【お客様の背景】
■売買の別：売却
■氏名：Ｋ・Ｔ 様
■年代：70代
■ご職業：無職
■お住まいの地域：北広島市松葉町
■ご相談の地域：札幌市手稲区
■売却理由：相続・資産処分
■お問合せ方法：ネット

【ご相談内容】
昨年親が他界し、札幌にある一戸建てを相続しました。その家は数十年前から賃貸で貸しており賃借人さんが住んでいます。建物は築45年ほど経っており老朽化が進んでいるため、修繕費用がかかる一方です。今後も直しながら貸し続けるには多額の補修費用がかかることが予想されるので、解体して処分したいです。賃借人さんがいると簡単に売却ができないと聞くのですが、どのようにしたらよいでしょうか。

【ご提案した解決策】
方法としては二通りあり、①住んでもらったままオーナーチェンジとして売却　②退去してもらい売却　のいずれかです。①の場合、投資向けの売却のため、販売価格は家賃から算出する利回り計算となります。②は通常の売却なので、相場価格となります。今回の立地や家賃の条件からすると②の方が高く売れます。但し、退去のお約束が必要です。普通借家契約の場合は【半年前告知、正当事由】が必要となります。今回の場合ですと、建物の老朽化が正当事由に値するのではないかと思われます。但し賃借人様との交渉は非弁行為に当たるため、オーナー様か弁護士にしかできません。なかなか合意が得られない場合もありますが、今回の賃借人様はご理解いただけたので売却に至りました。

【担当営業として大切にした要点】
賃借人の方とトラブルになると裁判に発展しているケースもよく聞き、売却を一旦あきらめざるを得ない事例も見たことがあるため、慎重に考えてアドバイスするようにしました。幸いにも今回は売主様と賃借人様のあいだに長年の信頼関係が築かれていたこともあり、スムーズに進みました。