ローンやお金のこと2023.11.28

住宅ローンの返済を待ってもらうことは可能?払えないときの対処法も

こんにちは。イエステーション北章宅建 小樽店の柴田です。

「月々の住宅ローンの負担が重い…。返済を待ってもらうことは可能なのだろうか」

家を住宅ローンで購入した方には、そんなお悩みをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。

「滞納するとどうなるのだろう」と気になっている場合もあるでしょう。

そこで今回のコラムでは、住宅ローンの返済について、待ってもらうことは可能なのか、引き落としに間に合わないとどうなるのか、といった点について解説します。

待ってもらえない場合の対処法もご紹介しますので、あわせて参考にしてください。

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住宅ローンの返済を待ってもらうことは可能?

住宅ローンの返済を待ってもらうことは、基本的には難しいといえます。

融資した金融機関側にしてみれば、ローン契約において支払いの約定日が決まっており、その日に返済があることは当然のことだからです。

住宅ローンは、「毎月いくら支払う」という形で返済します。
このとき支払うのは、本来借りた金額である「元金」と、貸してもらった手数料としての「利息」を合計した金額です。

厳密に言い直せば、元金と利息の両方の支払いをストップする意味での延滞は、基本的にはできません。

ただし場合によっては、一時的に返済金の額を減らしたり、一定期間は利息分だけを返済する形にしたりといった、返済条件の変更をしてくれるケースはあります。

住宅ローンを支払えなくなった状況次第では、支払いに猶予をもらえるということですね。

 

住宅ローンの引き落としに間に合わない場合はどうなる?

引き落とし口座にある金額が足りず、住宅ローンの引き落としに間に合わなかった場合、支払いが遅れた日数分の「遅延損害金」が発生します。

遅延損害金とは、返済が遅れた借入残高に対して金融機関が定めた年率をかけ、日割り計算したものです。

基本的には、「返済が遅れた借入残高×遅延損害金料率÷365日×遅延日数」で計算します。
年率の目安は、14〜20%です。

【遅延損害金の計算例】
例)借入残高200万円、年率14%、延滞日数10日の場合

遅延損害金=200万円×14%÷365日×10日=7,671円

 

住宅ローンの滞納が続いた場合に予想されること

対応が見られず住宅ローンの滞納が続いた場合は、次のような影響が出る恐れがあります。

  • ブラックリストに載る
  • 自宅が競売にかけられ、強制退去となる

1つずつ解説していきます。

 

ブラックリストに載る

住宅ローンの滞納が続いた場合、信用情報機関に滞納履歴が記録され、ブラックリストに載る可能性があります。

すぐに返済すれば問題になることは少ないですが、金融機関に「返済する気がない悪質な借り手だ」と認識されてしまうと、信用情報に傷が付きかねません。

ほかのローンを借りる際、審査に影響する恐れもあります。

 

自宅が競売にかけられる

信用の問題だけでなく、住宅ローンの担保となっている家が差し押さえられ、最終的には競売で売却される可能性も。

流れとしては、まず金融機関から督促状が届くので、滞納してすぐに差し押さえとなるわけではありません。

しかし、督促状を無視するなど、対応を放置すると競売の手続きが始まってしまいます。
実際に買い手がつけば、強制退去となるでしょう。

その上、競売で売却されると、通常の売却金額よりも安くなる傾向があります。
売却金では住宅ローンの残債をカバーできず、立ち退き後も返済は続くといった事態も起こり得ます。

競売を回避する方法については、「競売にかけられたらどうする?流れや回避方法を知って対応しよう」にて詳しく説明していますので、ぜひあわせて参考にしてください。

 

住宅ローンの返済を待ってもらうことができない場合の対処法

solution

住宅ローンの返済を待ってもらうことができない場合の対処法は、次のとおりです。

  • 融資元に支払い猶予の相談をする
  • 家を売却して住宅ローンを返済する

1つずつ確認していきましょう。

 

融資元に支払い猶予の相談をする

支払いが厳しくても、滞納を放置するのは絶対にNGです。
「支払いができそうにない」とわかった時点ですぐに、金融機関に事情を相談しましょう。

「なぜ支払えないのか」「いつからなら通常通り支払えそうなのか」といった現在の状況や見通しを伝え、返済条件の見直しを行います。

どのような条件の緩和をしてくれるのかは、金融機関によって違いますが、主な支払い猶予のパターンは次のとおりです。

  • 返済期間を延長する(リスケジューリング)
  • 返済額を一定期間、減額する
  • 一定期間、利息のみの支払いとする

上記の変更で、月々の返済額が一時的に減少するので、家計にかかる負担を減らせます。

また、2020年以降は新型コロナウィルス感染症の影響で収入が減少したり、経営不振となりローンが支払えなくなる人が増えました。

そのため、2020年12月より「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」に、新型コロナウイルス感染症に適用する特則ができました。

このように、社会情勢によっては緩和措置などが適用される場合もありますので、まずはご相談してみることをおすすめします。

 

家を売却して住宅ローンを返済する

家を売却すればまとまった現金が得られるので、住宅ローンの支払いが厳しい際には有効な手段といえます。

家の売却価格がローンの残債を上回るなら通常の売却で問題ありませんし、下回る場合は「任意売却」という方法があります。

任意売却とは、住宅ローンの融資元に許可を得て不動産を売却することです。
不動産会社に仲介を依頼し、買い手を探すという通常の方法で売却できるので、競売よりも高く売れやすいメリットがあります。

任意売却について詳しくは「任意売却には種類がある?6種類の任意売却の方法を解説します」でご紹介しています。
ぜひあわせてご覧ください。

通常の売却・任意売却のどちらであっても、なるべく高く売るには不動産会社のサポートが重要です。

類似不動産の取り扱いや任意売却の実績があるか、査定時の対応は誠実であったかなど、複数の不動産会社を比較して、信頼できる会社に売却を任せましょう。

なかには、家を買い取った上で、売り主に賃貸するサービス「リースバック」を扱う不動産会社もあります。
売却しても自宅に住み続けたいという方におすすめです。

 

まとめ

●住宅ローンを待ってもらうのは難しいが滞納の放置はNG
住宅ローンの月々の返済が厳しくても、返済を遅らせることは基本的に難しいといえます。ただし、滞納したままだと遅延損害金が発生したり、最終的には家を差し押さえられて競売にかけられたりする恐れがあるため、放置は絶対にNGです。

●融資元によっては返済条件の見直しをしてくれる場合もある
融資元に事情を相談すれば、支払いの猶予をもらえるケースがあります。月々の返済額を一時的に減額できる可能性もあるので、家計への負担を軽くできるでしょう。

●住宅ローンの一括返済には家の売却の検討を
ローンの残債が家の売却価格を上回った場合は、金融機関に許可を得て「任意売却」を利用できる場合があります。信頼できる不動産会社を選び、相談してみましょう。

北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

 

家を売るなら不動産売却相談 家を売るなら不動産売却相談
著者
住宅ローンの返済を待ってもらうことは可能?払えないときの対処法も

小樽店 柴田 朋也健康には自信があります。平成24年より不動産業に従事しており、まだまだ勉強中の身ではありますが、持ち前の体力で日々向上心を持ちお客様と向き合い成長していきたいと思っております、お客様に満足していただけるサービス提供を心がけ仕事に打ち込みます。

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