類があるか、解説していきます。
送電線には低圧・高圧・特別高圧の3種類がある
電技省令第3条で、電圧は以下の3つの区分に分けられています。
直流・交流ともに7,000ボルトを超える「特別高圧」は、主に大規模な電力が必要となる施設や工場などで利用されています。変電所から専用の送電線を引き込む必要があり、そのために鉄塔などの支えが必要です。
いくつかの変電所を経由して電圧を下げた「高圧」は、中小規模の工場や施設で使われるほか、街じゅうに巡らされた配電線を通って、家の近くの電柱へ。最後は電柱に設置されている変圧器で100ボルト、200ボルトに電圧が下げられ、配電線(引き込み電線)を通って各家庭に届けられます。
送電線や高圧線と聞くと、一般的に思い浮かぶのは「大きな鉄塔」のイメージかもしれません。しかし実際には、家に引き込まれる配電線以外は全て高圧線。自分の家のそばには鉄塔がないからといって、「高圧線下の家ではないだろう」と考えるのは間違いなのです。
次回は、送電線下の家の売却価格が低くなりがちな理由や、売却するために必要な確認事項について解説していきます。