不動産管理コラム

不動産管理のこと2024.12.12

一軒家の賃貸に借り手がつかない原因と解決策を徹底解説

こんにちは。イエステーション北章宅建 不動産管理部の小幡です。

一軒家の賃貸物件のオーナー様から「なかなか借り手が見つからなくて困っている」というご相談をいただくことがあります。
しかし、適切な対策を行うことで、安定した賃貸経営を実現することは可能です。

今回は、一軒家の賃貸に借り手がつかない原因と、その対策について詳しく解説していきます。
一軒家

 

一軒家の賃貸を経営するメリット・デメリット

一軒家の賃貸経営について具体的な対策を見ていく前に、まずはメリットとデメリットを簡単に確認しておきましょう。

 

一軒家の賃貸を経営するメリット

一軒家の賃貸を経営するメリットには、以下のようなものがあります。

  • 入居期間が長く、収入が安定しやすい
  • アパートやマンションとは異なる需要層を狙える
  • 管理の手間が比較的少ない

一般的には、アパートやマンションと比較して、長く住み続けてもらえることが多いのが一軒家の賃貸の特徴。
生活音などが気になるファミリー層にも人気があります。

また、庭なども貸借対象となることが一般的で、貸し出し中の管理の手間も比較的少ないと言えます。

 

一軒家の賃貸を経営するデメリット

一方で、一軒家の賃貸を経営するデメリットには、以下のようなものがあります。

  • 空室時は収入が完全にゼロになる
  • 需要の把握が難しい

アパートやマンションは、空室が出ても他の部屋に入居者がいれば収入がゼロになることはありません。
ですが、一軒家の場合は次の入居者が決まるまで収入がゼロの状況が続き、固定資産税や火災保険料などの維持費の負担が大きくなる可能性があります。

また、アパートやマンションと比較すると需要は大きくないため、借り手が見つかりづらかったり、一軒家の賃貸経営を行う上での情報収集が難しかったりという可能性があります。

一軒家を貸し出す際のメリット・デメリットについては「戸建てを賃貸に出す方法は?メリット・デメリットと注意点も解説」でも紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

 

一軒家の賃貸に借り手がつかない原因

借り手がつかない原因を把握することは、効果的な対策を行う上で重要です。
原因として考えられることをいくつかご紹介します。

 

原因①家賃が高すぎる

一軒家は構造上、アパートやマンションと比べて家賃が高く設定されがちです。
しかし、相場と比べて家賃が高すぎると、借り手が敬遠してしまいます。

条件の近い一軒家の月々の住宅ローン返済額と比較して家賃が高い場合、「購入したほうが良い」と感じさせてしまうケースもあります。

 

原因②外観や内装が古い

外観の古さは、物件の第一印象を大きく左右します。
特に外壁の汚れや屋根の劣化が目立つと、内見まで至らないことも。

また、水回りを中心とした内装の古さも、借り手がつかない大きな要因となります。

 

原因③設備が整っていない

今どきの設備が整っていないことも、借り手がつかない原因の一つとなります。
具体的には、以下のような設備です。

  • システムキッチン
  • 温水洗浄便座
  • エアコン
  • モニター付きインターホン
  • 宅配ボックス など

 

原因④ポータルサイトでの掲載状況に問題がある

物件情報がポータルサイトで正しく表示されていないケースもあります。
例えば、区分の登録ミスや、写真が不足していることで上位表示されないなどの問題があります。

問い合わせがない場合、物件情報がきちんと掲載されているか確認することも大切です。

 

一軒家の賃貸に借り手がつかないときの対応策

賃貸
一軒家の賃貸の借り手を見つけるために、具体的にどのような対策をすれば良いのか、見ていきましょう。

 

外観を改善する

物件の第一印象を決める外観の改善は、効果的な対策の一つ。
外壁の塗装や張り替えにより、物件の印象は大きく変わります。

また、古い雨どいの交換や、庭木の手入れなども重要です。

 

水回りをきれいにする

物件を内見するときに、借り手が気になりやすいのが、台所や風呂、洗面所、トイレなどの水回り。
逆を言うと、水回りがきれいであれば、良い印象を持ってくれる可能性が高まります。

ハウスクリーニングをしてきれいにするほか、設備の古さが気になる場合はリフォームするという選択肢もあります。

 

募集条件を見直す

家賃や契約条件の見直しも検討する必要があります。
可能な範囲で周辺相場や競合物件の調査を行い、適切な家賃設定を行いましょう。

また、定期借家契約を一般借家契約に変更するなど、契約方法を見直すことで長期入居を希望するファミリー層の需要を取り込める可能性もあります。

 

設備の追加・更新をする

古くなった設備の更新や最新設備の導入をすることで、物件に魅力を感じてもらうことができます。

北海道の場合は、まだまだエアコンが設置されていない住宅も多いですが、近年は必須の設備となりつつあります。
また、セキュリティ面を強化するなら、モニター付きインターホンや防犯カメラなどの導入も効果的でしょう。

 

管理会社の変更を検討する

戸建賃貸の管理実績が豊富な会社に変更することで、以下のような効果が期待できます。

  • 適切な家賃設定のアドバイス
  • 効果的な物件PRの実施
  • 入居者の適切な審査
  • 定期的な物件メンテナンス など

北章宅建では、一軒家の管理実績も多くございます。
一軒家の管理事例も多くご紹介しておりますので、ご参考ください。

 

一軒家の賃貸はどんな人に需要がある?

一軒家の入居者を募集する際には、どのような入居者をターゲットにするかを明確にすることが重要です。

 

ファミリー層

子育て世帯は、以下のような理由で一軒家の賃貸を好む傾向にあります。

  • 部屋数が必要である
  • 子どもの声を気にせず生活できる
  • 収納スペースが豊富である
  • 庭で子どもを遊ばせたい など

 

騒音を気にする人

アパートやマンションは、構造上、騒音が気になりやすいです。
そのため、お子さんがいらっしゃるファミリー層以外にも、以下のような方々にも需要があります。

  • 在宅勤務が多い人
  • 音楽活動をする人
  • 夜勤のある仕事の人
  • ペットを飼育している人

 

専用庭・駐車場を必要とする人

一軒家の賃貸は、庭や駐車場のスペースが広いことが多いのも特徴です。

以下のようなニーズを持つ方々も、一軒家賃貸のターゲットとなります。

  • 家庭菜園を楽しみたい人
  • 複数台の駐車場が必要な人
  • プライベートな屋外スペースが欲しい人
  • バーベキューなどのアウトドア活動を自宅で楽しみたい人

 

まとめ

●一軒家の賃貸経営のメリット・デメリット
アパートやマンションに比べて長く住んでもらいやすかったり、管理の手間が比較的少ないのが一軒家の賃貸のメリット。一方で、入居者がいないと収入が途絶えてしまうことや借り手が見つかりづらいことなどはデメリットに感じる方もいらっしゃるでしょう。

●一軒家の賃貸に借り手がつかない主な原因
一軒家の賃貸に借り手がつかない主な原因は、家賃設定の問題、外観・内装の古さ、設備の不便さ、そして物件情報の掲載方法などが考えられます。

●一軒家の賃貸に借り手がつかない場合の対策
外観・内装の改善や設備の更新、募集条件の見直しなど、原因にあわせて適切な対策を講じることが重要です。
長く入居者がいない状況が続くのであれば、管理会社の見直しを行うのも効果的です。

●一軒家の賃貸経営はターゲット層の把握も大切
入居者を募集する際は、ファミリー層や騒音を気にする人、専用庭・駐車場を必要とする人など、一軒家ならではの需要をしっかりと把握することが大切です。
その上で、ターゲットに合わせた物件づくりや募集を行うことで、安定した賃貸経営を実現しやすくなります。

北章宅建では、都市部以外の賃貸アパート・戸建てを中心に不動産管理を行なっております。
戸建てを賃貸に出す際のお悩みも解決しますので、お気軽にご相談ください。

 

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著者
一軒家の賃貸に借り手がつかない原因と解決策を徹底解説

小樽駅前店 小幡 将大大学時代は建築学科で住宅について学び、不動産業界に入ってからは住宅の売買はもちろんリフォーム工事に関しても多数携わり、自分自身も数年前中古住宅を購入しました。北海道ならではの住宅の傷みや、気を付けなくてはいけない点など自分の経験を活かしてお客様と一緒に住宅探しを出来れば幸いです。至らない点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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