マンションのこと2023.12.07
マンション査定の注意点とは?査定後の注意点も解説
こんにちは。イエステーション北章宅建 美唄店の小河です。
マンションの売り出し価格は、査定額を基準に判断されるのが一般的。
そのため、マンションの売却を検討する場合、「査定で失敗しないためにあらかじめ注意点を知っておきたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、マンションの査定を受ける際に気を付けたいポイントをご紹介します。
査定を受けたあとの注意点もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
マンション査定とは?
マンション査定とは、マンションがいくらで売れそうか、不動産会社に依頼して具体的な金額「査定額」を算出してもらうことです。
物件の価値をはかる、ということですね。
不動産査定には、「簡易査定(机上査定)」と「訪問査定」の2種類があります。
簡易査定は、物件に関わる情報をもとにして、おおよその売却価格を算出する方法です。
マンションの場合は階数や方角、専有面積、立地条件、周辺環境などの、データを参考にして価値をはかります。
対して訪問査定は、名前のとおり不動産会社のスタッフが実際に物件を訪れて、データだけではわかりにくい建物の状態や周辺の様子などを確認します。
申し込み後に訪問の日程調整などで手間はかかりますが、より詳しい情報をもとに算定されるため、簡易査定より精度の高い結果が得られます。
まずは、手軽で簡単な簡易査定を依頼し、訪問査定でより正確な調査をしてもらうという流れが一般的ですね。
それぞれの特徴とかかる時間の目安については、「家の査定は時間がかかる!事前の準備もしておこう!」で詳しく解説していますので、ぜひあわせて参考にしてください。
マンション査定を受ける際の注意点5つをご紹介
マンション査定を受ける際に注意したいポイントは、次の5つです。
1.事前に相場を調べる
2.複数の不動産会社に依頼する
3.査定の参考になる書類を集める
4.物件の状態・状況を把握する
5.最低限掃除をして整える
1つずつ解説していきます。
1.事前に相場を調べる
まず、査定を受ける前に大切なポイントとして、売却価格の相場を調べておきましょう。
理由としては、自分でも相場を調査しておけば、不動産会社の提示した査定額が妥当なものかの判断材料にできるからです。
不動産検索サイトを使い、売却物件がある地域の類似物件の売却価格を調べても良いですし、新聞の折り込みチラシや、店頭広告を参考にするのも良いですね。
実際に成約した価格を調べるなら、不動産流通機構が運営する「REINS Market Information」を利用し、過去の取引事例の閲覧もおすすめです。
2.複数の不動産会社に依頼する
次に、査定依頼は複数の不動産会社に依頼しましょう。
実は不動産査定は不動産会社それぞれで独自の方法があり、必ずしも査定額が一致するわけではないからです。
ただし、訪問査定となると複数回行うには時間を要します。
あまり時間が取れないという方は、まずは簡易査定で4〜6社ほどに申し込み、訪問査定では2〜3社に絞り込むようにするのがおすすめですよ。
3.査定の参考になる書類を集める
査定時に必須の書類はありませんが、次のような書類を用意しておけば、物件情報をスムーズに伝えることができ、査定の精度が上がるでしょう。
【査定の参考になる書類】
- 登記事項証明書
- 登記済権利証または登記識別情報
- 購入時のパンフレット、リフォーム時の図面などマンションの間取り図
- 管理組合規約
- 管理費・修繕積立金の記載書類
- 購入時の売買契約書や重要事項説明書
- リフォームの契約書などリフォーム履歴がわかる書類
- 周辺情報がわかる鳥瞰図(ちょうかんず) など
4.物件の状態・状況を把握する
物件の現在の状態・状況を把握しておくことも大切です。
具体的には次のポイントを確認します。
- 室内に汚損・劣化がないか
- 設備に不具合・故障はないか
- その他周囲の環境で気になるところはないか
訪問査定の際、不動産会社は築年数など建物の状態や、部屋の間取りやバルコニーの方角、部屋の設備状況などを確認します。
また、生活利便施設があるか、交通アクセスは良いか、近所トラブルなど居住環境に問題がないかも査定額に影響するでしょう。
査定に影響するポイントを知っておき、物件の状況と照らし合わせて、漏れなく伝えられるとスムーズですね。
5.最低限掃除をして整える
査定でチェックされるのは、主に建物や部屋の状態です。
掃除をしても、査定額への影響は大きくありません。
しかし、あまりに掃除されていないと管理状態を疑われ、査定額に響く可能性もありますし、訪れるほうもきれいな部屋だと印象が良いはずです。
「ハウスクリーニングで徹底的にきれいにする」というよりも、水回りなど汚れやすい部分を中心に、できる範囲で掃除して整えておく程度で大丈夫でしょう。
査定前の掃除が査定額を左右するかについては「家を売却する前の査定は掃除をしても変わらない?」で詳しく説明しています。
あわせて参考にしてくださいね。
そのほか、不動産売却の注意点は「不動産売却での注意点!家を早く高く売るために知っておくべきこと」で解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
マンション査定額の見方の注意点も確認
では、マンションの査定後にはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
マンションの査定額など、結果を受けてどう動くか、査定後の行動の注意点は次のとおりです。
- 複数社の査定内容を比較する
- 高額な査定額を鵜呑みにせず根拠を確認する
- 査定額が低い場合もリフォームや修繕を自己判断でしない
- 住宅ローンの残債と比較する
それぞれ解説します。
複数社の査定内容を比較する
査定依頼を複数社に行うだけでなく、査定内容を比較することも重要だといえます。
査定は物件の価値をはかるとともに、不動産会社の対応力や物件販売への熱意なども知れるからです。
「いくらになったか」だけでなく、「きちんと疑問点を解消してくれたか」「誠実な対応だったか」といった点も比較すると、販売活動を任せる、信頼できる会社を選ぶ際の判断基準にできますね。
高額な査定額を鵜呑みにせず根拠を確認する
査定結果が出たら査定額の高さを鵜呑みにせず、なぜその金額になったのか、その根拠をきちんと確認しましょう。
マンションのどんな点を高くあるいは低く評価したのか、物件のメリット・デメリットや、どのデータを用いて査定したのかを具体的に質問することが大切です。
査定額が低い場合もリフォームや修繕を自己判断でしない
査定額が低い原因として、室内や設備の不具合などがあっても、自己判断でのリフォームや修繕は進めないほうが無難です。
マンションの買い手によっては、「自分で好きな間取りにリフォームしたい」「修理するくらいなら好みの設備に買い替えたい」という人もいるからです。
また、売却にどう影響するかの判断が難しく、投入した費用が売却代金で回収できるとは限りません。
「どうすれば売却につながるか」を不動産会社に相談しつつ進めましょう。
住宅ローンの残債と比較する
住宅ローンが残っている場合は、査定額と残債の金額を比べておくことも忘れずに。
売却代金で残債を返済できるのか、足りない場合はいくら自己資金が必要になるのか確認しておくと、売却希望価格の最低ラインを設定しやすいでしょう。
まとめ
●マンション査定は複数社に依頼しよう
査定には、物件情報だけで査定額を算出する「簡易査定(机上査定)」と、実際に訪れる「訪問査定」があります。
不動産会社によって査定方法は異なるため、複数社に依頼すると結果が比較できます。
訪問査定は精度は高いものの比較的時間がかかるので、まずは簡易査定で絞り込んでから、2〜3社に依頼すると良いでしょう。
●マンション査定は事前準備が大切
査定を受ける前に自分で相場を調べておくと、査定額が妥当なものかどうか判断材料になります。
また、査定の参考となる書類を用意しておけば、情報をスムーズに伝えることができ、査定の精度が上がるでしょう。
●査定後も内容の確認・対策の相談が大事
査定後は、高額な査定額を鵜呑みにせず、査定の根拠の確認が大切。
査定額が低いことへの対策は、自分で決める前に不動産会社に相談して進めましょう。
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著者
美唄店 小河 利也特に担当している岩見沢東部、三笠市、美唄市、奈井江町は地元という事もあり、細かな対応に自信があります。 不動産売買仲介のみならず、買取、賃貸仲介、管理等不動産に関する事はどのような事でもご相談ください。どうぞ宜しくお願いします。
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