不動産売却のコツ2021.09.18
こんな中古戸建は人気がある!売却しやすい中古戸建はこんな条件です!
売却サイトを細かくチェックすると、新着物件として掲載直後、即申し込みが入り売却までスピーディーに進む物件もあれば、数ヶ月間売れずにサイトに掲載をしている物件もあります。
この差は何でしょうか?
売主の立場を考えれば、やはり希望の価格で早く売れることを願うはずですよね。
今回の記事では、中古戸建で比較的売れやすい条件を紹介し、売れにくい物件も対策を打ち出していくので是非参考にしてください。
立地や環境の利便性
売れやすい条件の1つ目が、立地や周辺環境の良さです。新築戸建や新築マンションは、建築後に周辺環境が整うケースもありますが、中古物件に関しては、すでに出来上がっている街に売り出されていることが多いため、購入希望者が周辺環境を大事に考えるケースもよくあります。
マンションを求める層と戸建を求める層でも「求める環境」には違いがあり、中古マンション層は、最寄駅から比較的駅近で、最寄り駅の路線や、都心までの乗り換え回数、さらに、急行や特急は停車する駅なのかどうか、など公共の交通機関を重点に置きつつ、周辺の環境に目を向ける傾向があります。
おのずと中古マンションでは、駅近物件が内見予約が埋まるケースが多いのです。
一方、中古戸建層は、閑静な住宅街という住みやすさを求めることが目立ちます。買主の属性にもよりますが、子育て世代であれば、学区、学童、塾、保育園や幼稚園、公園、スーパー、病院、ドラッグストア、図書館、郵便局など、近隣に施設がどの位の所要時間で行けるのか、また、移動は車なのか徒歩圏内なのかも物件の価値のポイントとされています。
築年数
築年数は断然浅い方が好まれやすい傾向にあります。中古物件を探す際、不動産ポータルサイト経由で物件情報を探す方法がスタンダートになりつつあり、検索項目に「築10年以内」にチェックを入れる方が多いとされています。
一般的に設備機器は10年で劣化が進み交換の時期となるので、10年経過している中古戸建となると、キッチンやトイレ、バスルームなどの水回り、また、外壁などの補修も必要になり、買主が入居後に設備交換等の余計な出費がかかるケースもあります。
また、あまり古い建物になると耐震性の問題に直面することもでてきます。築年数と耐震性の関わりは売却をする際、優先順位が高いので、あまり古い建物の場合は、解体をし、更地にして売ることも1つの方法です。
日当たりが良い
日当たりは買主の希望条件の中でも優先度が高い位置にある条件の一つです。特に戸建の場合は、南向きや南東、南西向きで角地ともなると人気の度合いも高くなり、価格も少々強気で売り出しても成約に繋がるケースも多くあります。
都心部によくある隣地との幅が狭い地域になると、日当たりや風通しなど、プライバシーに関することも買主は気にする項目になるので、その分価格に反映したり、その他の対処方法を探る必要があります。
日当たりが見込めない戸建の場合は、内見時に明るさをカバーできる見せ方も考えなければなりません。東に窓が集中している場合は、午前の内見にしてもらったり、逆に西向きであれば午後の方が光は多く入ります。
間取りや家事動線
コロナ前の人気の間取りは所謂一般的な間取りを求める買主が多く、個性的な間取りとなると逆に売りづらさが目立ちました。
しかし、今後の動向も注視しながらですが、コロナと共に買主の求める間取りも少しずつ要望が変わってきているのも事実です。
リモートワークが増えたことで、自宅に書斎、リビングの一角に小さなワークスペースが設置できる間取りだったり、玄関先に手洗い場を設け家庭内感染を防止できる作り、1階、2階共にトイレの設置があったりと、コロナを見据えた間取りを求める声も上がっています。
家事動線を含め、ライフスタイルも変わりつつあります。元々の間取りは不動の人気ではありますが、新築住宅の間取りの変化と共に、中古住宅層も徐々に変化してくる可能性もあるでしょう。
駐車スペースの確保と前面道路の幅
一戸建てを求める層はマイカー所有も紐付けされるため、1台分のカースペースは必要と考えるのが妥当です。地方になると、一家に車1台ではなく、1人1台所有している地域もあるため、2台分のカースペースが確保されている家はアピールポイントとなります。
デメリットも発想の転換でプラスに
デメリット部分でも、見方や考え方ひとつでメリットに転じることもあります。日が当たらない部屋があれば、衣裳部屋や書斎など、使い方の工夫を伝えることで部屋の可能性を広げてあげることもできます。
デメリットをうまく活用し、プラスの要素として買主にイメージをさせることができればいいですね。