不動産売却のコツ2023.05.19

駅から遠い家は売れない?メリットをアピールして売れやすく。

こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の前平です。

一戸建てやマンションなど、所有物件が駅から遠い家の場合、「売れないのでは?」と心配される方もいるのではないでしょうか。

駅から近い物件は人気なので、駅から離れた立地にある場合、どう売却すれば良いのか対策が知りたい方もいるでしょう。

そこで今回のコラムでは、駅から遠い家のメリットとともに、売りやすくする方法を解説します。

売れないといわれる理由もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

駅のホーム

 

駅から遠い家とは?徒歩何分が基準?

「駅から遠い家」に明確な基準はありません。
一般的には、徒歩20分以上かかる立地にあると、徒歩圏内ではないと判断される場合が多いです。

では、徒歩20分の距離とはどのくらいかについて考えてみましょう。

「不動産の表示に関する公正競争規約」によると、不動産広告などに表示される徒歩の所要時間は、道路距離80mを1分で歩くと仮定して計算します。

つまり、20分かかる距離は、1.6km歩く計算です(20分×80m=1,600m)。

「駅から遠い家」の距離的目安をいうならば、駅から1.6km以上離れていることを基準にできるでしょう。

ただし、駅数が少なく、駅と駅の距離が離れていることが多い地方では、駅から1.6km以上離れた家はよくあるかもしれません。

また、地方にある家の場合は、駅からの距離以外にも売れない理由があるので、詳しくは「田舎の家を売却したい!売れない物件を処分するための注意点」をご覧ください。

 

駅から遠い家が売れない理由を解説

駅から遠い家が売れない理由には、大きく分けて次の2つがあります。

  • 駅から遠いイメージが、売却活動を妨げている
  • 売却のターゲットを絞り込めていない

それぞれ解説していきますね。

 

売却活動を妨げる「駅から遠い」イメージとは?

そもそも「駅から遠い」というだけで、敬遠されてしまっている可能性も高いです。

まずは「駅から遠い」イメージを掘り下げていきましょう。

  • 駅から遠いと、通勤通学に不便だ
  • 駅の周りにある便利な施設が使えない
  • 公共交通機関でのアクセスが悪いと行きたいお店に行きづらい
  • 駅からの帰路、夜道や人気のない道を長く歩くのが怖い
  • 将来の売却時に売れにくそう

一般的には、上記のような「不便である」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。

家を買いたいと希望する人は、公共交通機関でのアクセスの良さを重視している傾向があります。

中でも電車は通勤通学に用いられるケースが多く、一般的に「駅近」は人気の条件です。
駅に近ければ、急に雨に降られても「ちょっと濡れる程度だから走って帰る」こともできますし、悪天候でも外出が億劫になりにくいといえます。

駅の周りには、そのアクセスの良さから、スーパーやコンビニなど便利な施設が揃っていることも多いです。

「駅近」に便利なイメージを持つ人ほど、駅から遠い家は「外出に不便」だと感じる可能性が高いでしょう。
駅までの行き来に時間がかかると、帰りが遅くなる場合や人気のない道を歩く場合などは特に、防犯上の懸念を抱く人もいるかもしれません。

また、住宅の購入希望者の中には、将来的に購入物件を売却することを前提にしている人もいます。

そのため「売りたくなったとき、駅から遠いことを理由に売れないのではないか」と心配する人も。

上記の通り、駅から遠い家は生活に不便であるというイメージを持つ人が多く、買い手の需要が少ない傾向があるので、なかなか売れない場合があることを知っておきましょう。

 

売却のターゲットが絞り込めていない場合も

駅から遠い家を売り出しても売却につながらない場合、「駅から遠いから売れないのだ」と断定する前に、物件に適した売り方を講じているか確認が必要です。

売れないケースとして、売却のターゲットを絞り込めていない場合が考えられます。

言い換えれば、売却物件の「駅から遠い」という特徴以外をきちんと把握せずに売り出しても、販売活動は上手くいかないということです。

駅へのアクセスの良さは、一般的な買い手が重視するポイントの一つですが、家が売れるかどうかは、土地の広さや建物の築年数、方角や日当たり、眺望などの条件も含め、購入者が総合的に判断します。

物件の広告が「駅から遠い」ことを目立たせる内容になっていたり、売却物件に住むメリットをきちんとアピールできていなかったりすると、物件の魅力が十分伝わりません。

駅から遠くても買いたいと思ってくれる人を売却のターゲットにできているか、確認しましょう。

上手くメリットをアピールできていないなら、不動産会社と相談して、売却の戦略を練り直す必要があります。

 

駅から遠い家はメリットも。売れやすくする方法とは?

メリット

駅から遠い家は、「普段公共交通機関を使っている人」には不便なイメージが強いかもしれません。

しかし、ターゲットを「普段公共交通機関以外の移動手段を使っている人」に絞り込むことで、駅から遠いことが、むしろメリットに転じるケースもあります。

また、売却物件にある「駅から遠い」以外の特徴を、アピールポイントとして紹介することも大切です。

 

駅から遠いメリットとは?

駅から遠い地域には、駅周辺のエリアに比べて、一般的に次のような傾向があります。

  • 静かで落ち着いた雰囲気がある
  • 車の通行が少ない
  • 地価が安い
  • 大きなショッピングセンターなどがある
  • 道路が広い
  • 自然が多い
  • 眺望が良い

駅から離れた地域は比較的土地に余裕があるので、自然も多く、公園など広いスペースが必要な施設も豊富な地域が多いです。
周辺に高い建物が少なく、眺望が良いことも期待できます。

それぞれの特徴に地域差はあるものの、人や車の流入が少なく、交通上・治安上の安全性が高いため、駅に近いエリアよりも子育て世帯に向いているといえるでしょう。

また、地価が比較的安いので、土地の広さ・安さを求める人にも、スムーズに売れる期待が持てます。

車での移動がメインの人なら駐車場は必須なので、地価の安さは大きなアピールポイントになります。

地価が安く、広い土地を確保できる場合、ショッピングセンターやドラッグストアなど、生活必需品が揃うお店も大型店が出店しているケースも多いです。

 

アピールポイントを伝えるには不動産会社の協力が必須

先に挙げたメリットのほか、売却物件特有のアピールポイントを探して、買い手にきちんと伝えることが売却には重要になります。

仲介を任せる不動産会社と協力して、どのような層の人にアピールすれば売却しやすいかなど、戦略を立てましょう。

  • 運行するバスの本数が多い
  • 近くに大型ショッピングセンターなど生活に便利な施設がある
  • 車で行ける人気の眺望スポットがある

上記のような「電車・地下鉄といった公共交通機関以外の交通手段を使えば十分便利である」といった情報があれば、普段上記のような公共交通機関は使わないという人に特に強くアピールできます。

特に、車移動がほとんどという層には、駅から遠いことはたいしてデメリットにならない可能性も。

 

長期間売れない場合は不動産会社の変更も検討を

売り出しから長期間経っても売れない場合は、不動産会社の変更も視野に入れたほうが良いかもしれません。

駅から遠い家は、通常の物件と比べると売りづらいケースもあり、任せる不動産会社の力量に売却の成功が左右される場合もあり得ます。

不動産一括査定サイトなどを利用して複数社に物件の査定依頼を行い、査定価格の高さだけでなく、対応や査定結果を比較して信頼できる1社を選ぶことが大切です。

 

まとめ

●駅から遠い家の判断の目安は、一般的に徒歩20分以上かかる場所だといわれています。電車を通勤通学に利用している人など、駅を頻繁に利用する人には駅から遠いことは不便なため、買い手の需要が低く、売却しにくいケースがあります。

●売れない理由として、売却のターゲットを絞り込めておらず、物件のメリットをアピールできていない可能性も考えられます。駅から遠い家には、静かで落ち着いた雰囲気があるなど、ターゲットを変えるとメリットに転じる特徴があります。

●駅から遠い家を売るには、不動産会社と協力して、物件のアピールポイントを買い手に上手く伝える必要があります。複数社に査定依頼をし、対応や査定結果を比較・検討して、信頼できる1社を選びましょう。

北章宅建は、不動産に関するご相談を全て無料で対応しています。
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著者
駅から遠い家は売れない?メリットをアピールして売れやすく。

美唄店 前平 竜斗前職はまったく畑違いの仕事をしていましたが思い切ってこの業界に飛び込んで現在に至ります。住宅、不動産の売買はお客様の人生に深く関われる重要な仕事であり、責任と共に喜びも大きいなと感じています。 地域の不動産の購入・売却のご相談は是非北章宅建にお任せください。

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