不動産売却のコツ2023.01.09

不動産売却時にライフラインを解約するタイミングは?手続き方法も確認

こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の前平です。

電気・水道・ガスなどの生活に必要なライフライン。
不動産売却時に解約はいつ行えば良いのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

節約のために、あまりに早く解約しすぎると売却活動に支障が出る可能性もあります。

そこで今回のコラムでは、不動産売却を検討される方に向けて、ライフラインを解約するタイミングを解説。

電気・水道・ガスの種類別に手続き方法も説明しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

不動産売却時にライフラインを解約するタイミングは?

ライフラインとは、電気や水道、ガスなど生活に不可欠な機能・設備を指します。

不動産売却時、「すでに売却物件に住んでいないなら必要ないのでは」と思う方もいるでしょう。

水道光熱費を節約するには、少しでも早くライフラインを解約したほうが、基本料金がかからずに済みますよね。

しかし、ライフラインを早々に解約してしまうと、購入希望者が家に内覧に訪れる際など、売却活動に支障が出る可能性が高いです。

たとえば、電気がついていないと雨の日や夜間に部屋の中が見えづらい場合があります。
水道を止めてしまうと下水の臭いが排水口から上がってきて、嫌な臭いが部屋に広がるかもしれません。

内覧は家の売却成功における、重要なステップです。
内覧者への家の印象が悪いと、買い手が見つからず売却に時間がかかる恐れがあります。

では、電気・水道・ガスそれぞれ、どのタイミングで解約するべきなのか、詳しくお伝えしていきましょう。

 

電気を解約するタイミング

先に触れたとおり、電気が通っていないと内覧に支障が出ます。
照明はもちろん、夏・冬場の冷暖房があることで、内覧の快適さは大きく変わるでしょう。

そのため、電気の解約は売却物件を買主に引き渡す直前に行うことをおすすめします。

物件の引き渡しとは、買主と売買契約を結び、売却代金を受け取るのと同時に行なう、不動産売却の最後のステップです。

不動産売却の流れについては、「不動産売却の手続き、その流れと押さえたいポイント」にて詳しく解説しているので、ぜひご覧くださいね。

 

水道を解約するタイミング

水道の解約も電気と同様に、買主への物件引き渡しの直前に行う方が良いでしょう。

理由としては、長く水道を使わないでいると下水管内部にある水が蒸発して、下水管の臭いを防げなくなり、部屋の中への悪臭が上がってきてしまうから。

そしてもう1つ、不動産の売却活動を続ける間もたまった汚れを定期的に掃除する必要があるからです。

嫌な臭いも部屋の汚れも、内覧者に良くない印象を与えてしまうので、定期的な通水・掃除のために水道は引渡し直前までそのままにしておきましょう。

ただし、北海道では冬場に水道管が凍結する恐れがあるため、水道の状態をどうするかは、売却を任せる不動産会社と事前によく相談しましょう。

 

ガスを解約するタイミング

電気や水道とは異なり、ガスを早々に解約しても、内覧に影響はありません。

不動産売却を開始した際、ご自身・ご家族の転居が終わった時点で、解約手続きをして大丈夫です。

 

ライフラインの名義変更は売主・買主の同意が必要

ライフラインは名義変更もできるため、「買主もライフラインは使うから解約しなくても良いのでは」と思われる方もいるかもしれませんが、あまりおすすめできません。

名義変更には売主と買主両方の同意が必要ですし、売主と買主とで契約したい電力会社やガス会社が異なった場合、手続きが面倒になってしまうからです。

売主側で解約しておけば、買主側としては新規契約を申し込むだけで済み、トラブルを避けられます。

 

不動産売却時のライフラインの解約手続き方法

不動産売却時の内覧に支障をきたさないためにも、電力・水道の解約は物件の引き渡し直前に行うのがベスト。
基本的には、引き渡しより1週間前から前日までくらいを目安に解約手続きを行えば良いでしょう。

解約の手続きは、買主への引き渡しが決まった時点で行い、解約の直前になって申し込むことのないよう余裕をもって進めることが大切です。

解約を希望する日の少なくとも1週間前までには、各ライフラインの提供会社に連絡をしないと、すぐに受け付けてもらえない可能性があるため注意しましょう。

具体的にはどのような手続きとなるのかも、ご説明しますね。

 

電気の解約手続き

電気の解約は、契約している電力会社に電話やホームページにて申し込めます。

電気メーターは家の外から操作できるので、解約日を伝え、住民側がブレーカーを落としておくだけで、電力会社のスタッフによる立会いは不要です。

ただし、オートロック機能のあるマンションといった中に迎える必要がある場合、立会いが要ることもあります。

 

水道の解約手続き

水道の解約は、管轄の水道局へ電話やホームページから申し込むことができ、解約日を伝えておけば立会い不要で停止手続きを進めてもらえます。

月の途中で解約した場合の水道料金については、自治体によって精算方法が違う場合があります。引き渡し日が近づいてきたら、管轄する自治体の水道局に確認しておきましょう。

ガスの解約手続き

ガスの解約は、ガス会社に電話やホームページで申し込めば、指定した日に停止手続きが可能です。

基本的に立会いは不要ですが、ガスメーターがオートロック内にあると立会いを求められる場合があります。

 

不動産売却時にライフラインを解約する際の注意点

ライフラインを解約しない限り、買主に物件の引き渡しを行うまでは、売主が水道光熱費を支払う必要があります。

内覧に支障をきたさないためとはいえ、なるべく節約したいと思う方は多いはず。

ここでは、少しでも費用を抑えるために押さえておきたいポイントや、解約時の注意点をご紹介します。

 

電気のアンペア数を下げれば基本料金を抑えられる

一般的には、電気の基本料金はアンペア数によって設定されています。
通常の家庭では、40Aや60Aで契約していることが多いため、契約アンペア数を下げることで、大幅に節約可能です。

空き家になった物件では、内覧・掃除以外にほとんど電力を使わないので、照明・エアコンなどの冷暖房だけならば、10〜20Aほどで足りるでしょう。

エアコンなど冷暖房の稼働時間が多い場合は、20A未満では足りない場合もあるのでご注意くださいね。

 

水道を停止するなら臭い対策を行う

悪臭防止や掃除のためには、なるべく引き渡し直前に解約したい水道ですが、売却活動をすぐに始めないときは一時的に休止し、再開することもできます。

休止のメリットは、その間基本料金がかからなくなることですが、何の処置もしていないと部屋の中に下水の臭いが広がってしまう恐れもあります。

停止手続きを取る場合は、排水口にラップをかぶせて水の蒸発を抑える対策を取りましょう。

不動産会社が蒸発防止剤を用意している場合もあるので、相談すると良いですよ。

 

ガスを停止したら周辺機器は取り外しておく

ガスを停止したら、ガス栓を締めてガスコンロなど周辺機器を外しておきましょう。

前もって取り外し方を確認して作業を進め、もし手順に不安がある場合は、ガス会社に依頼(有料)もできます。

周辺機器は、ガスの種類によって使用できるものが異なり、取り外しても新居で利用できない場合もあるため、ご注意くださいね。
周辺機器を残すかどうかは、買主に確認・相談しておくと安心です。

 

まとめ

●不動産売却においてライフラインを早々に解約してしまうと、内覧時に支障をきたす恐れがあります。電気は照明や冷暖房のために、水道は臭い防止や定期的な掃除に必要なため、買主に引き渡す直前に解約すると良いでしょう。ガスは内覧に影響がないので、売却を始める際に解約して問題ありません。

●解約手続きは基本的に、各ライフラインを提供している会社に電話やホームページから申し込んで行えます。解約日の直前になって申し込むとすぐに受け付けてもらえないこともあるので、解約希望日の1週間前には申込をしましょう。

●ライフラインを解約しない限り、買主に引き渡しを行うまでは、売主が水道光熱費を支払う必要があります。電気は契約のアンペア数を下げることで、水道は一時休止することで、かかる基本料金を抑えられます。ただし、水道を停止する場合は、必ず臭い対策を行いましょう。ガスを停止する際は、周辺機器を取り外す必要がありますが、売主が新居へ持っていくかどうかは買主と打合わせしておくと安心です。

 

北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
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美唄店 前平 竜斗前職はまったく畑違いの仕事をしていましたが思い切ってこの業界に飛び込んで現在に至ります。住宅、不動産の売買はお客様の人生に深く関われる重要な仕事であり、責任と共に喜びも大きいなと感じています。 地域の不動産の購入・売却のご相談は是非北章宅建にお任せください。

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