不動産管理コラム
不動産管理のこと2026.06.11
アパートの外壁塗装の期間は?工期目安と入居者対応の注意点
こんにちは。イエステーション北章宅建 不動産管理部の小幡です。
「アパートの外壁塗装はどのくらいの期間がかかるのだろう」
「入居者とのトラブルを避けるには、どんな対策をしておけば良いのだろう」
そんな疑問をお持ちではありませんか。
外壁塗装は工程が多く、スケジュールの全体像がつかみにくいと感じる方も少なくありません。
今回は、アパート外壁塗装にかかる期間の目安や工程別の日数、工期が延びる原因、そして入居者対応で気をつけたいポイントについて解説します。

アパートの外壁塗装にかかる期間はどれくらい?一般的な工事の流れと工期の目安を紹介
結論からお伝えすると、アパートの外壁塗装にかかる期間は、2〜4週間程度が目安となります。
建物規模別の工期の目安
具体的な工事期間の目安は、建物の規模別に見ると、下記の通りです。
- 小規模(2階建て)アパート:約2〜3週間
- 中規模~大規模(3階建て以上)アパート:約3〜4週間
なお、ここで紹介した工期はあくまで一般的な目安です。
規模の大きい物件の場合は、1カ月以上かかる場合もあります。
実際の工事日数は天候・建物の規模や状態によって前後する場合もあるため、正確な期間については施工会社に確認しておくと安心です。
外壁塗装の主な工程と日数の目安
外壁塗装が完了するまでの主な工程と一般的な流れ、それぞれにかかる日数の目安を見ていきましょう。
①足場設置・飛散防止シート張り(1〜3日)
工事を安全に行うための足場を組み、塗料や水が飛び散らないようメッシュシートを張ります。
②高圧洗浄(1〜2日)
外壁に付着したコケや汚れ、古い塗膜を高圧の水で洗い流します。
③下地補修・養生(2〜5日)
ひび割れの補修やシーリングの打ち替えをして下地を整え、塗料がついてはいけない窓やドアをビニールで覆います。
④外壁塗装【下塗り・中塗り・上塗り】(5〜14日)
密着性を高める下塗りのあと、仕上げ塗料を2回(中塗り・上塗り)重ねて美観と耐久性を高めます。
※各工程の間には、塗料を乾燥させる時間が必要となります。
⑤完了検査・手直し(1〜2日)
工事完了後には、塗り残しや施工不良がないかを確認する完了検査が行われます。
施工会社やオーナー様が立ち会って最終的な仕上がりを確認し、必要に応じて手直しが行われます。
⑥足場解体・引き渡し(1〜3日)
足場を解体・撤去し、周辺の清掃を行なって全ての工事が完了します。
※ただし、これらの日数はあくまで一般的な目安であり、実際の工期は建物の規模や状態、天候、使用する塗料の種類などによっても変動します。
アパートの外壁塗装期間が長引く原因とは?
外壁塗装の工期は、事前の予定どおりに進まないこともあります。
予定外に工期が延びてしまう例としては、次のものが挙げられます。
- 雨・強風・雪などで天候が悪く、作業が停止した
- 湿度や気温が適切でなく、作業が遅れた
- 建物の劣化が想定以上で、補修作業の手間がかかった
- 建物の構造により作業難易度が高く、各工程に手間取った
- 入居者や近隣住民から相談・苦情が入り、作業を一時中断した
外壁塗装は天候に左右される作業です。
悪天候が続いたり、塗装に適した気温・湿度を満たしていなかったりすると、工事を中断することがあり、その分工期が延びる可能性があります。
調査段階では気づかなかったひび割れや傷みが、工事着工後に見つかるケースもあります。
外壁のひび割れ(クラック)が深くまで達していた場合や、内部の木部の腐朽・鉄部の腐食、雨漏りが見つかった場合などは、塗装前の「下地補修」に予定以上の日数がかかります。
また、隣家との隙間が極端に狭く足場が組みにくい、ベランダの形状が複雑で養生や塗装に手間取る、といった物理的な理由で1日あたりの進捗が遅れることもあります。
そのほか、工事の騒音やにおいなどについて、入居者や近隣から相談・苦情が入り、施工会社による対応や工事時間の調整、一時中断が必要になるケースも考えられます。
余裕を持ったスケジュールを組むことが重要
外壁塗装の工期は、建物規模、建物の状態、工事内容に加え、上記でお伝えしたようなさまざまな要因によって変動します。
戸数や共用部分の多さによって作業量が増えるため、同じ階数のアパートでも完了までの日数が異なるケースがあります。
そのため、日程はギリギリではなく、余裕を持って計画することが大切です。
また、施工業者の繁忙期には、見積もりや着工までに時間がかかることもあります。
外壁塗装を検討している場合は、できるだけ早めに相談を始めると良いでしょう。
建物全体の維持管理計画の一部として、外壁塗装のスケジュールもあらかじめ立てておくことをおすすめします。
日頃のメンテナンスや費用面についても詳しく知りたい方は、「アパート経営のメンテナンスとは?費用・負担を抑えるコツも」をあわせてご参照ください。
アパートの外壁塗装期間中に注意したい入居者対応とトラブル対策

工事期間中は、入居者の生活にもさまざまな影響が及びます。
【入居者への主な影響の例】
- 洗濯物を外に干しにくい
- 窓を開けにくい
- 塗料のにおいが気になる
- 足場設置や高圧洗浄時の騒音がある
- 足場設置中は防犯面の注意が必要になる
こうした点が、入居者の不満を生み、トラブルにつながるおそれもあります。
事前の対応次第でトラブルを防げるケースも多いため、押さえておきたいポイントを紹介します。
入居者トラブルを防ぐには、工事日程・内容の事前周知が重要
入居者とのトラブルを防ぐには、工事を行う前に「このような工程で工事が進み、各工程でこうした影響が出やすい」と説明し、入居者の理解を得ておくことが重要です。
工程ごとに想定される影響と、事前に伝えておきたい内容をご紹介します。
工程①足場設置・飛散防止シート張り
足場を設置する際には、金属同士がぶつかる大きな音(カンカンという金属音)が響きやすいです。
また、シートによって一時的に見通しが悪くなるため、防犯面への注意喚起も行なっておくと安心です。
工程②高圧洗浄
高圧洗浄中は想像以上に水しぶきが広範囲に飛び散ります。
入居者の私物が濡れてしまうトラブルを防ぐため、「ベランダの私物を室内に移動してもらうこと」や「窓を完全に閉めてもらうこと」を事前にアナウンスする必要があります。
工程③下地補修・養生
窓がビニールで覆われるため、期間中は換気がしにくくなったり、室内が暗く感じられたりするなど、入居者のストレスになるかもしれません。
また、下地を削る際の機械音や使用する材料によってはシーリング材・補修材などのにおいが発生する可能性も伝えておきましょう。
工程④外壁塗装
外壁を塗装する間は、窓を開けにくくなったり、ベランダに洗濯物を外干しできない日が出たりします。
「洗濯物を干せない期間」をできるだけ具体的に伝えておく必要があります。
工程⑤完了検査・手直し
確認のために作業員やオーナー様が建物の周りや共用部を見回ることがあります。
なお、住戸内の確認が必要になる場合は、事前に対象住戸・日時・確認内容を伝え、入居者の同意を得た上で対応しましょう。
工程⑥足場解体・引き渡し
設置時と同様に、金属の解体音が大きく響きます。
足場が外れたあとは「いつから洗濯物を干して良いか」「いつから通常通り窓を開けて良いか」を入居者が判断しにくいです。
工事完了の報告とともに、「本日より通常どおり洗濯物の外干しや窓の開閉をしていただけます」など、具体的な案内を速やかに行いましょう。
入居者トラブル回避には、施工業者との連携もポイント
入居者からの相談やクレームにスムーズに対応できるよう、問い合わせ窓口をあらかじめ決めておきましょう。
外壁塗装の実績がある施工会社や、入居者対応に慣れた管理会社と連携することで、適切な事前対策を講じやすくなり、入居者とのトラブルの予防にもつながります。
まとめ
●アパートの外壁塗装にかかる期間は「約2週間〜4週間」が目安
アパート外壁塗装の期間は建物規模によって異なり、2階建てで約2〜3週間、3階建て以上で約3〜4週間が目安です。
工程ごとの日数を把握しておくと、入居者への案内もスムーズになります。
●アパートの外壁塗装期間は、余裕を持たせて計画することが大切
天候不良や建物の劣化状況、補修箇所の多さによって、外壁塗装の工期は延びることがあります。
施工業者への相談は早めに行い、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
●外壁塗装期間中のトラブル対策として、アパートの入居者への事前周知をしよう
洗濯物や窓の開閉、におい、騒音など入居者への影響を事前に周知し、施工業者と連携した対応窓口を整えることがトラブル防止につながります。
北章宅建では、都市部以外の賃貸アパート・戸建てを中心に不動産管理を行なっております。
不動産管理のことでお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。
著者
小樽駅前店 小幡 将大賃貸物件に関するお悩みや不安、ご相談ごとは、どんなに小さなことでも私たちにお任せください。入居者様にとっては毎日の暮らしを支える住まいであり、オーナー様にとっては大切な資産です。だからこそ、お一人おひとりに寄り添い、誠実で丁寧な対応を心がけています。「ここに相談して良かった」と思っていただけるサービスを、これからも提供してまいります。
この担当者がいる店舗のページ
