不動産査定について2026.04.15
不動産の無料査定でよくあるトラブルとは?事前対策も解説
こんにちは。イエステーション北章宅建 小樽店の柴田です。
不動産の売却を考え始めたとき、「まずは無料査定を受けてみようかな」と思う一方で、無料査定後の連絡や営業に不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のコラムでは、不動産の無料査定でよくあるトラブル事例と、事前に防ぐための対策をご紹介します。
査定額と売却価格の関係や、信頼できる不動産会社の見極め方も解説しますので、ぜひご参考にしてください。

不動産の無料査定でよくあるトラブル事例は?
不動産会社による無料査定は費用がかからず気軽に利用できる便利なサービスですが、下記のような背景から、トラブルにつながる可能性があります。
【トラブルが起こりやすい背景】
- 査定は「売却の相談や依頼につながるきっかけ」となる側面がある
- 不動産会社ごとに査定方法や得意エリアが異なる
- 売主が相場を把握できていない場合、査定額の妥当性を判断するのが難しくなることがある
こうした背景を踏まえ、無料査定で起こりやすいトラブルを見ていきましょう。
①連絡(電話・メール)が多くなる場合がある
無料査定後に、不動産会社からの連絡が増えるケースがあります。
【トラブルの具体例】
- 複数の会社に査定を依頼した結果、それぞれから電話がかかってきた
- 一度断っても、タイミングを変えて再度連絡が入った
査定は単なる価格提示ではなく、売却についてご相談いただくきっかけにもなるためです。
不動産会社が売主との接点を持つために、状況確認や提案として連絡を行うことがあります。
逆に査定後に連絡が来ない場合の理由と対処法については、「不動産査定を依頼したが「連絡なし」の理由とは?対処法もご紹介」をご参照ください。
②査定額にばらつきがあり、判断に迷う場合がある
不動産会社ごとに査定額が異なり、どれを信じて良いのか判断に迷うケースがあります。
【トラブルの具体例】
- 複数社に査定を依頼したところ、数百万円単位で金額に差が出た
- 会社ごとに説明内容が異なり、どの情報を信じるべきかわからない
同じ物件でも査定額に差が出るのは、不動産会社ごとに査定方法や保有しているデータ、得意なエリアが異なることが原因です。
また、売却依頼を獲得するために、あえて高めの査定額を提示したというケースもあるかもしれません。
相場から大きく外れた査定額を「その金額で売れる」と信じてしまい、適切な売り出し価格の設定につながらないこともあります。
③査定額をもとにした価格設定で売却が長期化する場合がある
査定額を基準に売り出し価格を決めた結果、売却が長期化してしまうケースがあります。
特に、相場より高めに提示された査定額を基準にしてしまった場合に起こりやすい傾向です。
【トラブルの具体例】
- 「この金額で売れる」と言われた価格で売り出したものの問い合わせにつながらず、売り出しから時間が経ち、値下げを繰り返すことになった
相場から外れた査定額をそのまま「売れる価格」として受け取ってしまうと、買い手の需要と合わない可能性があります。
その結果、売り出しても十分な反響を得られない可能性があります。
無料査定でトラブルを防ぐための対策は?
無料査定に関するトラブルは、事前の準備や依頼時の工夫によって防ぐことが可能です。
ここでは、査定前・査定時・査定後それぞれで意識しておきたい対策をご紹介します。
①複数社に査定を依頼して相場感を把握する
1社だけに依頼すると、その金額が適切かどうかを判断することが難しくなります。
少なくとも2〜3社に依頼することで、査定額のばらつきから相場感をつかむことができ、「どの査定額が現実的か」を判断しやすくなります。
査定額の違いに迷うリスクや、高すぎる査定額をそのまま信じてしまうリスクを抑えられるでしょう。
何社に依頼するかで迷った方は、「不動産売却時の査定は何社に依頼する?不動産会社の選び方も」をご参照ください。
また、複数社に依頼する手間を省くなら、一括査定サービスを利用するのも一つの方法です。
一括査定のメリットやデメリットについては、下記のコラムもあわせてご覧ください。
不動産一括査定にデメリットはある?メリットや選び方も知ろう
②査定額の根拠(成約事例・周辺相場)を確認する
査定結果を受け取ったら、「なぜその金額になったのか」を確認することが重要です。
近隣の成約事例や売り出し中の物件との比較など、根拠を具体的に説明してもらうことで、その査定額が相場に合っているか判断しやすくなります。
土地の相場調査には国土交通省の「不動産情報ライブラリ」を、マンションや一戸建ての相場確認には不動産流通機構の「REINS Market Information」を活用する方法もあります。
根拠の曖昧な高額査定を見極めやすくなり、売り出し価格の設定ミスによる売却の長期化を防ぐことにつながります。
査定の計算方法について詳しくは、「家を売却する際の不動産査定。3つの計算方法を解説」をご参照ください。
③連絡方法を指定し、目的を明確に伝えておく
査定依頼時に、連絡方法や目的をあらかじめ伝えておくことも大切です。
「メールでの連絡を希望」「電話は平日19時以降にしてほしい」など具体的に伝えることで、過剰な営業連絡を受けにくくなります。
また、「まずは相場を知りたい」といった査定の目的を共有しておくことで、不要な提案や認識のズレを防ぎやすくなります。
④契約前に費用の有無や条件を確認しておく
査定額だけで判断するのではなく、「どのような条件でその金額になるのか」をあわせて確認しておくことが大切です。
例えば、売却価格や最終的な手取り金額は、下記のような条件で変わってきます。
- 解体して更地にする前提なのか
- 現況のまま売却する想定なのか
- 測量や修繕などの費用が必要になるのか
あらかじめ前提条件と費用を含めた全体像を把握しておくことで、「思っていた金額と違う」といった認識のズレを防ぎやすくなります。
査定額と売却価格が違う理由と失敗しない判断ポイント
不動産の無料査定でトラブルが起こるのは、査定額と売却価格の違いが曖昧になっていることも一因です。
査定額は「この条件で売り出した場合に、売れる可能性がある価格」を示した目安です。
必ずその金額で売れるわけではありません。
価格差が出る主な理由
査定額と売却価格に差が生じる主な要因は、次の通りです。
- 市場の需給バランス
- 販売戦略や価格設定
- 物件の状態や内覧時の印象
売り出す時期やエリアの人気によって、買い手の見つかりやすさが変わります。
また、高めに売り出すか、早期売却を優先するかといった戦略や売り出し価格の方向性も影響するでしょう。
そして、室内の状態や内覧での見せ方によって、購入希望者の評価が変わることも多いため、査定時の想定どおりにならず、価格に差が生じることがあるのです。
査定で失敗しないための判断ポイント
査定で失敗しないためには、査定額の高さだけで不動産会社を選んだり、売り出し価格を決めたりしないように意識することが重要です。
査定結果を見る際には、次の2点を押さえることで、査定額と実際の売却価格とのズレを軽減できる可能性が高まるでしょう。
- 査定額の根拠が具体的に示されているか
- どのような条件や前提でその価格が算出されているか
安心して無料査定を依頼できる不動産会社の選び方

査定を依頼する不動産会社によって、査定額の精度やその後の売却の進めやすさは変わります。
不動産会社の選び方
安心して無料査定を受けるためには、いくつかのポイントを確認しておくと信頼できる不動産会社を判断しやすくなります。
- 査定額の根拠(成約事例や周辺相場など)を丁寧に説明してくれる
- 地域の相場に精通しており、近隣の成約事例を具体的に示してくれる
- 売却の進め方や販売戦略について具体的な提案がある
- こちらの希望や不安に対して丁寧にヒアリングしてくれる
近隣の成約事例やエリア特性を踏まえて、なぜその価格になるのかを具体的に説明してくれる不動産会社であれば、相場に基づいた査定が行われている可能性が高いと考えられます。
また、「実際に売るとしたらどのように進めるのか」「どのような買い手を想定しているのか」といった点について具体的な説明があるかどうかも、判断のポイントです。
売却の進め方や条件が具体的に示されているほど、査定の前提や根拠も把握しやすくなります。
さらに、こちらの不安や疑問に丁寧に向き合ってくれるかどうかも重要です。
対応が誠実であるほど、やり取りのなかで生じやすい認識のズレを防ぎやすくなります。
不動産会社選びのポイントについては「不動産会社選びが成功のカギ。家を売却するための選び方ポイント」もあわせてご覧ください。
大手と地元密着型、それぞれの特徴
不動産会社には、大きく分けて「大手」と「地元密着型」があり、どちらが良いのかと気になる方も多いでしょう。
大手の不動産会社は、広いネットワークや豊富な取引実績を活かした集客力が強みです。
一方、地元密着型の会社は、エリアの相場感や地域特性への理解に長けている傾向があります。
どちらにも強みがあるため、物件や状況に応じて比較検討することが大切です。
それぞれの特徴について詳しくは、「大手か地元か?不動産会社を選ぶときはどちらが良いのか?」をご参照ください。
無料査定は「売却の第一歩」として気軽に
無料査定は、売却を決意してからでなければ依頼できないものではありません。
「まだ迷っている」「今の市場価値を確かめたい」といった段階でも問題なく利用でき、査定後に売るかどうかを改めて判断することも可能です。
まずは相場を把握するきっかけとして、気軽に活用してみることをおすすめします。
まとめ
●不動産売却の無料査定のトラブル事例は主に3つ
不動産売却の無料査定では連絡が増えたり、査定額にばらつきが出たり、売却が長期化するなどのトラブルが起きることがあります。
●不動産売却時には複数社への査定依頼と根拠確認がトラブル防止の基本
複数社への査定依頼や根拠確認、連絡方法の事前指定などを組み合わせることで査定のリスクを抑えられます。
●不動産売却の査定額はあくまでも目安と理解しておこう
不動産売却の査定額は目安であり、市場動向や販売戦略によって成約価格は変わります。
根拠と前提条件を確認した上で判断しましょう。
●信頼できる不動産会社選びが売却成功への近道
地域相場に詳しく、丁寧に対応してくれる不動産会社を選ぶことが、無料査定のトラブルを避けて安心して売却を進められるでしょう。
北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
空き家に関する相談や無料査定、相続問題など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
著者
小樽店 柴田 朋也小樽市内では毎年約2,000人ほどの人口減少となっていますが、最近は移住されたり二拠点居住の対象として選択される方も増えていて街が明るくなる兆しを感じています。 今後も当社が目標とする、不動産流通を通じた地域貢献ができればと思っております。小樽はとても魅力的な街で、国内外の各地から多くの観光客が訪れる場所としても知られています。 この街の豊富な地域資源から、他地域より移住したいとお問い合わせくださる方もたくさんいらっしゃいます。 今後も不動産の売買を通して、少しでも地域の発展に寄与したいと考えています。不動産の売却・購入を検討されている方は、是非、当社にご相談ください。
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