不動産売却のコツ2023.03.14
不動産売却では庭木を処分した方が良い?判断基準や処分方法もご紹介
こんにちは。イエステーション北章宅建 小樽店の柴田です。
丹精込めて育てた自慢の庭。
不動産売却の際に「庭木を残したまま売ればアピールポイントになるかも」と期待が膨らみますが、実際のところ、庭木は処分したほうがメリットが多いといえます。
そこで今回のコラムでは、庭木を処分する方が良い理由と、不動産売却時の庭木の処分について解説します。
庭木を処分する方法や注意点、処分を委託する場合の費用相場もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
不動産売却時は庭木を処分したほうが良い?
不動産売却時に、庭木を処分しなければならないというルールはありません。
残すも良し、伐採して更地にするのも良しと、庭木の取扱いは自由です。
庭に残したままにしておけば、特に登記手続きを取らない限り、土地の定着物とみなされて、売却物件と一緒に購入者へ所有権が移ります。
ただし、現状のまま庭木を残して売るのと、処分してから売る場合のどちらが売却にプラスに働くかといえば、売却前に処分しておいた方が売れやすい傾向にあります。
庭木を処分しておいた方が売れやすいのはなぜ?
理由は、買主が庭木を不要と感じてしまうケースが多いからです。
庭木が残っていると、新たに庭づくりをしたいとき、まずは庭木の処分から手を付けなければいけません。
買主の中には、現状の庭を気に入ってそのまま楽しみたい人もいるかもしれませんが、自分の思いどおりに庭づくりをしたいと考える人が多いといえます。
スペースを活用して、子どもの遊び場にしたり、家庭菜園をしたりなど、庭以外の活用方法を思い描いている人もいるかもしれません。
また、既存の庭があると、以前の住人の気配を感じてしまって落ち着かないという声もあるようです。
ただし、なかには立派な庭木を揃えるには大きなコストがかかるため、庭木があるままの一戸建てが欲しいという方もいます。
もし手入れの行き届いた需要の高いシンボルツリーがあるなら、アピールポイントにする方法もあるので、不動産会社に相談してみましょう。
庭木の取り扱いは売主・買主間で取り決めを
庭木は処分した方が売却に有利な傾向がありますが、最終的な判断は売買契約の当事者の都合で決めて問題ありません。
大切なことは、庭木の処分をする・しないのどちらか決めたら、売主と買主の取り決め内容を必ず売買契約書に反映することです。
庭木を買主に引き継ぐならその旨を、処分するなら、費用はだれが負担するのか、いつ処分するのかなどをはっきりと記載しましょう。
契約書に盛り込んでおけば、売買後のトラブルを回避できます。
不動産売却で庭木を処分する方法は?内覧時には手入れも大事
「庭木は処分しよう」と決めた場合、次に気になるのは処分方法ですよね。
庭木の処分は自分で行っても良いですし、業者に委託する方法もあります。
処分を一手に任せるなら造園業者や解体業者に依頼を
庭木の処理を業者に頼むなら、造園業者や解体業者が主な依頼先です。
庭木1本からの依頼も可能ですが、庭木の伐採から根を抜く処理(抜根)、伐採した庭木の運搬・処分まで請け負ってもらえます。
費用相場は、のちほどご紹介しますね。
伐採後に根元が残った場合は、薬剤での処理も可能です。
費用を払う分、所有者の手間がかからず、プロに任せる安心感があります。
庭木の処分を所有者自身で行う方法は?
処分になるべく費用をかけたくない場合は、自分で処理を行う方法もあります。
ノコギリやチェーンソーは手軽な手段ですが、チェーンソーはより多くの危険が伴うため、使い慣れていない方は避けた方が良いでしょう。
手順としては、邪魔な枝を切り落としてから幹を切り、抜根する3ステップです。
伐採する際には、次の点に注意してください。
- 切り始める前に、庭木を倒す方向を決めておく
- 切り落とした枝は邪魔にならないようにまとめておく
- 切った枝や庭木、掘り起こした根はその場に放置しない
倒れる方向を定めておかないと、建物や通行人に損害を与える可能性があります。
切り落とした枝も同様に、被害を生まないための処置です。
処分した庭木は、その場に放置すると雨が降った場合に水を含んでしまい、捨てる際に支障が出ます。
屋根の下に移動させるなど、雨がかからないようにしておきましょう。
伐採した庭木は、可燃ゴミ(あるいは資源ゴミ)として自治体に回収してもらったり、リサイクル業者や不用品回収業者に処分を依頼したりできます。
自治体の処分を利用する場合は、ゴミに出せる木の長さ・太さが決まっているので、木片にカットしてゴミ袋にまとめましょう。
カットの寸法など詳細は、お住まいの自治体のホームページで確認してください。
処分する・しないに関わらず、庭の手入れを
引き渡し時には処分をする条件でも庭がある状態で内覧をするケースや、自慢の庭木の場合は買主に意見を聞いてから売りたいというケース、または処分費用がかかるのでそのまま売りたいというケースもあります。
そのため、処分をする・しないに関わらず、庭を手入れしておくことが大切です。
たとえば、内覧の際に枝葉が伸びっぱなしで道路に飛び出してしまっていたり、成長しすぎた樹木のせいで、日当たりや風通しが悪かったりなど、手入れを怠った状態では、売却に悪影響があります。
雑草が生えていたり、芝が伸びている状態も見栄えが悪いので、草刈りや芝刈りも行い、印象の良い状態にしておきましょう。
また、空き家の売却の場合は、庭は気が付かないうちに荒れてしまうケースが多いため、定期的な訪問・手入れを忘れずに。
手入れを怠った空き家は、犯罪に利用されてしまう恐れもあり、ますます売却に悪い影響を及ぼしてしまいます。
空き家の犯罪リスクついては「空き家への不法侵入に注意! 犯罪リスクを防ぐ対策を取ろう!」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
不動産売却で庭木を処分するときの費用相場や注意点
不動産売却の際、造園業者や解体業者などプロに依頼すると、庭木の処分を一手に任せられるので便利です。
庭木の大きさや種類に関わらず請け負ってもらえるのが一般的ですが、特に幹が太い・背が高い庭木がある場合は、業者に任せることをおすすめします。
高所作業にはクレーン車を要する場合がありますし、伐採のあとに残った根も大きく、掘り起こすのが大変です。
また、根本だけでなく、根が建物の基礎・配管などに絡みついている可能性も。
抜根に注意を要するので、作業になれたプロに任せるほうが無難でしょう。
なお、更地にする場合は、土地を整えるためにショベルカーなど重機が必要になるケースもあるので、素人の手に余ると考えられます。
業者に頼む費用相場は?
プロに処分を依頼すると、伐採の作業費、伐採した庭木の運搬費、不要な庭木の処分費がかかります。
抜根したり、重機を利用した際は、その分費用が加算されるのが一般的です。
伐採の費用は、庭木の高さや太さ、種別によって異なります。
高さが3m以下であれば、3,000円〜1万円ほど。
6mほどの大木なら6,000円台〜4万円ほどというように、幅があります。
抜根費用も追加する場合は、直径15cm以下なら2,000円〜5,000円ほど、それ以上なら、1万円〜2万円ほどが相場です。
費用相場は、業者によりけりで幅があるため、一概に「いくら」とはいえません。
複数業者に見積もりを依頼して、サービスの価格や対応の良し悪しを比較し、信頼できる業者を選定しましょう。
まとめ
●不動産売却時、庭木を処分するかどうかは自由に決めることができます。ただし、現状のまま残して売るより、処分してから売るほうが売却にプラスに働く傾向があります。なぜなら、庭木を処分した方がスペースの使い勝手が良く、買主の利用イメージが湧きやすいためです。
●庭木の取り扱い方法を定めたら、売買後のトラブルを防ぐためにも、必ず売買契約書に記載しておきましょう。また、処分する・しないに関わらず、内覧時には庭の手入れを行うことが大切です。
●庭木の処分は売主自身でも可能ですが、手間も時間もかかります。処分を一手に任せるなら、業者に依頼する方法もあります。特に、幹が太い・背が高い庭木の処分は、高所作業や抜根作業、整地作業の労力がかかり、慎重さも求められます。費用はかかりますが、素人の手に余るケースが多いため、プロの手を借りることも検討してみましょう。
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著者
小樽店 柴田 朋也健康には自信があります。平成24年より不動産業に従事しており、まだまだ勉強中の身ではありますが、持ち前の体力で日々向上心を持ちお客様と向き合い成長していきたいと思っております、お客様に満足していただけるサービス提供を心がけ仕事に打ち込みます。
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