- HOME
- 不動産売却のヒント
- 引越しや住み替えのこと
- 転勤で家を売却。不動産会社選びの重要なポイントと理由を解説〜その2
引越しや住み替えのこと2022.03.25
転勤で家を売却。不動産会社選びの重要なポイントと理由を解説〜その2
一戸建てやマンションを購入したばかりなのに、遠方へ転勤が決まってしまったという人は少なくありません。
持ち家を売却するとなれば、まず不動産会社を選びますが、どこに仲介を依頼すれば良いか迷うのではないでしょうか。持ち家の売却がうまくいくかどうかは、不動産会社選びにかかっていると言えるほど重要なポイントです。
前回に引き続き、本記事では、売却で失敗しないための不動産会社の選び方を徹底解説。さらに売却か賃貸かの判断基準もお伝えします。
売却に強い不動産会社を選ぶべき理由とは
不動産会社を選ぶ際、飲食店を選ぶ時のように、利用者の口コミを判断材料にする方もいるでしょう。しかし残念ながら、不動産会社に関する口コミはあまり参考になりません。
普通、不動産売却を経験することは一生のうちにそう何度もありません。そのため口コミは、複数の不動産会社のサービスを比較した「評価」ではなく、単なる「感想」になってしまいます。不動産売却を依頼して売れたのであれば、目的を果たせて満足するでしょうから、星が4〜5つで「良かった」という声が多くなるのは当たり前のことです。
それよりも、不動産会社を比較するには、その地域でどれだけ売却実績があるかを確認する方が確実です。不動産会社には、新築の販売、中古物件の売却、一戸建て、マンション、賃貸管理など、それぞれ得意分野があります。売却実績が豊富な不動産会社であれば、それだけ高く、早く売れる可能性があるということ。参考にすべきは、口コミよりも実績です。
売却と賃貸の両方を扱っている不動産会社を選ぶ理由とは
不動産会社といっても、不動産売買を中心としているところもあれば、賃貸物件の仲介のみ扱う会社もあるなど、会社によって得意分野は異なります。
転勤の場合は、「売却と賃貸の両方」を扱っている不動産会社に任せるのが得策です。
それには下記のような理由があります。
・赴任期間や諸条件によって、持ち家を「売却する」よりも「賃貸に出す」方が良いケースもある
・売却したいのに、賃貸を主業務にしている不動産会社に相談してしまうと、賃貸を勧められて思わぬ方向に話が進んでしまうことになりかねない
・売却したくても、住宅ローン残高によっては売却できないケースがある
住宅ローンが残っている家を売却する場合、「売却代金でローンを一括返済できること」が条件です。そのため、住宅ローンの残債が売却価格を上回っていれば「オーバーローン」となり、売却が進められません。売りたいと思っても、賃貸にせざるを得ないというケースがあるのです。
その点、売却と賃貸の両方を扱っている不動産会社なら、売主の状況に合わせて臨機応変に対応してくれます。転勤の場合に、売却と賃貸どちらも対応できる不動産会社を勧めるのは、このような理由からです。
売却と賃貸のどちらを選ぶ?転勤時の判断基準
転勤が決まり、家族全員で転居するとなれば、持ち家を売るか貸すかで悩む人は少なくありません。迷った時には、まず「赴任期間」や「戻ってくる可能性」を見通す必要があります。以下は、判断の目安です。
・赴任期間が1年以内の場合 → 空き家(維持)
・赴任期間が決まっていて短期間の場合 → 賃貸
・赴任期間が決まっていない場合 → 売却
1年以内に戻ってくることが決まっているような場合は、単身赴任や、家財道具はそのままにして空き家(維持)にしておくケースが多いです。2〜3年など、比較的短期間で戻ってくるなら、賃貸に出した方が良いでしょう。その場合は、戻ってくる時に借主に必ず退去してもらえるよう、あらかじめ「◯年間のみの賃貸契約」と定める定期借家契約にしておきましょう。
しかし、転勤で何年後に戻ってくるか明確に決まっているケースは稀です。期間がわからない、少なくとも3〜5年以上の長期赴任になりそうという場合は売却した方がいいと言えますが、住宅ローンの残債によっては賃貸を選ばざるを得ないこともあります。不動産会社に相談しながら、状況に応じて判断しましょう。
オーバーローンについては家を売却したいのにローンが残っている!売る方法や注意点とはで詳しく説明しています。こちらも参考にしてください。
まとめ
持ち家に住んでいて転勤することが決まったら、まず家をどうするか決めなければなりません。
一戸建てやマンションを購入したばかりであれば、単身赴任を選ぶ家庭もあるかもしれませんが、家族全員で転居する場合の多くは、売却か賃貸かの二択でしょう。赴任期間が決まっていない、将来戻ってくるかどうかわからない場合は、思い切って売却した方が良いでしょう。
不動産会社選びは、家の売却の成否に大きく影響します。転勤で持ち家を売却するなら、その家のエリアにあり、売却実績が豊富で、売却も賃貸も両方扱っている不動産会社を選ぶことが重要です。地元に精通している信頼できる会社に相談しましょう。
北章宅建でも、不動産に関する様々なご相談に無料で対応しています。転勤で持ち家を売却するなど、お困りのことがあればお気軽にお電話ください。