土地や空き家のこと2023.07.14

三角地が売れない・売却が難しい理由を確認!売却するための方法も

こんにちは。イエステーション北章宅建 小樽店の柴田です。

「三角地を売りたいけど、売却は可能だろうか?」
土地の売却を検討中の方には、そんな悩みを抱える方もいらっしゃるかもしれません。

三角地とは三角形の土地のことで、一般的ではないものの、相続時の分け方によって生まれるケースがあります。
形が歪なため活用が難しい面があり、通常の四角い土地よりも売りづらい傾向があります。

そこで今回のコラムでは、三角地が売れない・売却が難しいといわれる理由を徹底解説。
売却するための方法やコツもご紹介しますので、ぜひあわせて参考にしてください。

三角地

 

三角地とは?売れない・売却が難しい理由を確認

三角地とは、名前のとおり「三角の形をした土地」です。
一般的に宅地(住宅を建てる土地)として売られる土地は四角い形をしているため、形が歪な土地「不整形地」の一種に数えられます。

三角地以外の不整形地については、「不整形地が売却しにくい理由は?評価方法や早く売るコツを詳しく解説!」にて解説していますので、ぜひあわせて参考にしてください。

三角地は、冒頭でお伝えしたとおり、一般的な土地と比べて売却が難しいことも多い土地。
ここではまず、三角地が売れないといわれる理由を確認していきましょう。

主な理由には、次の5つがあります。

  • 土地の形状に合わせて家が建てにくい
  • 間取りの設計に制限がある
  • 家具や設備の配置が難しい
  • デッドスペースが生じる
  • 将来的に売却しづらいイメージがある

1つずつ解説していきます。

 

土地の形状に合わせて家が建てにくい

三角地は通常の土地と比べて家が建築しづらく、買い手に購入を避けられやすいです。
三角の形状に沿うように建てようとすると、建物の外観から間取り、設備の配置などすべてを1から設計しなければならないからです。

ハウスメーカーなどが手がける規格量産型の建築プラン(自由設計やフリープランなど)などでは難しく、土地にあわせて注文住宅で家を建築することになります。

注文住宅は、規格量産型の住宅と比べ費用が高額になりやすく、その点も敬遠される一因といえます。

また、形状をできる限り利用しようとすると個性的な住宅になるため、機能性を重視したシンプルな家を求める人にとっては、理想の家を建てづらい土地ともいえます。

 

間取りの設計に制限がある

三角地は、間取りの設計が難しいのも特徴の一つです。
一般的な家は、四角い土地の上に建つことを想定して設計されるからです。

家を建てるには、建築基準法という法律の定めを満たす必要があります。
形状が特殊なので、道路との位置関係も複雑になり、建築可能な家の高さ・広さなどに制限を受ける可能性も。

建築面積は間取りに直結するので、依頼主の要望を反映しきれず、施工会社によっては対応できない場合もあります。

 

家具や設備の配置が難しい

上手く形状に沿った家を建てられても、家具や設備の配置が困難な場合があります。
部屋の角が鋭角になってしまうからです。

収納などは造り付けにすることが可能ですが、洗濯機や冷蔵庫などは四角いスペースに配置するのが一般的なため、上手く配置しづらいでしょう。

 

デッドスペースが生じる

三角地に一般的な四角い家を建てた場合は、残りの敷地がデッドスペースになるのもデメリットの一つ。

土地は「坪単価いくら」で購入するので、買い手によっては、利用できない土地にコストをかけたくないという人もいるからです。

 

将来的に売却しづらいイメージがある

三角地は、将来的に売却しづらいイメージがあるため、いずれ手放すことを予定している人には特に購入を避けられやすいといえます。
先に紹介した売れない理由も含めて、三角地の資産価値は一般的な四角い土地に比べると低いからです。

実際に、三角地をはじめとする不整形地は、評価額の算出時に「不整形地補正率」で調整されます。
簡単にいえば、同じ面積の整形地よりも安く評価されるということ。

固定資産税など税金の負担は安く済みますが、裏を返せば「三角地は通常の土地よりも資産価値が少ない=購入後に売りづらい」と敬遠される恐れがあるのです。

 

三角地を売却する方法はある?

HOW

三角地は売りづらい物件ですが、売却方法を工夫することで、スムーズに売却できることも!

売却時にできる工夫としては、次の3つが挙げられます。

  • 隣地所有者に売却する
  • 不動産会社に直接売却する
  • 買い手の印象アップを図る

それぞれ解説します。

 

隣地所有者に売却する

三角地の売却先として、おすすめなのが隣地の所有者です。
自分の土地が三角地の場合、隣地も三角地である可能性が高く、隣地所有者も、土地の形状に関して悩みを抱えていることもあります。

互いの土地を合わせることで整形地になるのであれば土地が利用しやすくなるため、売却を提案してみると良いでしょう。

隣地所有者も売却を検討中であれば、隣地を購入して自分の土地とあわせて売却するのも良い方法です。

 

不動産会社に直接売却する(買取)

2つ目は、不動産会社に直接売却することです。
不動産売却では、不動産会社に買い手を探してもらう「仲介」が一般的ですが、直接売却する「買取」という方法もあります。

仲介に比べると買取価格は下がる傾向がありますが、三角地など不整形地を取り扱う不動産会社ならば、取り扱いのノウハウも持っており、スムーズな売却も期待できます。
査定を受ける際は、買取希望の相談もしてみましょう。

 

買い手の印象アップを図る

売却先に関わらず、三角地の売却には、メリットを目立たせる対策を行い、買い手の印象アップを図ると良いでしょう。

印象アップを図るには、下記のような工夫ができます。

  • 雑草や土地の凸凹、水たまりを処理し、整地をする
  • 建物が建っている場合はデッドスペースを目立たせない工夫をする
  • 広告内容や内覧時の説明で建物や立地のメリットをアピールする

デッドスペースを目立ちにくくするには、敷地内に花壇や倉庫、駐車場(スペース)を作るのがおすすめです。
倉庫の設置や駐車場など大掛かりな対応まではしなくても、デッドスペースが悪目立ちしないよう整えておくことが大切です。

また、雑草が伸びている、あちこちにぬかるんだ水たまりがある…といった状況は、整備していない印象を与える可能性も。
マイナスの印象を持たれてしまわないよう、内覧までには土地を整えましょう。

土地に建物が立っている場合は、土地ではなく建物のメリットを伝えることで、魅力的に感じてもらえる可能性もあります。

駅に近い、周辺環境が充実しているといった立地面のメリットもあれば、あわせて伝えてあげましょう。

ただし、早く高く売りたいからとデメリットを隠してしまうのはNG。
デメリットもきちんと伝えた上で、魅力を伝えられると良いですね。

土地の購入希望者は、土地の形だけではなく、立地などほかの条件も総合して購入を検討します。
高く売れる土地と売れない土地の違いとは?売れない時の対策も紹介」も、ぜひあわせて参考にしてください。

 

まとめ

●三角地が売れないといわれる理由
三角地とは三角の形をした土地のことで、形が歪な土地「不整形地」の一種です。間取りの設計、家具の配置などが難しく、一般的な四角い家を建てるとデッドスペースが生じてしまいます。利用しづらいこともあり、買い手が付きにくく売却が難しい物件です。

●三角地を売却する方法
三角地をスムーズに売るには、隣地所有者への売却や不動産会社に買取をお願いするのがおすすめ。隣地を購入し、土地を合わせて売却する方法もあります。買い手の印象をアップさせて、「デメリットがあっても買いたい」と思わせることも重要。建物や立地条件の良さをアピールしてみましょう。

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著者
三角地が売れない・売却が難しい理由を確認!売却するための方法も

小樽店 柴田 朋也健康には自信があります。平成24年より不動産業に従事しており、まだまだ勉強中の身ではありますが、持ち前の体力で日々向上心を持ちお客様と向き合い成長していきたいと思っております、お客様に満足していただけるサービス提供を心がけ仕事に打ち込みます。

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