土地や空き家のこと2026.04.08
空き家のシロアリ被害は大丈夫?チェック方法や予防対策も確認
こんにちは。イエステーション北章宅建 滝川店の上家です。
「空き家を持っているが、シロアリの被害が出ていないか心配」
「シロアリ被害があったらどう対処しよう…」
そのような不安を抱えていませんか?
人が住んでいない家はシロアリが発生しやすい傾向があり、気づかないうちに建物内部が深刻なダメージを受けているケースもあります。
そこで今回のコラムでは、空き家にシロアリが発生しやすい理由と放置するリスク、自分でできるチェック方法、被害があった場合の対処法と売却の判断基準まで解説します。

空き家にシロアリが発生しやすい理由と放置するリスクを確認
空き家は、通常の住宅に比べてシロアリが発生しやすい傾向があります。
その大きな原因として、人が住んでいないことによる管理不足が挙げられます。
空き家にシロアリが発生しやすい理由
人が住んでいないことによって、例えば以下のような環境になりやすくなります。
- 窓の開閉が行われず、換気不足で湿気がこもりやすい
- 水道を使わないことで排水管が乾き、害虫が侵入しやすくなる
- 木製家具や段ボールなどが放置され、シロアリの餌になりやすい
シロアリは湿気を含んだ木材を好むため、上記の環境がそろうと、急速に繁殖しやすくなります。
特に木造の空き家では、気づかないうちに被害が広がってしまうケースも少なくありません。
普段、人が暮らしている家では、意識しなくても換気や清掃が行われています。
しかし空き家では、そうした日常的な動きが止まってしまうため、シロアリにとって居心地の良い環境ができてしまうのです。
シロアリ被害を放置した場合のリスク
空き家に発生したシロアリ被害を放置してしまうと、次のような問題につながる可能性があります。
- 柱や土台が内部から食害を受け、建物の強度が落ちる
- 地震や台風の際に倒壊しやすくなる
- 修繕費用が高額になり、場合によっては解体が必要になる
- 資産価値が下がり、売却しにくくなる
見た目には問題がなさそうでも、内部ではすでに被害が進んでいる場合があります。
気づいたときには大きな修繕が必要になっているケースもあるため、注意しておきたいポイントです。
空き家が倒壊して他人に損害を生じた場合、原則として占有者(管理している人)が責任を負い、占有者が必要な注意を尽くしていたときは所有者が責任を負うことになります(民法717条:土地の工作物等の占有者及び所有者の責任)。
空き家の倒壊リスクや所有者の責任については、「空き家の倒壊責任はだれが負う?放置するリスクや管理法も解説」で詳しく解説しています。
ぜひあわせてご参考にしてください。
空き家のシロアリ被害のサインとは?チェック方法をご紹介
シロアリ被害は、早めに気づくほど修繕の範囲と費用を抑えられます。
空き家を定期的に訪れる際は、「異変がないか」を意識して確認することが大切です。
シロアリ被害のサインとしてチェックしておきたいポイントは次の3つです。
①基礎や床下まわりに「蟻道(ぎどう)」がないか
空き家の基礎や床下まわりに、「不自然な土の筋や管のようなもの」がないか確認してみましょう。
これは「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるもので、シロアリが光や乾燥を避けながら移動するために作る通路です。
地面から建物内部へ入り込む際に作られることが多く、シロアリ被害の典型的なサインの一つとされています。
もし、基礎の立ち上がり部分や床下に、土でできた細いトンネルのようなものが見つかった場合は注意が必要です。
この段階では、すでに建物内部まで侵入し、被害が進んでいる可能性が高いと考えられます。
②室内や水回りで「羽アリ」を見かけていないか
次に確認したいのが、羽アリの発生です。
特に4月〜7月頃に、室内で羽アリが群れて飛んでいたり、窓際や浴室に羽だけが落ちていたりする場合は要注意です。
これは、シロアリが繁殖のために外へ飛び立つタイミングであり、すでに建物内に巣がある可能性を示しています。
「たまたま外から入ってきただけかな」と見過ごしてしまいがちですが、室内で複数見かけた場合は、内部で発生している可能性を疑ったほうが良いでしょう。
※地域やシロアリの種類によって、発生時期が異なることがあります
③床・柱・壁に「違和感」がないかチェックする
最後に、建物そのものの状態も確認しておきましょう。
歩いたときに床がふわっと沈むような感覚があったり、柱や壁を軽く叩いたときに空洞のような軽い音がしたりする場合は注意が必要です。
これは、内部の木材がシロアリに食われて空洞化しているサインの可能性があります。
また、浴室やキッチンまわり、天井裏など湿気がたまりやすい場所は、特に被害が進みやすいです。
こうした場所で違和感がある場合は、すでに一定程度被害が進行しているかもしれません。
見た目に異常がなくても安心はできない
ここまでチェックポイントをご紹介しましたが、注意したいのは「異変が見えない=問題なし」とは限らないという点です。
シロアリは目に見えない床下や壁の内部で被害を広げるため、目に見えるサインが出たときには、すでに内部まで進行しているケースが多く見られます。
そのため、「特に問題なさそうだから大丈夫」と判断してしまうと、発見が遅れてしまう可能性があります。
空き家の場合は特に、定期的に専門業者へ点検を依頼することが、被害を最小限に抑えるポイントです。
早めに相談しておくことで、大きな修繕や解体といった事態を防ぎやすくなります。
シロアリ被害がある空き家はどうする?駆除費用の目安と売却の判断基準
シロアリ被害が確認された場合は、まず専門業者に調査を依頼し、被害の範囲や進行状況を把握することが大切です。
その上で、「修繕して保有するか」「売却するか」を検討していきましょう。
シロアリ駆除費用の目安
シロアリ駆除の費用は、建物の広さや被害の程度によって変わりますが、一般的には1坪あたり5,000円〜1万円程度が目安とされています。
30坪の住宅であれば、15万円〜30万円前後を見込んでおくと良いでしょう。
ただし、注意したいのは「駆除だけで済むとは限らない」という点です。
下記のように、状況によっては追加で修繕費がかかるケースもあります。
- 被害が軽度 → 駆除のみで対応できる
- 被害が進行 → 柱や土台など構造部分の補修が必要になる
そのため、1社だけでなく複数の業者から見積もりを取り、内容を比較することが重要です。
「修繕・保有」か「売却」かを判断する基準
空き家の今後の取り扱いをどうするかは、専門業者の調査結果をもとに判断しますが、主に次のような視点で考えると整理しやすくなります。
- 修繕費に対して、将来的な資産価値の回復が見込めるか
- 今後その空き家を利用する予定があるか
- 継続的な管理の手間や費用を負担できるか
例えば、修繕費をかけても売却時に回収できない見込みであれば、無理に保有し続けるよりも売却を検討したほうが合理的です。
また、相続したものの使い道がない場合も、早めに手放すという判断は現実的な選択肢の一つと考えられます。
シロアリ被害がある空き家を売却するメリット
シロアリ被害がある空き家でも、主に次のような方法で売却が可能です。
- 古家付き土地として売る
- 駆除・補修を行った上で売却する
- 現状のまま、不動産会社に買い取ってもらう(不動産買取)
売却を選ぶことで、下記のようなメリットがあります。
- 管理の手間や維持費の負担から解放される
- 被害が拡大する前に手放せる
- 資産価値の下落を最小限に抑えられる
不動産会社による買取であれば、現状のまま引き取ってもらえるケースも多いです。
仲介での売却よりも安くなりやすいものの、修繕や解体の費用をかけずに売却できる点もメリットと言えます。
シロアリ被害の売却方法について詳しくは、「シロアリ被害のある家は売却できる?売却方法や注意点を解説」で解説しています。
空き家のシロアリ予防対策は?

シロアリ対策は、「発生してから対処する」のではなく、そもそも発生を防ぐことが大切です。
一度発生すると、駆除や修繕に手間や費用がかかるため、被害が出る前の段階で対策しておくことが結果的に負担を抑えるポイントになります。
具体的には、次のような対策を意識しておきましょう。
①換気をして湿気をためない
まず行いたいのが、室内の換気です。
月に1回程度を目安に、夏場や梅雨時期など湿度が高まる時期は2〜3回と頻度を増やし、全ての窓を開けて、空気をしっかり入れ替えましょう。
押し入れや床下に近い場所など風通しが悪い箇所も含め、晴天時の湿気が少ないタイミングに合わせて、屋内の滞留した空気を動かすことが重要です。
②水を流して排水管(排水トラップ)の乾燥を防ぐ
水道も、月に一度は通水することが大事です。
長期間水を流さないままでいると、排水管の中の水(封水)が蒸発し、外部とつながる状態になってしまい、シロアリなどの害虫の侵入経路になる可能性があります。
キッチン・浴室・トイレなどの水を流し、排水管の中に水が保たれる状態を維持しておきましょう。
③庭や基礎まわりを清潔に保つ
落ち葉や木材の切れ端、放置された段ボールなどは、シロアリのエサや隠れ場所になります。
基礎の近くにあると、シロアリを引き寄せる原因になってしまいます。
定期的に清掃を行い、不要なものは撤去することで、発生リスクを抑えられます。
雑草も湿気をためやすいため、あわせて管理しておくと安心です。
あわせて、基礎部分にひび割れがないか、蟻道のようなものができていないかを確認することで、シロアリの侵入や初期被害に早く気づくことができます。
まとめ
空き家は管理不足によってシロアリが発生する環境になりやすい
管理不足により湿気や換気不足が生じやすい空き家は、シロアリの温床になりやすく、放置すると建物の強度低下や資産価値の下落につながります。
●シロアリ被害のサインを3つのポイントで確認しよう
蟻道・羽アリの発生・床や柱の違和感といったサインがあるか確認しましょう。
見た目に問題がなくても、内部で被害が進んでいることがあるため、専門業者への相談の検討をおすすめします。
●シロアリ被害がある空き家は、状況に応じて「保有」か「売却」を検討しよう
被害の程度や修繕費、今後の利用予定によっては、無理に保有し続けるより売却したほうが負担を抑えられるケースもあります。
●空き家のシロアリ被害には定期的な予防対策が重要
換気・通水・基礎まわりの清掃を習慣にすることで、シロアリの発生リスクを抑えやすくなるでしょう。
北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
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著者
滝川店 上家 郁也現在は中空知、北空知、留萌地方を担当しております。過去には賃貸仲介業務にも携わってきました。 ご相談の際は売却・購入とともに賃貸との比較など、経験を活かしたご提案をさせていただきます。 私自身の個人的な経験では、中古住宅を購入してリフォームを行っておりますし、親族の不動産取引の委任を受け、売却の手伝いも経験致しました。それらの経験からもお客様にアドバイスできると思います。不動産のことでお困りでしたら、ぜひお任せください。
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