不動産売却のコツ2025.01.20

1年以上売れない家の原因は?早期売却のコツと注意点を紹介

こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の前平です。

「1年以上売れない家があるのだけど、原因は何だろうか?」とお悩みではありませんか?

また、「所有する一戸建てやマンションをなるべく早く売りたいけど、なかなか売れない」という現状から、早期売却のポイントが知りたい方もいらっしゃるでしょう。

今回のコラムでは、1年以上売れない家の原因について解説します。
早期売却のコツや、注意点もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

売れない家

 

1年以上売れない家の原因は?

一般的に、物件を市場に出してから3〜6カ月ほどで取引が成立することが多く、戸建ての場合は少し長めの期間がかかることも。

しかし、1年以上経過しても売却できない場合、その物件には何らかの課題や市場に合わない特徴があると考えられるため、原因を分析する必要があります。

では、具体的に1年以上売れない家の原因にはどのようなものがあるのか、1つずつご紹介していきましょう。

売却にかかる期間について詳しく知りたい場合は、ぜひ下記のコラムもご参照ください。
不動産売却にかかる平均期間はどのくらい?期間を短縮するためのポイントは?

 

原因1|売り出し価格が相場より高い

物件の売り出し価格が周辺相場を上回っていると、売却が難しくなる傾向があります。

購入希望者は通常、予算を決める際、周辺の類似物件の相場を参考に設定するからです。
高すぎる価格設定は、購入検討の段階で選択肢から外れてしまう可能性が高くなります。

 

原因2|立地や周辺環境に不便さがある

物件の立地条件や周辺環境の利便性は、購入決定に大きな影響を与えるため、下記のような不便さを感じる要素がある場合は、購入希望者の需要が下がる可能性があります。

  • 最寄り駅から遠い
  • 近隣に商業施設(スーパー、コンビニ)がない
  • 医療機関や学校へのアクセスが悪い
  • 騒音が多い(幹線道路沿い、工場近く)
  • 自然災害のリスクが高い地域にある

生活のしやすさは重要な判断基準となるため、立地の不便さや、大きなマイナス要因となり得るのです。

 

原因3|築年数が古い

築年数の経過した中古住宅は、「古い家」というイメージから敬遠されてしまうおそれがあります。

購入希望者の中には、古い家の印象から、「構造や設備の老朽化、耐震性能は大丈夫だろうか?」という不安を抱く人もいるからです。

実際の状態に関わらず、築年数だけで、購入の選択肢から外されてしまうケースもあるでしょう。

 

原因4|建物や敷地に問題がある

建物や土地に下記のような問題がある場合、購入をためらわせる大きな要因となり得ます。

  • 雨漏りや水漏れの跡
  • 基礎のひび割れや沈下
  • シロアリ被害
  • 設備(給排水、電気、ガス)の老朽化
  • 土壌汚染や地盤の軟弱性

多くの購入希望者は、すぐに居住可能な物件を好む傾向にあります。
リフォームや修繕が必要だと感じられると、追加コストや「入居までに時間がかかる」というイメージから、購入を避ける可能性が高くなるでしょう。

 

原因5|内覧時に良くない印象を与えている

内覧は購入判断に直結する重要な機会です。
下記のような場合は、内覧者に悪い印象を与え、購入意欲が大きく低下する可能性があります。

  • 清掃が行き届いていない
  • 不快なにおいがする

清掃が行き届いていないと、設備にも不具合があるのではないかと不安にさせてしまいます。
また、物が片付いていないことで、本来よりも部屋が狭く見えてしまう可能性もあります。

 

原因6|広告方法や内容が物件に適していない

広告は物件を購入者に見てもらうための第1ステップです。

物件の魅力を適切にアピールできていない広告内容や、ターゲット層に届きにくい媒体を選択している場合、潜在的な購入者の目に留まる機会を逃しているかもしれません。

 

原因7|不動産会社の販売活動が消極的である

仲介を依頼した不動産会社の販売活動が消極的である場合、物件の売却機会を逃す可能性が高くなります。

悪質なものでは「囲い込み」と呼ばれる、不動産会社が物件情報を独占し、積極的な販売活動を行わないケースもあることを知っておきましょう。

 

1年以上売れない家を早く売却する方法

1年以上売れない家の売却を促進するためには、原因に応じた適切な対策が必要です。
各原因に対する、効果的な方法をご紹介しましょう。

 

原因1への対策|売り出し価格を見直す

不動産会社に相談し、現在の市場相場の適正価格を再調査(査定依頼)し、売り出し価格の見直しを図りましょう。

売り出し価格の設定方法については、「不動産売り出し価格の決め方は?査定価格との違いや注意点も解説!」で詳しく解説しています。

 

原因2への対策|買い手にとってプラスの情報を発信する

物件の周辺環境にある良い点を徹底的に洗い出し、広告などで積極的にアピールします。

例えば、近くにある便利な施設や、将来的な開発計画など、購入を後押しする情報を丁寧に伝えることが重要です。

住んでいる人ならではのメリットや、実際にデメリットへの対策として行なっていることなど、立地の弱点を補う情報発信を行いましょう。

 

原因3への対策|安全・安心感を高める工夫をする

築年巣が古いと劣化や耐震性について心配される購入者が多いといえます。

既存住宅状況調査(インスペクション)を行なったり、建物の耐震診断を実施したりして、買い手に客観的な情報を提供することで、安心感を高めることができるでしょう。

メンテナンス記録や修繕履歴があれば、あわせて提示してあげることで、築年数の古さへの不安を和らげます。

 

原因4への対策|物件の価値を高められないか検討する

建物や敷地の問題を解決できれば、物件の価値を高められる可能性があります。
不動産会社に相談しながら、修繕や、リフォームの必要性を検討してみましょう。

 

原因5への対策|内覧時の対応を見直す

内覧時の印象を改善するには、事前準備を徹底することが大切です。
掃除や整理整頓がきちんとできているか見直す、消臭スプレーをかける、といった対策を取りましょう。
特に水回りはよく見られるため、しっかりと清掃されることをおすすめします。

プロのクリーニングサービスを活用したり、不動産会社のスタッフに客観的な目線で確認してもらったりするのもおすすめです。

 

原因6への対策|広告方法や内容を最適化する

現状の広告内容や媒体が適切か確認し、改善を図りましょう。

  • 物件の特徴や強みが明確に伝わる表現になっているか
  • 掲載写真の枚数が少なかったり、写りが悪かったりしていないか
  • ターゲットとなる購入者層に情報が届く広告媒体を利用しているか
  • 近隣の人気物件の広告と比較し、改善点がないか

上記の点を見直し、より効果的な広告戦略を立てることで、購入希望者の関心を集めやすくなるでしょう。

 

原因7への対策|販売活動の見直し・売却方法の変更を検討する

まずは、現在依頼している不動産会社と率直に販売状況について話し合いましょう。

その際、不動産会社が物件のエリアや種類に精通しているか確認することも大切です。
また、囲い込みされていないかも確認しておくと安心です。

もし現状のままでは売却が難しいと感じた場合は、以下のような対策を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 媒介契約の変更(専任媒介から一般媒介へ)
  • 物件タイプやエリアに強い不動産会社への依頼
  • 不動産買取サービスの活用

状況に応じて柔軟に販売戦略を見直すことで、売却の可能性が高まる場合があります。

関連記事として、下記のコラムもぜひご参照くださいね。
専任媒介契約で不動産が売れない理由は?対策も解説
家が売れない原因と対策。あなたの売却活動、間違ってる?

 

1年以上売れない家を売却するときの注意点

貯金

1年以上売れない家を売却する際には、次の3つの点にご注意ください。

  • リフォームしても費用が売却代金で回収できない場合がある
  • 更地にしてしまうと固定資産税が増加する
  • 売れないからと焦って値下げをしない

まず、リフォームをしても、費用が必ずしも売却で回収できるとは限りません。

購入者の中には自分でDIYしたい人もいるため、お金の無駄になる可能性もあります。
不動産会社に相談しつつ、慎重に検討してから可否判断をしましょう。

次に、家屋を解体して更地にすると、固定資産税が最大6倍程度に増加する可能性があります。
税負担を考慮し、慎重に判断することが大切です。

最後に、長期間売れないからといって、焦って大幅な値下げをすることは避けましょう。
本来の価値よりも低い価格で手放すことになりかねないからです。

まずは売れない原因を調べ、適切な価格設定と効果的な販売戦略を検討することが重要です。

値下げのタイミングやポイントについては、「不動産売却で値下げのタイミングはいつ?ポイントを押さえて上手に売ろう」で詳しくお伝えしています。
あわせてご参考にしてください。

 

まとめ

●1年以上売れない家の原因は、価格・物件の条件・売り方などさまざま
一般的な売却期間は、売り出してから3〜6カ月ほどが目安となるため、1年以上も売れない場合は、価格が相場より高い、家の立地など条件が悪い、内覧時の対応が良くない、といった問題が潜んでいる可能性が高いです。

●1年以上売れない家の早期売却を目指すには原因への対策が重要
売却を促進するには、原因に対して適切な対応策を取ることが大事です。
売り出し価格を見直す、買い手にとってプラスの情報を発信する、安全・安心感を高める工夫をするなどの方法がありますので、売れない原因にあわせて対策を行うことをおすすめいたします。

●1年以上売れない家を売却する際の注意点
売却の際は、リフォームしても費用が回収できる保証はないこと、更地にすると税負担が上がる可能性があること、値下げを焦って行わないことにご注意ください。

北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
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1年以上売れない家の原因は?早期売却のコツと注意点を紹介

美唄店 前平 竜斗前職はまったく畑違いの仕事をしていましたが思い切ってこの業界に飛び込んで現在に至ります。住宅、不動産の売買はお客様の人生に深く関われる重要な仕事であり、責任と共に喜びも大きいなと感じています。 地域の不動産の購入・売却のご相談は是非北章宅建にお任せください。

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