不動産査定について2023.10.30
不動産売却時の査定は何社に依頼する?不動産会社の選び方も
こんにちは。イエステーション北章宅建 江別店の赤井です。
不動産売却を検討中の方には「査定依頼は何社くらいにお願いすれば良いのだろうか?」と、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。
結論からいえば、不動産売却時の査定は複数社に依頼するのがおすすめです。
今回のコラムでは、何社くらいに査定を依頼すれば良いのか、複数社に依頼するメリット・デメリットを解説します。
査定を依頼する不動産会社の選び方もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
不動産売却時の査定は何社に依頼する?
不動産売却時の査定では、いったい何社くらいの不動産会社に依頼すれば良いのでしょうか。
結論からいえば、少なくとも2社以上、3~6社ほどがおすすめです。
複数社に査定依頼をしたほうが良い理由は?
2社以上への依頼をおすすめする理由は、不動産には定価がないので、複数社に依頼して、相対的な価値を調べるほうが良いからです。
不動産会社は、築年数や面積、周辺環境などさまざまな情報から不動産の価値を測り、査定価格として算出します。
1社だけに査定を依頼した場合、そこで得られた結果のみを頼りに「市場ではいくらで売れるのか」という市場相場を考える必要があります。
机上査定で訪問査定を依頼する不動産会社を絞り込もう
査定には、不動産情報をもとに価格を算出する「机上査定」と、実際に不動産会社のスタッフが訪問する「訪問査定」の2つがあります。
訪問査定は、物件の状態などを加味して、より詳細な査定価格を算出する方法ですが、結果が出るまでに比較的時間がかかります。
なるべく多くの不動産会社の意見を比較したいならば、まずは手軽に行える机上査定を複数社に頼み、訪問査定を依頼する3~6社に絞り込むのがおすすめです。
複数社にまとめて依頼するなら一括査定サービスが便利
一括査定サイトを活用すれば、まとめて複数社に査定を依頼できます。
無料で利用できる場合がほとんどですし、「査定したから」といって仲介契約は強制されませんので、安心して利用できますよ。
一括査定サービスについて詳しくは「不動産一括査定にデメリットはある?メリットや選び方も知ろう!」で解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
複数の不動産会社に査定を依頼するメリット・デメリット
複数の不動産会社に査定を依頼するメリット・デメリットは、次のとおりです。
【メリット】
- 不動産の価値をより多くの視点から測れる
- 適正な販売価格が想定しやすい
- 不動産会社選びに役立てられる
【デメリット】
- 複数社に査定に必要な書類を求められる可能性がある
- 訪問査定の対応に時間を取られる
- 査定後の対応が面倒に感じる恐れがある
同じように不動産業を掲げていても、会社によって、規模や得意分野など特徴が異なります。
大手の不動産会社であれば豊富な実績に裏打ちされた情報力と宣伝力が魅力です。
地域密着型の不動産会社であれば地元ネットワークを活かし、物件の特徴や魅力を評価した見積を提示してくれるでしょう。
複数の不動産会社に査定を依頼することで、より適正な販売価格を測りやすくなることもあわせて、多角的な視点が得られるのは大きなメリットです。
また、査定のやり取りで、担当者の対応力や知識、熱意などがわかります。
比較対象ができるので、どの会社に仲介を任せるか、不動産会社選びにも役立ちますね。
デメリットとしては、訪問査定時に書類の準備や立会いが必要となり、複数社に依頼した分、手間や時間がかかるかもしれません。
不動産売却で査定を依頼する不動産会社はどうやって選ぶ?
不動産売却で査定を依頼する不動産会社は、どのように選べば良いのでしょうか。
選ぶ際のポイントは、次のとおりです。
- 行政処分歴など、不動産会社として問題ないか
- 売りたい不動産が所在する地域に詳しいか
- 売りたい不動産の類似物件を得意としているか
- 広告に力を入れているか
- 大手あるいは地域密着型の不動産会社に偏りすぎていないか
上記のポイントは、不動産会社の公式ホームページなどで調べられます。
1つずつ解説していきましょう。
行政処分歴など、不動産会社として問題ないか
まずは、不動産会社として信頼できるかがポイントとなります。
ホームページの会社概要などで、宅地建物取引業の免許番号を確認してください。
免許がないと不動産仲介業は行えないからです。
免許の種類は、2つ以上の都道府県に事務所があれば「国土交通大臣免許」、1つだけであれば「都道府県知事免許」となります。
国土交通省と、一部の都道府県の管轄においては、国土交通省の「ネガティブ情報等検索サイト」にて「行政処分情報」を閲覧できますので、最新の情報を参照してみましょう。
売りたい不動産が所在する地域に詳しいか
より正確な査定価格を測るには、不動産の情報に詳しいことが重要です。
売却物件がある地域の知識が豊富であれば、物件そのものの情報だけでなく、周辺環境など立地条件も加味して、買い手の需要を見極めやすいでしょう。
「この物件ならすでに買い手となりそうな顧客がいる」という可能性も期待できます。
査定後に仲介を任せることを考えれば、地域に精通した会社を査定時から選んでおくほうが、スムーズな売買契約につながりますね。
売りたい不動産の類似物件を得意としているか
不動産会社には土地や、一戸建てマンションなど、取り扱い物件に対する得意不得意があります。
売りたい物件がマンションであれば、マンション売却の実績が豊富な会社を優先して選びましょう。
実績を重ねている分、物件の良し悪しを見抜く目も養われているからです。
また、豊富な経験があれば、売却のノウハウや、売れないときの対処法などを知っているため、仲介を任せた際に臨機応変に対応してもらえる可能性が高くなります。
広告に力を入れているか
どのような販売活動をしているか、そのなかでも広告の種類は注目すべきポイントです。
物件がさまざまな広告に掲載されれば、それだけ購入希望者の目に触れ、スムーズな売却が進む可能性が高いといえるでしょう。
インターネット広告や新聞広告、チラシなど、採用している、あるいは注力している広告媒体を確認しておくことが重要です。
大手あるいは地域密着型の不動産会社に偏りすぎていないか
不動産会社には、全国規模に展開する大手企業と、地域密着型企業があります。
メリットでもお伝えしましたが、複数社に査定を依頼するのは、より多角的に価値を測れることが利点の一つ。
3〜6社選ぶ査定の依頼先には、できれば大手と地域密着型の不動産会社を取り混ぜておくのがおすすめです。
不動産の売却を依頼する不動産会社は1社だけ?
買い手探しを任せる際、不動産会社と媒介(仲介)契約を結びますが、契約相手を1社に絞る必要はないのでご安心ください。
媒介契約の種類には、1社に専任する契約形態である「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」の2つのほかに、複数社に依頼可能な「一般媒介契約」があります。
一般媒介契約にて複数社に仲介を依頼すれば、他社より早く買い手を見つけようと、販売活動に競争が生まれやすいメリットがあります。
立地や周辺環境など、条件が良ければ、高値で売れる可能性が期待できるでしょう。
ただし、売り主側から販売活動の内容や進捗などを聞いたりして、積極的に連絡を取る必要がある点にはご注意くださいね。
ほかの契約方法の特徴と比べ、自分に合った契約を選びましょう。
各種媒介契約のメリット・デメリットは、「不動産売却の媒介契約は専任媒介契約?一般媒介契約?違いや選び方とは」で解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
また、査定後にどう不動産会社を選べば良いか知りたい方は、「不動産会社選びが成功のカギ。家を売却するための選び方ポイント」にて解説していますので、参考にしてくださいね。
まとめ
●不動産売却時の査定は複数社に依頼しよう
査定は3〜6社ほどの不動産会社に依頼するのがおすすめです。複数社に依頼すると、多角的な視点から物件の価値を測り、より正確な市場相場がわかりやすい利点があるからです。一括査定サイトを利用すれば、手間をかけずにまとめて依頼できますよ。
●査定の依頼先は不動産会社の特徴を踏まえて選ぼう
査定を依頼する不動産会社は、売りたい不動産が所在する地域に詳しく、類似物件を得意とする不動産会社がおすすめ。より多くの視点を取り入れるためにも、大手と地域密着型の不動産会社を取り混ぜることや、採用している広告媒体のチェックも重要です。
●絞り込めなければ複数社との仲介契約も可能
一般媒介契約であれば、仲介を複数社に依頼できます。各社間で競争が生まれやすいメリットもあるので、ほかの契約方法と比較して、自分に合った契約を選んでくださいね。
北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
著者
江別店 赤井 圭一出会うお客様は一人一人違う想いを持っていらっしゃると思います。それぞれのお客様に共感し、最後には「任せて良かった」とご納得していただける様日々取り組んで参ります。 空知エリアの不動産に関する事は私にお任せください。
この担当者がいる店舗のページ