不動産売却のコツ2022.01.25
不動産売却を成功させるカギは広告にあり!? 種類ごとの特徴を知ろう〜前編
不動産を売却するには、物件情報を一人でも多くの人に知ってもらうための広告活動が不可欠です。みなさんも、インターネットやチラシなどで物件情報を見たことがあると思いますが、どのような種類があり、費用は誰が負担するのかまで考えてみたことはあるでしょうか。
今回は不動産売却時の「広告」に焦点を当て、あらかじめ知っておきたいポイントを解説します。
不動産売却の広告にはどんな種類がある?
不動産の購入希望者を見つけるためには、広告を出して売却する物件の情報を多くの人に知ってもらう必要があります。広告媒体や方法には以下のようなものがあります。
・新聞広告やチラシの折り込み
・住宅情報誌やフリーペーパーへの広告掲載
・テレビ広告
・インターネット広告
・レインズへの登録
・現地看板
いずれの媒体を選ぶにしても、最も重要なのは一人でも多くの人に物件情報を伝えることです。かつては折込チラシや新聞、住宅情報誌への広告掲載が一般的でしたが、現在はインターネットが主流になっています。
媒体により見ている層が異なるため、比較的高い年齢層に向けて情報発信するなら新聞、若い世代に向けて伝えたい場合はインターネットなど、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
不動産売却のための広告費用は誰が負担するのか?
広告を出す際には、当然費用がかかります。この費用を負担するのは、基本的に仲介を行う不動産会社です。売主が負担する必要はありません。
不動産会社は広告から案内、契約まで全ての販売活動を行い、売主が支払う仲介手数料で必要な広告費や人件費をまかないます。定期的にチラシを撒いたり、インターネットで物件情報を発信している不動産会社は、積極的な広告活動を行なってくれると見ていいでしょう。どのような媒体で広告活動を行うかは不動産会社次第ですので、媒介契約時に、活用する媒体や方法を確認しておくことが大切です。
なお、売主に広告費の負担はないと言いましたが、売主が通常の販売活動では行われない広告宣伝を希望する場合には、別途、広告費用を負担する可能性がありますので留意してください。次からは、代表的な不動産広告の種類や特徴について解説していきます。
新聞広告やチラシの折り込み
新聞や地域情報誌を利用して広告を出す場合は、作成したチラシを折り込む方法と、媒体に直接物件情報の広告を掲載する方法があります。費用や特徴を見ていきましょう。
〈新聞や地域情報誌の広告費用〉
新聞にチラシを折り込む場合は、チラシを作成する費用、チラシを印刷する費用、出来上がったチラシを折り込んでもらう費用と、3つの費用が発生します。
不動産会社によっては社内のデザイナーが作成するところもありますが、そうでない場合にはチラシの制作を外注する必要があります。印刷費用や折り込み費用は、選ぶ媒体やどの程度のエリアに何枚撒くかによって異なります。
新聞や地域情報誌の誌面に直接物件の広告を掲載する場合は、媒体やサイズによって広告費用が変わり、一般的には数十万円程度の費用がかかります。また、広告自体の制作も必要ですので、広告を制作するのが社内デザイナーなのか、外注なのかで費用が変わってくるでしょう。
〈新聞や地域情報誌の広告の特徴〉
新聞広告やチラシの折り込みは、物件情報を一度に多くの人へ伝えられるという特徴があります。特に、年配の読者が多い新聞には、比較的高価格の物件情報を掲載したり、折り込むことで、宣伝効果を高めることができます。
折り込みチラシは配布エリアを選ぶこともできます。物件に応じて柔軟に決められる良さがありますが、より広範囲にチラシを撒きたい場合は、その分費用も高くなります。
住宅情報誌やフリーペーパーへの広告掲載
住宅情報誌やフリーペーパーに物件情報を掲載する場合はどうでしょうか。
〈住宅情報誌やフリーペーパーの広告費用〉
住宅情報誌やフリーペーパーは、媒体によって掲載費用が大きく異なります。発行部数が多く、高い広告効果が期待できる媒体はそれだけ費用が高く、そうでない媒体は広告費用も安く設定されていることが多いです。特にフリーペーパーは、比較的安価に広告を出すことができます。
〈住宅情報誌やフリーペーパーの広告の特徴〉
住宅情報誌の一番の特徴は、不動産の購入を検討している読者が、他の媒体に比べて多いという点です。そのため、よりターゲットに効率良く情報を届けることができるでしょう。もちろん、掲載物件の数自体が多いため、多くの競合物件がある中で、目にとめてもらえるよう工夫する必要があります。
フリーペーパーは先に述べた通り、他の媒体に比べて費用が抑えられる傾向がある、というのがポイントです。
いずれにしても、媒体の読者層などの特徴を踏まえて、掲載する物件情報の内容や打ち出し方を考える必要があります。
今回は、不動産売却時に利用する広告のうち、新聞や住宅情報誌など、紙媒体の費用や特徴についてお伝えしました。次回は、インターネット広告など4つの広告宣伝方法について解説します。