不動産売却のコツ2022.06.04

平屋の家は売れる?平屋のメリットを知って上手に売却を〜前編

1階建ての家のことを平屋といいます。階段の上り下りがないため家の中の移動が楽で、2階建以上の家に比べて暮らしやすいのが特徴です。

平屋には、ほかにも色々な特徴があります。平屋を売却する予定がある人は、メリットとデメリットを整理して、どのような人に需要があるのか把握しましょう。

平屋住宅の特徴とは

平屋は、リビングやキッチン、寝室などの居住空間がすべてワンフロアにまとまった1階建ての住宅です。階段がないため、余計なドアや廊下の必要がなく、開放感のある間取りが特徴です。

昔の日本では平屋が多かったため、古風なイメージがあるかもしれませんが、近年は老後の二人暮らしのために平屋を選択する人が増加中。加えて、コンパクトで使いやすい家を望む若い世代も増え、実は密かに平屋の人気が高まっています。

国土交通省の建築着工統計によると、居住専門住宅の着工棟数に占める平屋の割合は、2012年の6.8%から、2021年では約1.8倍の12.4%にまで拡大。北海道でも同様に平屋建てが増えています。

平屋にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

平屋住宅のメリットとは?

平屋には、次のようなメリットがあります。

1.階段がないため、老後の生活負担を軽減できる
若い時は平気だった階段の上り下りも、高齢で足腰が弱くなると辛いもの。その点、平屋は上下階への移動がないため、転倒やケガのリスクも少なくなります。高齢者だけでなく、目が離せない小さな子どもがいる家庭にとっても安心です。また、2階建ては子どもが巣立つと持て余してしまいますが、平屋であれば間取りを変えるなどして有効活用できます。

2.家族の距離が縮まる
開放感のある間取りなので家族とのコミュニケーションが取りやすく、子どもが部屋にこもるのを防ぐこともできます。

3.効率の良い生活動線で掃除・家事がラク
居住空間がワンフロアに収まっているため、家事動線がシンプル。洗濯物を干すため2階に上がる、階段の掃除をするといった必要がないので、2階建てに比べて家事の負担が少ないと言えます。

4.庭で家庭菜園やバーベキューなどの趣味を楽しめる
道路側を壁にして内側に庭を作れば、プライバシーを保った庭で趣味を楽しむことも可能です。リビングの延長のような感覚で使え、おうち時間を充実させることができます。

その他にも、下記のようなメリットがあります。
・地震や火事などの緊急時、すぐに逃げられる
・2階建てよりも重心が低く揺れに強い
・屋根裏を収納スペースとして活用できる

平屋住宅のデメリットとは?

たくさんのメリットがある一方で、デメリットもあります。注意点についても理解しておきましょう。

1.部屋数を確保するには、広い敷地が必要
平屋で2階建と同じ床面積の家を建てるには、それだけ広い敷地が必要です。例えば、1階・2階の床面積がそれぞれ20坪、合計40坪の2階建てと同じ広さの平屋を建てるには、40坪分建てられる敷地が必要になります。実際にどれだけの敷地が必要かは、エリアによって決められている建ぺい率(その敷地に建てられる建物の面積の割合)によって異なります。

2.同じ建坪の場合、2階建よりも坪単価が高くなる
平屋は2階建てに比べて基礎部分の面積が広くなり、屋根も大きくなります。そのため基礎工事と屋根工事に費用がかかり、坪単価が上がってしまいます。

3.水害に弱い
近年は水害が多く発生しており、浸水の被害に遭うリスクがあります。

平屋には一定の需要がある

平屋を売却する際、心配になるのが平屋に需要があるかどうかでしょう。どのような人に需要があるかを知っておくと、スムーズな売却につながります。

先に「メリット」で紹介した通り、平屋は以下のような人に需要があります。

・高齢の人や足が不自由で階段の上り降りが負担になる人
・夫婦のみの家庭で、老後も住み続けたい人
・小さい子どもがいる家庭

階段がないことは、足腰への負担が少ないだけでなく、段差によるケガなどのリスクも少ないため、高齢の方や小さな子どもがいる家族にとって安心です。開放感のある間取りなので、家族を見守りやすい環境でもあります。

平屋には2階建てにはないメリットがあり、一定の需要があるのです。

ただし、買い手がつくかどうかは築年数によっても左右されます。次回は、建物の状態によって異なる平屋の売却方法について解説します。

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著者
平屋の家は売れる?平屋のメリットを知って上手に売却を〜前編

札幌手稲店 野口 祥子

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